ywさんの映画レビュー・感想・評価

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辰巳(2023年製作の映画)

4.2

絶望の淵で、男が見つけた唯一の希望は“復習の連鎖を終わらせること”
日本発の無国籍ノワールという新ジャンル。
全て国内で撮影したのでしょうか?🤔
この世界観は、クラシックであり斬新です😳
この映画で描
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異人たち(2023年製作の映画)

4.2

㊗️初アンドリュー・ヘイ監督作品鑑賞🎉🎊
映像美の数々に陶酔し、唯一無二の映像話法に感嘆しました🤤
過酷な現実を描いた物語であることを、良い意味でそれらが忘れさせてくれます😖
また、ラストシーンの解釈
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インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

4.2

現実が悪夢に侵食され、2つを隔てる境界線が消えて1つとなる。その妖しい誘惑に魅せられました。
肉体ではなく精神の変容から来る人間性の変化を描く辺りに監督のお父様とは明確に異なる作家性を感じます。
ps
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.5

来世は疎か現世でも人間関係とは、不確かなものである。
それでも、人間はその不確かな関係が、変わらずそこにあることを望んでもがき続けている。
しかし、変わらない人間関係などこの世界に1つとして存在せず、
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

世紀の発明を成し遂げた天才も、血の滲むような努力で名誉を手にした努力の天才も、所詮は一人の人間である。
それ故に一つの言葉を巡って、引きずり引きずり降ろされ、やがては沈んでゆく。
このような小さな内戦
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

 白黒で撮られたフェイド=ラウサ生誕祭のシーンだけで、俺はイケそうでした😇⚡特に、「メッセージ」を彷彿とさせる水墨の様な花火にうっとりです🤤
 最高のブロックバスターであり、挑戦的な実験映画であり、壮
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12日の殺人(2022年製作の映画)

4.2

何かを追い続けることの中毒性、その中毒性が孕む狂気。
ドミニク・モル監督は、フィンチャーの「ゾディアック」が好きだと公言しているそうです。納得ですね😉

コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

3.5

争いが争いを生み、負の連鎖が日に日に大きくなっていく昨今において、利害関係を超えた人と人の絆を描く生きて帰りし物語が必要だと思います。
この映画、ポール・グリーングラスじゃなくてガイ・リッチーの監督作
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

5.0

映画という記録は、無数の記憶を繋ぎ解けかけていた人と人の絆を結び直す奇跡である。
そんな映画の缶詰めの魔法に再び魅せられて、寡作の巨匠が31年ぶりに長編映画を監督したという奇跡を劇場で味わわない手はな
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.5

事件の真実を追い求めて彷徨い続けた旅路の果てに辿り着いたある人間の本質。
その本質を見つめることで生じた鈍い痛みは、決して消えることはないだろう。
唯一の救いは、このノンフィクションをエキサイティング
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

笑うに笑えなくて、分かりそうで分からない3時間の悪夢を体感してきました😱
物語の行く末と伝えたいメッセージに触れられそうで触れられない感覚の繰り返しが、夢物語としての本作の大きな求心力になっていたと思
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.0

自らを取り巻く現実は、決して劇的に好転することはないけれど、一進一退を繰り返しながら確実に歩みを進めている。
そんな毎日に降り注ぐ同じ様な陽の光を、昨日より暖かく感じる事が出来たなら、少しだけ前向きに
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

㊗️ケリー・ライカート作品初鑑賞!!🎉
独特なカメラの位置や省略話法、ライカート監督の人間を見つめる優しい眼差しに惹き込まれ魅了されました。スーパーバッドやワンハリに並ぶ人生最良の瞬間エンディングで映
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

管理されていた人物が管理者を破壊する物語を繰り返し描いてきたランティモス作品の集大成と言える本作。
その人物の物語における配置をメインに据えてその成長を丹念に描くことで、これまで彼の作品で生まれること
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

巻き戻すことの出来ない壊れかけた青春の続きを与えてくれた存在へ、青春時代の集大成を投げ売ってまで思いを伝える彼の歌声に熱いものが込み上げました。🥹🎤
「与えられる人から与える人へ」大人への階段を一歩踏
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コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

5.0

※本作品は架空の物語でありますが、災害による地盤隆起や建物が倒壊する描写があります。ご鑑賞の際は、予めご了承下さい。
この映画で描かれる人間の弱さと愚かさは反面教師として、この映画が訴えかけてくる人間
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ご挨拶が遅くなりましたが、明けましておめでとうございます🎍
本年もよろしくお願い致します😊

社会的に極めて不安定な立場にある人々を、もっと大きな不確かさが取り巻く世界へ警鐘を鳴らす本作。
劇中の時代
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.8

