ojiさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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魚座どうし(2020年製作の映画)

4.0

山中監督のndjc作品

終始、カメラワークが動的でよかったなぁ
変にカット割せず、動いてフレームインさせたり、動いた先の別対象に視野を届かせるのは世界を直視できる
子供たちの世界へ介入する大人。
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エンドローラーズ(2014年製作の映画)

4.0

吉野監督のndjc作品

葬儀用お見送り動画制作会社員とロボットアーム製造工場の喪主とのやりとり

挟み込まれるコミカルなやり取りが絶妙

三浦さんの芝居いいよなぁ
でんでんさんは言わずもがな

アニ
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おとこのこ(2011年製作の映画)

3.9

松永監督のndjc作品

おとこらしさの形成というか
部活のシーンはそれを感じさせる、世間のマッチョイズム

それに反して、いじめられる少年たちが、男になっていくのか、男になりきれない中でもがいている
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ネズミ捕りの男(2023年製作の映画)

3.8

ウェスアンダーソン短編

レイフファインズのネズミ男面白い
リチャードの瞬きさえ躊躇う語りが頭に残る

アニメーションが急に発動しつつ、ラストの闘いのカット割は、好きだな。まさかの別なレイフファインズ
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ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)

4.0

ティムバートン作品
普通に感動したよね
めちゃくちゃファンタジーより、現実を交えつつの方が全然良かったなぁ
音楽めちゃくちゃ良いと思ったら、ダニーエルフマン!さすがです!
父と息子の関係の修復。実体験
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チャーリーとチョコレート工場(2005年製作の映画)

3.7

ティムバートン作品、言わずと知れた名作
金ローでは何回も流れてたけど、意外と最後まで見たことなくて鑑賞!
最近、ウェスアンダーソンが映画化しているロアルド・ダールの物語が原作という。

実際にパティシ
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マトリックス リローデッド(2003年製作の映画)

3.9

シリーズ2作目
スミスがコピーして増殖していくの観たことあったな。妙に気持ち悪いのは今見ても変わらん
冒頭からネオ強すぎたけど、全般的に登場敵キャラもつよくなってて、透明化してすり抜ける奴すげーいい能
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マトリックス(1999年製作の映画)

4.0

ウォシャウスキー監督作品
アカデミー音響、視覚効果、編集、音響編集賞
ちゃんと観たの初めてだったんだが、まさかAIの話だと思ってなかったな
それと、仮想現実という世界観も現代的で、世紀末にこんな大作生
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6才のボクが、大人になるまで。(2014年製作の映画)

4.2

リチャードリンクレイター監督が12年かけて撮影した作品
アカデミー助演女優賞、ベルリン監督賞
そのほか映画賞をいくつもとり、多くの人から評価された

その斬新な撮影は、正直作り手の興味を超えてくる説得
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.8

ウェスアンダーソン作品
よくこんな話思いつくもんだと思ったけれど、基本構造は同じなんだなぁという
劇中劇というか、物語の中の物語
雑誌に載せる話を読んでいく

個人的には2つ目
モノクロのベニチオデル
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.8

ウェスアンダーソン作品
監督作品を知っていたら、別に残念とか特別素晴らしいとかあんまり思わずに、目の前に広がる変わった世界を受け入れられる

ジェイソンシュワルツマンとヨハンソンが終始印象に残ってたな
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ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

3.9

ウェスアンダーソン短編
なんか、すげー早口だし、それでいて会話をしつつ観客に話しかける忙しさ。物語でありながら、物語る様子さえ押さえている、それを役者に演出してるのが面白い
デヴ・パテルが「〜〜 I
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(2022年製作の映画)

4.1

松居大悟監督作品
去年初めてみた福永朱梨と『猿楽町で会いましょう』などの金子大地
さわ子の偏愛的な趣味と私生活とリアルな恋愛の交錯具合が、じんわりとラストに向けて動き出していくのが、つらいというより噛
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ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001年製作の映画)

3.7

ウェスアンダーソン作品
家族との埋められなかった時間を埋めようとする父と、家族をオムニバス的な感覚で深掘りしていく
チャプターが細かくて愉快なテンポ感、めっちゃ曲使うなぁ

激しいドラマ展開はあまりな
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I ~人に生まれて~/人として生まれる(2021年製作の映画)

4.2

「インターセックス」「性分化疾患」を題材とした作品
正直、知らないことばかりだし、それが同じ人間の体のことで、男と女とはなんなのだと思い知らされるけど、当事者の気持ちは計り知れない

リー・リンウェイ
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天才たちの頭の中~世界を面白くする107のヒント~(2019年製作の映画)

3.9

「あなたはなぜクリエイティブなのか」をひたすら著名人に尋ねまくるドキュメンタリー
そこらの難解映画よりも難解だったわ
そうだよなぁと思える内容もあれば、辿り着けない境地の人とか。
人によって反対のこと
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バーナデット ママは行方不明(2019年製作の映画)

3.9

『ビフォア〜』シリーズのリチャードリンクレイター監督作品!とてもハートウォーミングなコメディ
『TAR』のあとはどんなケイト様が観られるのか!と気になって見てみたが、とてもコミカルで、繊細な上に拗らせ
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.3

シリーズ完結?作
各国からアクションスターが集った、かつてない大胆な殺し合いが見られた!
見たことがない、早い、うまい、とにかく凄い!
ガン(銃)フー、ドッグ(犬)フー、カー(車)フーなどなど、これま
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

