鮎さんの映画レビュー・感想・評価

鮎

Here(2023年製作の映画)

-

目が覚めるとわたしは山の中にいて、次に目が覚めるとエンドロールが終わってた というさすがに人生初めての体験をした とんでもないヒーリング 断片的に見た木の葉や打ちつける雨や光に揺れる植物の映像がきれい>>続きを読む

この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

-

出来事が起こる前の日常を、丁寧に愛くるしく描いているところがたまらなく大好き

戦時中でもささやかな日々の営みがあったこと、当たり前だけどこの映画をみて気付けた気がする だからこそより、空襲や原爆の残
>>続きを読む

ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

犬がでてきた
電車やバスでの移動中の居眠りは、夜布団の中で眠るより深いところに行ける気がして気持ちよくてすき(よく寝過ごす)
日常の中の非現実な小さな冒険 出会う人みんなぶっきらぼうでも他人に対する愛
>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

頑なに作っていた壁や閉じこもっていた殻が溶け出して、徐々にありのままの自分があらわれていく様子に心がホッとする 問題の根本が解決しなくても、それを受け入れてくれる人や場所があることが生きやすさになると>>続きを読む

ダウン・バイ・ロー(1986年製作の映画)

4.2

こんなに愛おしい気持ちになるとは思わなかった 妙に滑稽な3人、離れていてもたまに思い出してはくすくす笑っていてほしい それかまた同じ刑務所集合で ジムジャームッシュの一期一会がとても好き
沈んでいく船
>>続きを読む

夜空に星のあるように(1967年製作の映画)

3.5

どうか子どもの天使のような笑顔を守り抜いてほしいけど自分のことも大切にしてほしい それができない時代や社会は悲しい

3人ぎゅっと集まって、ギターを弾いて歌をうたう、柔らかな光に包まれてるような時間の
>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

3.0

犬がおりこうさんだった
淡々としていてあっけなく、突拍子もなく進む間に、入り込めずに眠気と戦いうずうずしながら明日の朝ごはんのこととか考えてた

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.5

身の回りの、小さな範囲だけでも、心豊かに愛情深く生きていたい 毎朝のぼる太陽に、揺れ方のちがう木漏れ日に目を細めたいしたい その日のことを夢に見てブレない朝を迎えたい 到底辿り着けない完璧な日々 変わ>>続きを読む

憧れを超えた侍たち 世界一への記録(2023年製作の映画)

-

いやいやいや、今見てもあの準決勝決勝は伝説 これが作りものじゃなくてひとりひとりの努力の結果だと思うと、本当に、野球って、スポーツって、すごい………教科書に載せてください 何度でも記憶なくして同じ試合>>続きを読む

キリエのうた(2023年製作の映画)

3.6

めちゃくちゃ好きだな〜と思うところとなんか無理かも、と思うところがそれぞれあって、観てる間の情緒が不安定だった

パーマネント・バケーション(1980年製作の映画)

3.7

この人の映画みると人間みんなイカれてる部分が違うだけのふつうの人間に思える
最初は新鮮でもしばらく経つと嫌悪感が生まれる感覚、誰にもわからなくはないし

ずっと上品でスタイリッシュ 物語よりも映像撮り
>>続きを読む

ドキュメント サニーデイ・サービス(2023年製作の映画)

-

サニーデイは一生聴く音楽
真に褪せない しかも更新し続ける
穏やかと思っていたバンドの印象はガラリと変わった
若かりし頃の曽我部さんがぶっ刺さりすぎて過去の動画見漁ってしまう
90年代への憧れがますま
>>続きを読む

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

3.7

怖いほどに活気のある街と時代
たった一人の最低な奴のせいで人生狂わされてたまるかよな、幸せになれる あの人たちと出会えたことでもう決まってる
子どもたちの無邪気さはやっぱり世界を救うみたい

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

こんなにわくわくさせてくれてありがとうございます ファンタジーの集大成 気を抜いたら振り落とされるくらい 猛スピードで待ってはくれない 見終わったあと脳内であの鳥がしゃべってた

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.9

まばゆいだけの時間に入り込んでくるいらない不穏さ
愛する人といる間だけはギリ生きられる
腕の下で写し出されていくポラロイド
消えたテレビ画面に映るふたりの会話
日焼け止めを丁寧に、でも雑に塗る父親の姿
>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.4

聴こえなくても信じられる 絶対的な家族の愛情
途中から何に泣いてるかわからなくなるくらいどばどば泣いた

怪物(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

大人の入り込めないふたりだけの世界のきらめき
儚いものだってわかるから悲しい
子どもたちも懸命に生きる大人も誰もが等しく幸せになることができない世の中 怪物を生み出してしまう
生まれ変わりってあるとい
>>続きを読む

犬王(2021年製作の映画)

3.3

最後まで観てようやくオープニングがわかる
完全に現世のフェスやライブのような熱狂
何千年前にもあったのだろうか
森山未來ってわからないくらいお上手でした

ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

1.8

ウタが好きになれなかったからもうアウト
ワンピースとは別の世界線にして

映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

総集編だった…
お笑い芸人さんたち声優うまいね
最後小戸川を助けたのが柿花だった?とわかりなみだ

パリ13区(2021年製作の映画)

3.0

パリ13区、それぞれに愛のかたちがきっとあり、良い悪いでは決してなく、合う合わないなだけなのかもしれない

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.7

光の中に舞うほこりを撮ってくれてありがとうございます クローズアップする視点が本当に好き 映画でも、日常のつづきだってきちんと思える

相手と向き合って顔を見てする手話での会話は(わたしがする)声での
>>続きを読む

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.5

好きに生きてきたなりの今、だからいい人生だと思う 自分の気持ちに素直に生きてる人全員わたしは最悪だからそれでいいと思う

偶然と想像(2021年製作の映画)

4.3

抑揚がないのに感情があってすごい
悩んでるわけじゃないけどわからない
自分の逸脱した嫌いなところ、治せないなら守ってあげたい

仙台の並木道、落ち着いていて上品ですき

リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

4.0

心細さと焦燥
水色にまみれた不機嫌な顔したふたり
なぜか鬱々とした気持ちにはならない

行き止まりの人生、何者にもなれない
ただだらだらと長い一日が、積み重なって一瞬で過ぎていく
ずっと何かのきっかけ
>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.6

君のせいじゃない、って言うことよりも僕たちのせいだ、って言葉がきっとふたりにとっては救いになったのだろうと思う
似た境遇の人に出会って初めて自分が傷ついていたことを認めてあげられる

流れていく景色が
>>続きを読む

ミステリー・トレイン(1989年製作の映画)

3.9

とことんツイてない人をおかしげに描くのが上手な人だ!だってこんなに不幸なのに、後味がいい 満足感がある
すれ違う誰も彼もに世界があること、想像させてくれるからいい
見てる方まで酔っ払ってしまいそうなく
>>続きを読む

>|