同じことの繰り返しに思える毎日は、1日毎に異なる輝きを放っていて、その一瞬の煌めきの連続の上を私達は今日も歩んでいる。
その煌めきの中に植わっている幸せの種を拾って蒔いて、誰かに分け与えること。その繰
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

4.2

どこに転がって行くのか分からない物語が、どんどん加速していくスリルと心地良さ☺️
今年見た映画の中で、1番真っ直ぐなエンタメ作品でした🤩
それにしても、コクソンの影響って本当に大きいですね🤗

市子(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

この世界に潜む深い悲しみの連鎖を覚悟を持って描いた問題作。
それだけに事の顛末をはっきりと描くことが、その覚悟を貫徹するということではないかと感じてしまいました😓

ナポレオン(2023年製作の映画)

3.5

自らの自尊心と虚栄心を追い求めて朽ち果てていく1人の男の人生を、寄り添いも突き放しもせず描く、実にリドリー・スコットらしい伝記映画でした😊
アイロニーに満ちた人生の中で、歪な愛の形だけが真実として浮か
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(2023年製作の映画)

3.0

殿おかえりなさい☺️
様々な苦難を乗り越えて、こんな怪作を僕達の元に送り届けてくれてありがとうございます😆
皆アホか❗本作のレビューは、この一言に尽きます🤣❣️
次は、ちゃんとした映画を撮って下さい😂
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正欲(2023年製作の映画)

4.0

自らの価値観を他者と共有すること、他者のそれを理解しようとすることには、時として痛みを伴うことがあります。
しかし、孤独や悲しみから生じるその痛みを経験した同じ仲間は、僕達の周りにも必ず存在するはずで
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

戦争から逃れ目の前で幾人もの命を失いいわゆる男性としての機能不全に陥った主人公が、そのシンボルのメタファーとしてそそり立つ怪獣の咆哮を聞き、再び男性としての尊厳を取り戻していく。
そんな物語として、興
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.5

観客の想像より1テンポ早く繰り出されるクリシェの積み重ねが、雪だるま式に作品の面白さを積み上げていく快感。
イーサン・ハントも真っ青の主人公の勇姿を、ぜひ目撃して下さい🤗

ザ・キラー(2023年製作の映画)

4.8

映画の冒頭に掴みとなるアクションなど無くとも、ジワジワと積み重なっていく「何かが起こる予感」だけで観客の興味を引くことが出来るのではないか?
最近の映画の傾向に対するフィンチャーからの問いかけとも取れ
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.8

人類を脅かす感染症が蔓延した後の世界で、人の欲望という社会の疫病を描いた本作。
100年後の現在は、この映画で描かれている世界より、進歩しているのでしょうか?
「Pearl」もそうでしたが、同じ様な社
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(2023年製作の映画)

4.2

事件のあった当日、この事件を報道で見た時の衝撃と恐怖とやるせなさを今でも覚えています。そして、この映画には、当時感じたそれらの感情を呼び起こす力があります。
映画の鑑賞中、再び目の当たりにした背筋の凍
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アンダーカレント(2023年製作の映画)

4.5

好きです❗今泉監督🥰
本作でも、小さな街の取るに足らない人の営みに惹きつけられ魅了されました😊
その理由の1つに、効果的に差し込まれるロングショットが挙げられると思います🎥
それは、観客が能動的に表情
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コカイン・ベア(2023年製作の映画)

3.0

ラリックマとあそぼ!🐻
何だか窮屈な時代に、倫理や道徳を脇に置いた作品をビール片手に鑑賞する🍻
最高の週末ですね☺️
午後ローでまた会いましょう🤗

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.2

見せたい画を魅せる為に、回を増す事にエクストリームなアクション映画になっていく本シリーズ。
そんなシリーズの中でも本作は、毎秒24枚の絵画の連なりで構成されている究極のアート映画であると感じました🤗
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ほつれる(2023年製作の映画)

3.5

「別れたくはないけど、他に好きな人がいる。」
それは、二人をつなぐ結び目がほどけたのか?それとも、結ばれたままほつれが生じた状態なのか?
う〜ん、まさに「ほつれる」ですね🤔

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.0

過酷な現実を生きる為に、フィクションで眠りについて現実でまた目覚める。
芸術を愛する私達にとって、生きるとはその繰り返しなのかもしれません🤗

福田村事件(2023年製作の映画)

5.0

差別意識の始まりが、人間の弱さや小さなプライドに起因している以上、それがこの世界から消えることは無いと思います。
そんな世界で私達に出来ることと言えば、差別意識の行く末に絶望に似た徒労が待ち受けている
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クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

4.0

痛みや苦しみを知ることで、かけがえのない限られた命の重さに気づくことが出来る。
人間のあるべき姿に立ち返ることは、時として人類の進歩につながることを奇妙奇天烈な本作から教わりました🤗

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