ojiさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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ビヨンド・ユートピア 脱北(2023年製作の映画)

4.0

オンライン試写会

導入から、脱北するための国境あたりの状況が分析される。リアルな映像が流れてきて、この作品を観る覚悟を求められるようだった。

ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

4.2

ブラックコメディってこういうことだよなぁ
ちゃんと、ヴィーガン層との確執を描きつつ、肉屋がヴィーガンらを殺して食肉として売るという復讐兼営利

食文化・思想が殺人と資本主義に加担する
社会を作品として
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終わらない週末(2023年製作の映画)

4.1

きたNetflixの終末映画!
面白い!
てか、設定がいいな。音楽も雰囲気も、ずっとシリアスで緊張感すごい

中盤、三者をパラレルでみせていくの上がるわ

そんでもって今の情勢を踏まえてるから、ラスト
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ラ・メゾン 小説家と娼婦(2022年製作の映画)

3.9

小説家が、ネタ集めのために娼婦を体験に行ってみたものの...
随分と映像的にも演技的にも攻めた内容だったが、それ以上に、性別という色眼鏡で見てしまっている現代人への問いかけと、マイノリティのドキュメン
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隣人X 疑惑の彼女(2023年製作の映画)

3.7

トレースして人間の姿になって日本で暮らしているという「X」
それは、侵略者か、それとも。
そんな問いかけと、疑惑にかけ、かけられる男女。上野樹里さんと林遣都さん勝ちした作品だった。

野村くんらの別プ
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ブリキの太鼓 ディレクターズカット版(1979年製作の映画)

4.1

パルムドールや外国映画賞総ナメの名作、ディレクターズカット版

ベネント勝ちの作品
オープニングのナレーションから、相当攻めたカットから始まる
その謎めいたストーリーに随分と引きつけられてしまった
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素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

4.3

フランクキャプラ監督の不朽の名作
あ、クリスマス映画としても観れるのねという。

映画納めで観て、翌朝映画初めで2度目
「人生捨てたもんじゃない」とか「生きてればいいことがある」とかよく言うけど、本作
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ペパーミント・キャンディー 4Kレストア(1999年製作の映画)

4.2

イチャンドン名作。やっと観られた!

とても賑やかなオープニングに現れた確実に何か抱えた男。可笑しい行動に見る人の不安を煽る。けれど、彼の過去に何があったのか、それを知るにはかなり労力がいることを思い
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ポエトリー アグネスの詩 4K レストア(2010年製作の映画)

4.0

カンヌ脚本賞、韓国映画祭でも数々受賞している。
卑劣な事件が起こった、その様子を1人の死体を眺めることでしか理解できないのだが
それを知ろうとする1人のアルツハイマー持ちの老女を通じて、私たちは事の重
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真夜中の虹(1988年製作の映画)

4.1

アキ・カウリスマキ作品
めちゃ面白いな。不運すぎる男だけど、幸運でもある

そんな簡単に結婚するんかとか、ツッコミどころはいくつかあるけど悲劇を喜劇的に描けるもんだなぁと、つくづく。
それと、日常的な
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99%、いつも曇り(2023年製作の映画)

3.8

田辺・弁慶映画祭グランプリ作品

悩める中年女性の自身と旦那との奮闘記
あんまり観たことない着眼点の作品であることは間違いなかった
アスペルガーって言い出せばキリがないかもしれない。そのくらい難しい領
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窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

4.4

黒柳徹子さんの自伝のアニメーション

と思わせつつ、とんでもなく深い人生観や価値観が溢れた作品だった
戦時へ向かい、戦時を過ごすキャラクターや生活圏の変容
めちゃくちゃ観ててキツかった
けど、苦しくな
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散歩時間~その日を待ちながら~(2022年製作の映画)

3.8

『市子』を撮った監督とは思えない

獅子座流星群を終着点に、それぞれが交わり合いながら、各々のコロナ禍における悩みや気持ちの整理が描かれる

市子(2023年製作の映画)

4.5

そっか、戯曲が先だったのか!
ということを舞台再演のニュースで知ったのを見て、いよいよ観ないといけないと。

これは傑作。
失踪作品はいくらでもある。
回想混ぜる作品もいくらでもある。

でもね、これ
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イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

4.3

イコライザー3作目!
傑作!!

冒頭、中盤前、中盤後、終盤
前よりもデンゼルワシントンの見せ場多かった気がするなぁ。

序盤、打たれてから、どうなるのか
3作目としていい入りだった

ダコタファニン
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きっと、それは愛じゃない(2022年製作の映画)

3.8

『エリザベス』シリーズの監督
リリージェームズ久しぶりだったなぁ

王道ラブロマンス
本当に久しぶりのコテコテを見た
でも、なんか再確認できた気がする

ツリーハウスとか憧れる

シチリア・サマー(2022年製作の映画)

3.9

実話が元になった2人の物語。
ルカ・グダァニーノ監督も絶賛しととか

イタリア・シチリアの温かさで緩んだ気持ちが、逆に心を締め付けるようだった
開放的にさせてくるシチリアが、2人の距離をも危うくしてい
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イコライザー2(2018年製作の映画)

3.9

シリーズ2作目
これが3,4作目まで作る想定だったら、この展開になってない気がするんだよな。
だから、いきなり、懐を突かれたような感じで、よりマッコールの葛藤を感じた

