やすおさんの映画レビュー・感想・評価

やすお

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ナイトメアー・ビフォア・クリスマス(1993年製作の映画)

3.5

キャラも曲も魅力的でとっても面白い。
これは人形だから出せる不気味さ、味なんだろうな。

隣の芝は青く見える。

リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

3.0

なんで褐色の肌の子をアリエルにしたんだろう。

ディズニーが人種差別に敏感になっているのはわかるが、これに関してはあまり良い印象を受けなかった。

白人以外にも当然素晴らしい文化はあるし、そこに優劣は
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市子(2023年製作の映画)

3.5

誰よりも普通を求める女の子。
しかし、与えられた環境はあまりにも残酷。
戸籍がなく、人を殺し、嘘で嘘を塗り重ねた「市子」という虚構のような存在。

中身のない仮面。そんな絶妙な表情が見事に表現されてい
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

是枝作品視聴5作目。

「生まれてきてくれてありがとう」
これがこの映画のテーマだったと思う。

自らの存在を否定されて生活する人々と、子どもを捨てようとした母親によって構成される歪な擬似家族。
その
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名探偵コナン ハロウィンの花嫁(2022年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

最近の劇場版コナンは声優で犯人がわかってしまうのが悔しい。

検察側の罪人(2018年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ニノの演技凄い。

自分の都合の良いストーリーを作り、不都合な真実を揉み消していく。これは誰しもが意識的にも無意識的にもやっていることである。
自分の中の正義や正しさという厄介な盾に守られることで、そ
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真実(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

家族というのは人で構成されるが、同時に人を構成するものでもある。
是枝作品はこれで4作品目だが、その家族と人の関係性の描き方がとても面白い。

今作はその関係性の中で『真実』と各々が向き合っていくこと
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レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)

3.0

良くも悪くも、キムタクと綾瀬はるかをずっと見ているようだった。

そして父になる(2013年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

対照的な2つの家庭の中で起こる新生児取り違えから始まる物語。

「家族とは何か。」

このテーマについて、ひたすら120分間描いていたが、登場人物一人一人の感情の機微の映し方が絶妙でとても面白かった。
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明け方の若者たち(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

『ある夜、彼女は明け方を想う。』と合わせて鑑賞。

マジで北村匠海さんの友達が最高のダチすぎる。
あの友だちがいなかったら間違いなくぶっ壊れてたな。

不倫という行為に対してこんなにも不快感を感じなか
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告白(2010年製作の映画)

3.5

怖。

これが賛否両論分かれるのは納得。
この作品は認めるのも否定するのも勇気いる。

誰に感情移入しても苦しい。



ただ、面白かった。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

初見の感想は😐。


宮崎駿らしい画風に感心しながらも、内容は終始フワフワしていて掴みどころがなかった。


あのセリフの意味は。
あの登場人物の目的は。
あの行動の意味は。
そもそもタイトルの意味は
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

兵器に対して兵器で対抗し終わりのない核開発を示した『ゴジラ』
兵器を冷凍するという形で危険性を示した上で平和的利用を示唆した『シン・ゴジラ』

そして今回。
民間人対ゴジラという構造の中で、責任を放棄
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LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

3.5

サルー子ども時代を演じるサニーパワールの演技が本当に良かった。

サルーは偶々豊かな家に養子にとってもらい、母親とも再会を果たすことができ、物語はハッピーエンドとして語られたが、世界には語られることな
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ヘルタースケルター(2012年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

岡崎京子原作だけあり、胃もたれする作品だったけど面白かった。

まるで新興宗教のようにリリコを王様に仕立て上げるファンたち。実態に先んじて生まれる幻想や理想が、1人綺麗になりたいだけの女の子を壊してい
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青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

アニメから一気見した。
最後ハッピーエンドになって本当に良かった。
まいさんが死んだときは絶対このまま終わらないってわかっていても辛すぎた。

命の選択。
自分が犠牲になって誰かを守ることは一見英雄の
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図書館戦争 THE LAST MISSION(2015年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

松坂桃李悪役っぽく描かれていたけど、言ってることは悪じゃなくね?って思った。

確かに手段は非人道的なものだけど、図書隊が行なっていることは確かに対症療法的なことでもある。

もちろん、それが醍醐味だ
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図書館戦争(2013年製作の映画)

2.5

こういう、SFやフィクションには起こってはいけない未来に警鐘を鳴らしたり、理想の未来を描いたりする意味でとても価値があると思う。まさに表現である。
きっと作者にとって、権利を守ることが戦争のように過激
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劇場(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

今にも壊れそうな歪で、それでいて誰もが共感しうる2人の関係性を描く恋愛物語。東京という場所、あるいは"劇場"では、自分が何者かあるために、そこにいてもいいんだって承認してもらうために、ある種の共依存の>>続きを読む

正欲(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

『正欲』
良い題だと思う。

正しいとか間違ってるとか。
マジョリティとかLGBTQとか。

私たち人間は常に物事を、そして他人を一般化して理解や共感しようするけど、そのようなコミュニケーションには暴
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金の国 水の国(2023年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

ほっこり物語

人って争うことが好きなんかな。

誰もが正しいし合理的だとわかっている道があってもそっちを選べない。
得をするより損をしたくない。
手をとって笑顔になるより、裏切られることが怖い。
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浅田家!(2020年製作の映画)

3.0

笑いあり、涙あり。

写真は、一瞬を一生のものにしてくれる。
それがある限りその物語は忘れらることはない。

改めて写真の良さを感じさせれらる良い作品だった。

Fukushima 50(2019年製作の映画)

3.0

賛否両論のある作品だけど、受け伝え未来に繋ぐきっかけには良い作品だと思う。

あれからすでに13年。信じられないが、すでに東日本大震災を知らない人、覚えてないいない人がたくさんいる。
原子力発電所は自
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亜人(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

原作ファンだけど、とても満足度の高い実写作品だった。

この作品の登場人物は全員悪だと思う。
ただ、佐藤側も戸崎側もどちらの気持ちも理解できてしまう。人間の弱さをよく表現した作品だと思う。

綾野剛か
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普通の人びと:彼らを駆り立てる狂気(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ユダヤ人虐殺を行なっていたのはサイコパスでも極悪人でない。普通に大学を出て、普通に仕事をしていた”普通”の人々だった。

人の思考は社会によって規定されると言われるが、社会によっては人は何にでもなれて
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.0

映画だけでは物語として物足りなさを感じると思いますが、それでも十分に楽しめる作品でした。
その理由はなんと言っても表現力。

映像に音楽。
原作では味わえない惹き込まれる圧倒的な表現力は、まさに芸術作
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マスカレード・ナイト(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

東野圭吾らしいサスペンス作品だった。
ホテル×警察をこうまで上手くまとめあげられるのはさすがの一言。

結局、警察完敗だったけどな笑

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