哀れなるやまもんはおそれているさんの映画レビュー・感想・評価

哀れなるやまもんはおそれている

哀れなるやまもんはおそれている

赤い闇 スターリンの冷たい大地で(2019年製作の映画)

4.5

劇場公開時に見たやつ
ラストでそこにつながるのか…!って震えた記憶

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

数ある法廷モノの中でも個人的にはちょっと予想外な結末
特に子役が好演で、その過程も見応えがあった
「信じる」ことの重み
少し長く感じた

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

5.0

ピカッ、ドンだった

科学を政治が軍事的に操り利用するその渦中の科学者の苦悩、後悔を告発する

個人的には対ナチスから対日本へと目標が変わる意思決定の流れが怖かった
前のシーンをフラッシュバックさせて
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

冒頭で震えた

原作ファンとしてもクオリティ高くて、ここどう表現するんだろうって思ってたとことか声優も期待以上で満足

後章への期待高まる終わり方

「おんたん」のイントネーションと、レーザー兵器のア
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かづゑ的(2023年製作の映画)

5.0

生きるとは、人生とは、考えさせられる

この島はなんだろう、天国でも地獄でもある、という言葉が忘れられない

ハンセン病(旧らい病)患者に対する残酷な隔離施策の実態を語る当事者たちは高齢化し、減ってい
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

また新たな伝説が始まったなと

語り出したらキリがない
震えた

クー!キン・ザ・ザ(2013年製作の映画)

4.0

クー!!!再び

実写見てからの方がいいかも
同じ世界観を違った表現で見られるのがいい

不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)

4.4

クー!!!

滑稽だけど切ない
遠く離れた星から地球を見る

東京画(1985年製作の映画)

4.1

「昭和日本」のドキュメンタリー
ところどころ皮肉がきいてて面白い
当時の外国人監督から見た東京の印象は、僕達世代からと案外似通ってるのかもしれない

何族か知らないけど公園で踊ってる若者たち
現代で
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

まさに悪夢


精神疾患がある人をコントロールしようとして、外から見える行動の真意を図り損ねたミスマッチによる悲劇なのか、それともボーの認識にも誤解があるのか、現実なのか幻覚なのか分からなかった

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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.7

哀れなる者達だった

ヨルゴスのダンスは癖になる

衣装めっかわ
セットも目を引くけど何よりオリヴィア・コールマンの演技が圧巻

ショーイング・アップ(2023年製作の映画)

4.8

ある若手美術家の個展の準備から開催までの数日間という小さな映画
作家ならではの生みの苦しみや評価に対する苦悩から、思い通りにいかなかった時に日頃の鬱憤をぶつけてしまうとか人間関係の普遍的な出来事までき
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ロブスター(2015年製作の映画)

4.5

「1984年」を彷彿とさせるディストピアもの
体制からもレジスタンスからも逃げざるを得なくなる男女
シンプルにストーリーが面白かった

ちょこちょこシュールな笑いを入れてくるけど、YKKネタって世界共
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籠の中の乙女(2009年製作の映画)

4.0

どんな教育方針!?な家(親)から解放に向かう痛々しい、ある家族の物語

序盤の別役実ばりの不条理感が好き
ずっと痛い
どんなに情報を制限して縛り付けても、知恵を持つ人間の解放への欲求を抑えることは難し
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

劇中で繰り返しセリフにも登場する通り、成長と進歩の冒険の物語
それはとても純粋で切実で、ぶっとんだ設定と現実と空想の狭間のような箱庭での思考実験のようでもある

人間は動物と何が違いどう生きるべきか
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

4.7

「哀れなるものたち」の前にヨルゴス監督を予習するつもりで見たらめちゃくちゃ好みだった

シーンの意味とか人物の心理状態を考える間がたっぷり取ってあって不条理の醍醐味を存分に味わえる
有り得ない現象その
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