終盤のどう執着させるのか!?み
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マエストロ:その音楽と愛と(2023年製作の映画)

4.1

クーパーの新作&主演
キャリーマリガンが奥さん役で俄然期待値高い
いやぁ、『TAR』以来、オーケストラへの関心が高まっていたので話題になったレナードバーンスタインは頭に入っていた

とにかく指揮してい
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イコライザー(2014年製作の映画)

4.0

『トレーニング・デイ』のフークア監督×デンゼルワシントンのコンビ!
名前だけ知ってたけど、普通に面白いじゃん

なに最後のホームセンターの決戦
楽しすぎた

枯れ葉(2023年製作の映画)

4.0

アキ・カウリスマキ×カンヌ審査員賞
何気、初カウリスマキをスクリーンで観られたのは良かった。ユーロスペース配給に感謝

何かめちゃくちゃ大きい事件が起きるわけでもなければ、こんな出会いは、あるにはある
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王国(あるいはその家について)(2018年製作の映画)

4.2

草野なつか監督作品
英国映画協会のリスト入りということで鑑賞。
『ハッピーアワー』の高橋知由さんの脚本
それもあったし、本番までの本読み・リハーサルを続けていく過程は、画になる前の機微を描いている
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義父養父(2023年製作の映画)

4.0

『悪は存在しない』にも出て、濱口組となった大美賀さんの監督作品

ファーストショットから、この物語の強度を感じる。長回しを中心にその空間の持つ力や、キャラクターの面を強烈に印象づけてくる

実話って。
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マリの話(2023年製作の映画)

3.8

濱口作品助監督、高野監督作品
4つの話から成る本作
どう繋がっていくの見届けたいのに、安易にそうさせてくれない、この創造性は、なんなのか。どこに向かうのか。分かりそうで分からない。

なのに、高度な演
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.8

リドリースコット×ホアキンフェニックス
ナポレオンの台頭から生涯を綴る

いやぁ、ジョセフィーヌの映画とも言えるね
ヴァネッサカービー良かったと思うんだけど。
キューブリックが構想してて叶わなかったっ
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ヨーロッパ新世紀(2022年製作の映画)

4.3

カンヌ常連のクリスティアン・ムンジウ作品
コンペ作品だけど何も引っかかってなくて熾烈だったんだと察する。
いや、訂正。評価されたい難解作品です
めっちゃタイプの映画だった

ルーマニア・ペンシルヴァニ
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ソナチネ(1993年製作の映画)

4.3

北野作品!
やっと見られた!

興行的には大惨敗に終わった作品
けれども遡ってみれば、これはやりたい放題の芸術点の高い作品と言いましょうか

なんだこれって思うシーンが結構多い
そのうちに沖縄に行っち
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翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

3.9

噂の第二作!
池袋で見られて、埼玉寄りだったからなんとなく感じ方が違って良かった
これ埼玉県民もそうだけど、明らかに関西メンツもイジってて対象が広がった感じあるね。
三重が中部に逃げた件とか、ポロッと
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怪物の木こり(2023年製作の映画)

3.6

三池監督作品!東京国際映画祭でみられなかったので鑑賞!

思ったより、こんな感じかーという。
キャスティングが思わせぶりですかね。芝居は悪くはなかったけど。

感心したのは、「サイコパス監修」がちゃん
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東京クルド(2021年製作の映画)

4.2

クルド人の2人の若者の5年間に迫るドキュメンタリー
クルド人や難民認定されない人々については、『マイスモールランド』で観て記憶に新しいが、若い層の難民や、周囲とのしがらみ、「やりたいこと」に取り組めな
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オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

3.8

ケリーライカート作品!
2人の男のある種ロードムービー

焚き火の感じとか、温泉の静と動とか

使い古した喜び...

静かな中の気持ちの高まりみたいなのがケリーライカートの好きなとこ

イン・セイフ・ハンズ(2018年製作の映画)

4.1

キノフェス鑑賞!
全然知らなかったし、たぶん出会うことがなかった良作

養子縁組、不妊、里親、ソーシャルワーカー

子供が欲しい人、子供を手放した人
子供が適切な環境や場所で育ってほしいという気持ちは
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私がやりました(2023年製作の映画)

3.7

フランソワ・オゾン作品
コメディ作るんだなぁという驚きと、ドラマ部分の塩梅。
シナリオは斬新で良かった
もうちょい笑いたかった気がする

体調もあり話があんまり入ってこなかったけれど、それでも大筋は掴
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曖昧な楽園(2023年製作の映画)

3.7

新藤兼人賞金賞!東京国際映画祭コンペ作品
小辻監督は、初めましてだが、辿れば先輩に当たる方
自分の中の思想や価値観、感覚を明確に言語化はせず、作風に投影しているような。

前半のリアリズムと、後半のフ
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スティーブ・ジョブズ(2015年製作の映画)

3.8

ダニーボイル作のジョブズ伝記映画
ファスベンダーの後半の似方がエグいな

ジョブズの知られざる素顔を見た
あのスピーチまでの道のり。
手に入れたものと引き換えにしてきた犠牲
家族の話
そうか。孤高の天
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

4.0

Fan's Voiceにて試写会!
ケリーライカートの2019年作だが、やっと日本で全国公開
そして、A24配給というバックの強さ

牛のミルクを盗んで作ったケーキで金儲け
2人のなんとも言えない男タ
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