4.1

前作からの続きで見たいよね
追放されたジョンの執行までのカウントダウンからスタートさせるのはハラハラです
ここら辺に来てこの業界のサービス提供と、コンチネンタルの聖域と呼ばれる意味を理解する

本を駆
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私の少女(2014年製作の映画)

4.1

チョン・ジュリ長編デビュー作にして、カンヌの「ある視点」部門出品
巨匠イ・チャンドンのプロデュースを経て描かれたのは、田舎に赴任した刑事女所長をペドゥナと、親や学校の生徒から虐待を受ける少女に芽生える
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あしたの少女(2022年製作の映画)

4.4

チョン・ジュリ監督作品
実際に起きた高校生の死をもとにした作品
思わず涙してしまったのが、この複雑に絡み合った社会が幼き命を滅ぼしたことと、その社会構造自体を平気で生み出せてしまう私達、そしてそれを知
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ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

4.1

シリーズ2作目
車の為だけに殴り込みという冒頭から楽しいわ

1作目以上に、常に殺し合っている、いや殺してる展開
じゃガンアクションに加え、体術もナイフ捌きも一段と増して、殺しに殺してる
足狙ってその
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ほつれる(2023年製作の映画)

4.3

加藤拓也オリジナル脚本・監督作品2作目
よい。こういう誰にも訪れ得る日常を深く深く掘り下げられるのはすごいなと思う

15分以降、終始、居心地が悪い・気まずい・言葉にし難い・どうしようもない・どうすべ
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アイアンマン(2008年製作の映画)

3.9

初めて見たけど楽しかったぞ
ロバート・ダウニー・Jrの設定が複雑すぎて最初目を疑ったけど、もはや戦争への加担と兵器開発って現代的だし、なんならアフガニスタン出てきて、絶対アメリカのアフガン侵攻のバック
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PATHAAN/パターン(2023年製作の映画)

4.1

全然、この監督さんもシャールクカーンも詳しくないけど、面白かった
たまにこのぐらいのエンタメに触れないとね

RRRの精神を継いで、ミッションインポッシブルをインド版にして、焼き直しだと思われないよう
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なまず(2018年製作の映画)

3.8

イ・ジュヨンとムン・ソリ出てたので。

独特の世界観、コミカルを助長するテンポの良いセリフと音楽、愉快なカメラワーク、そしておかしな設定。
いや、タイムカード 笑
注射器でダーツすな、なまずのナレーシ
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ニューオーダー(2020年製作の映画)

3.9

ヴェネツィア審査員賞
メキシコのミシェル・フランコ監督が描く。
とある街の経済格差を、暴徒らの襲撃に始まり、収監、暴行、金銭の要求、そして殺害
といった卑劣な行為を通して、その惨さを見せつけてくる
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MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

3.8

水俣公害の実態を撮影したスミス、アイリーン夫妻
実在したアメリカの写真家の物語

熊本水俣病をメインに取り上げ、海洋汚染の主犯であるチッソ株式会社と対抗する、被害者市民らとの対峙

うーん、ある種告発
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Winny(2023年製作の映画)

4.1

松本優作監督、ネット史上最大の事件とされるWinny事件。実話を基にされた本作、なかなか勇気ある製作になっていたと感じた
金子さんの判決をめぐる裁判パートと、それに関わっているかもしれないともとれる愛
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.3

ドキュメンタリーの森達也監督作品
100年の時を経て、関東大震災の混乱でかき消されていた、かき消していた、衝撃的な史実を映画化

後半は本当に酷い描写が多く、観ているのが辛かったな。けど、それが事実で
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プレイタイム(1967年製作の映画)

3.8

ジャック・タチ作品初鑑賞
ただただ時が流れていくのを観ている感覚
ユロ氏が流れに身を任せて辿り着く場所場所や、人々との交流
なんか、画面のどこ観てても、誰かしらの何かしらのストーリーが蠢いてるから、そ
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.5

2日連続鑑賞で、最終日遅くに見終わった!
ライブビューイングの配信も見られて、井上先生の言葉も聞けてよかった
※2回目はtohoシネマズ六本木ヒルズ

やっとこさの鑑賞
観ないと決めていたわけではなく
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クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男(2019年製作の映画)

4.2

タランティーノのドキュメンタリー

こんなに笑いながら楽しみながら観られるドキュメンタリーは久しぶりだし、タランティーノを映し、語るということはそういうことなのだと思った

映画を愛した分だけ、映画に
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i-新聞記者ドキュメント-(2019年製作の映画)

3.9

観たの忘れてた
『新聞記者』の流れで観たんだった
それ以来、望月さんの動向をよく見るようになったもんだ

こんなに漸進的な、というか正義に満ちた方は久しぶりに見た

熊は、いない/ノー・ベアーズ(2022年製作の映画)

4.2

ジャファル・パナヒ監督最新作にして、ヴェネツィア審査員隊特別賞!

パナヒ監督は凄いなやっぱり
今回は集大成と評されるだけある
パナヒ監督のイランへの想いや自身の中で渦巻いているものみたいなものが、全
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ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

3.7

出た、北欧イノセントホラー
この手の作品は、本当にアイデアで戦ってくるから素晴らしい
自分の感情を拾った卵に宿した時、新たな自分を産み出す

序盤から不穏な伏線をちゃんと残してるから、10分以内に一度
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