4.8

面白かった…!!!!!
しんど…

設定は斬新だけど展開は王道
後半はジェットコースター感覚で恐怖が快感に変わる

ゲットアウトとか好きな人にオススメかも

市子(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

「普通」に生きるためにもがく女の話

300日問題を背景にした無戸籍の話と、見てから知って驚いた
現在進行形の問題だろう

フェチにぶっ刺さるエンドロール

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.1

しっかり今の鬼太郎(ビジュアルくらいしか知らなかったけど)と墓場鬼太郎を繋ぐストーリーと仕掛けがあったし、戦中戦後から現代に繋がる話でもあって面白かった!

アニメもエンドロールも気合い入ってて見応え
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

5.0

東京のユニークなデザインの公衆トイレ群は、特に透明のトイレは僕もニュースで見たことがあったし、作中でも外国人が驚いていたように斬新なデザインや発想で注目を集めていたと思う

一方で、本作でフォーカスし
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

4.8

鳥には巣、蜘蛛には網、人には友情

美しい、ため息が出た

時折挿入されるBGMや環境音は呑気な雰囲気なのに、常に独特の緊張感が漂う
やばいシーンで音楽を入れないのは美学を感じた

色んな見方が出来る
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終わらない週末(2023年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

映像は面白かった
ラストも割とすき

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

演者が現実と虚構の境目に混乱するカタルシスを超えて身投げしていくのはすごく演劇的で大好物
画面の隅でしょうもない笑いポイント発生させるのも大好き

何かを伝える手段として演じて見せるのではなくて、演じ
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ドリー・ベルを覚えているかい?(1981年製作の映画)

4.2

父親との関係がすごくいいなと思った

日々あらゆる面で少しずつ成長を、という言葉を自己暗示するかのように繰り返すけど、最後は自分なりに噛み砕いて父のことも含めて大切なフレーズにしているような気がした
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

5.0

め!ちゃ!く!ちゃ!よかった!!!!!

邦画で今年トップかも


竹林監督は14歳の栞もとても良かったけど、むしろ映画以外のコンテンツで活躍してるのね
リモート演劇とか見たい

あとリリスク大好きな
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ハッピーエンド(2017年製作の映画)

4.5

このラストシーン(最高)にたどり着くまでに2週間かかった…!

中盤までは分かりにくい映画だと思った
誰の視点で誰の言葉なのか、行動の意味、内心に何を秘めているのかが徐々に明らかにされてねじ曲がった登
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私、オルガ・ヘプナロヴァー(2016年製作の映画)

5.0

えぐ…

裁判以降が過酷すぎた
ラスト2カットは特に…


でも忘れたくない映画

白いリボン(2009年製作の映画)

4.2

強者から弱者への暴力の連鎖
その構図が家庭、村、国(第一次世界大戦)へと視野を広げていくのだけど、さらには現代にまでつながっているという皮肉



仕事終わりに見るには眠過ぎて3日かかった
無音のエン
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熊は、いない/ノー・ベアーズ(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

すごいの観た


映画の中で映画を撮るっていうありがちな入れ子構造が、この映画と社会との関係と地続きになってる
事実をドキュメンタリーとして撮影した時に虚構になってしまったり、主演もしてるパナヒ監督が
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

え、ゴジラ立ち泳ぎだったん!?!?

いやそれは下半身に浮力があるとか設定があるんだろうと細かいツッコミどころは自分を納得させながら胸熱展開に見入ってた

でもやっぱり余計な説明が多いというか、終盤も
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トンソン荘事件の記録(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

個人的にちょうどいい怖さ…笑

ミステリー要素は中盤過ぎてから面白くなる

ファルコン・レイク(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

死体のフリは難しい

ひと夏の青春ドラマで終わらせない、残酷な永遠の物語
死ぬことの苦しさと生きることの苦しさが同居している

ノスタルジックな画作りをしておきながら現代が舞台になってるのも強い意図を
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