バッシーさんの映画レビュー・感想・評価

バッシー

バッシー

タバコは咳の原因になる(2022年製作の映画)

3.6

タバコ戦隊とな。

ヒーロー戦隊、こんな亜流が異国で作られるとは。

かなりデタラメでヘンテコでシュールなんだけど。

何故か劇中語られる怖い話が本筋になってしまう。突っ込み所満載というより、もはや突
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0061/北京より愛をこめて!?(1994年製作の映画)

3.5

何の予備知識もなくフィルマの評価高いので衝動的に鑑賞。

タイトル通りのパロディのようで実際は劇伴だけかな。

大味なアクション、でも何か面白そう。と思ったら、チャウ・シンチーでしたか。

やってる事
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第十七捕虜収容所(1953年製作の映画)

3.8

キャラの立ったコメディ要員のおかげで意外にも楽しい。

派手さはないが、密告者は誰なのかという疑問だけで引き込まれる。
もしかして病んだオカリナの彼?などとおバカなミスリードする始末。

「ここから出
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ロイヤルホテル(2023年製作の映画)

3.6

オーストラリアのパブでワーキングホリデーするカナダ人女性の2人組。

あらすじ通りなのだが、ハラハラドキドキを期待すると肩透かしを喰らう。スリラーというジャンル表記に?

辺鄙で場末の掃き溜め感。若い
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十一人の賊軍(2024年製作の映画)

3.8

この少人数で何が出来ると思いながらも、罪人の寄せ集め、地の利を生かした砦、焙烙玉の活用、内輪揉め、場当たり的な展開などで見応えあり面白かった。

戦だからなんでもありゃあな。でも無駄な殺生ばかりで何と
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ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

3.8

前作を観てから2年半以上経ってしまった。

アクションはそこそこ、それなりに。

どちらかと言えば会話を楽しむ作品と思えた。この特殊な緩い世界に若干の困惑を感じながらも、概ねニヤニヤしながら観ていたの
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春との旅(2009年製作の映画)

3.8

祖父と孫娘のロードムービー。

姉兄弟に豪華なキャスト。平均年齢高めだからか、否でも人生の儚さを感じさせる。

再会と決別の行脚というか。いきなり厄介になろうったって無理だよね。

最後の蕎麦屋での会
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イル・ポスティーノ 4K デジタル・リマスター版(1994年製作の映画)

3.9

イタリアの小島が舞台。チリから亡命して来た詩人と郵便配達人の青年との交流。

歳も身の上も違う2人の会話。詩など無縁そうな男が隠喩を学ぶ、それだけで楽しい。

海辺の風景と音楽。何とも贅沢な気分に浸れ
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エロチカ・ポリス(1975年製作の映画)

3.5

ほぼ漫画。

ダミ声で捲し立てるオッサン、如何にもコメディリリーフ的容姿のキャラに混じって美女が活躍するドタバタコメディ。

くだらない。男はみんなスケベ。

異常に強い格闘シーンとカーチェイスで何故
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フランシス・ハ(2012年製作の映画)

3.7

この類いのモラトリアムな映画、わりと好きだと思って期待して観たんだけど、何だかゴチャゴチャして観辛いなあと思ってたら終わってた。


寄る年波の所為にしようにも、もっと若い主人公でもハマる時はあるから
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八犬伝(2024年製作の映画)

3.7

虚と実の世界を交錯して描く。

この設定自体が山田風太郎の原作だとは鑑賞後に知って驚いた。

八犬士が美しい。しかし、殆ど誰も分からんかった。笑

実パートの配役と演技が見事でしたが、全体としては中途
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箱男(2024年製作の映画)

3.6

安部公房原作。文庫本を所持していた記憶はあるが、読破には至ってない筈。

wikiで確認してみると、アンチ・小説という実験的かつ難解な代物。

映像としては普通に笑えるのだが、付き合いきれんわというの
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エイリアン:ロムルス(2024年製作の映画)

4.0

エイリアンは1と2はテレビで何度か観てる。それ以降は記憶が曖昧。

1をアップグレードして、2と遜色ない面白さだった。と思う。

気色の悪い造形、素早い動き、強酸の血液。
こんな絶望的な危険生物よく考
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ナチョ・リブレ 覆面の神様(2006年製作の映画)

3.6

孤児と覆面レスラーの2点においてはタイガーマスクとかぶるが、こちらは緩いコメディ。

子供達が可愛い。

修道女が美人。

プロレスはそこそこ楽しめる。

レベル・リッジ(2024年製作の映画)

3.7

腐敗した警察相手に孤軍奮闘。

主人公の正体が分かった辺りで、ランボーを想起して期待が膨らむ。

殺さないアクションは寧ろ好ましいが、その分地味で中弛みも感じてしまった。

主役の青みがかった瞳が印象
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エスパイ(1974年製作の映画)

3.6

小松左京原作。

壮大な話のわりにショボさは否めない。
しかし、予算に糸目を付けず今の技術で撮ったとして面白くなるかどうかは分からない。

超能力と物理攻撃の併用の難しさ。

何だかんだ濃い顔3人の絵
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わが青春のイレブン(1979年製作の映画)

3.7

あるサッカー部員の反抗。虚弱なチームメイトの死が発端。

今となっては時代錯誤な校則、特訓、根性、伝統。

荒ぶる高校生の友情と青春。ダサイ風貌、クサイ芝居に時代を感じる。

懐かしいキャスト、名も知
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凪の憂鬱(2022年製作の映画)

3.9

微笑ましい日常。
主役の女優さんの存在感。

脱力系で自然体、巻き込まれ系のつっこみキャラ。
いそうでいない、ずっと観ていたくなるようなクセになる魅力。

調べたら、高校生編と大学生編のWebドラマも
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世界大戦争(1961年製作の映画)

3.7

市井の人はおろか軍人だって平和を望んでいるのに、世界各地で着々と紛争が始まってしまう恐怖と矛盾と閉塞。
近代兵器のもたらす被害が甚大過ぎて非現実的にすら感じるが、決して絵空事でもないという反戦・警鐘映
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ビリィ★ザ★キッドの新しい夜明け(1986年製作の映画)

3.5

ギャングに狙われた店に集まる用心棒達。

ビリー・ザ・キッド、宮本武蔵、サンダース軍曹、何故かフュージョンしたマルクスとエンゲルス、そして何故かミニスカとローラースケートを履いてウエイトレスをする室井
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無宿 やどなし(1974年製作の映画)

3.7

高倉健と勝新太郎。唯一の共演とか。

対照的な組み合わせ、噛み合わないようで悪くない。

途中、あれ?これってもしかして…と思い確認したらどうやら冒険者たちをモチーフにしているらしい。

仇討ちするヤ
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.7

血中アルコール濃度0.05%でのパフォーマンス向上。
あながち間違ってない、試してみる価値はあるのでは?
少しハイで陽気な気分で仕事に臨めれば…
いや、職種や人にもよるか。
非常に興味深く序盤はワクワ
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エミリー・ザ・クリミナル(2022年製作の映画)

3.6

犯罪に手を染める女性。

闇バイト的な偽造カードでの売買、被害者と対面しない性質上やりやすいのかもとは思った。

持ち前の豪胆さで窮地を乗り越えて行く姿は逞しいが、その深みにハマって行く様を同情出来る
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若い貴族たち 13階段のマキ(1975年製作の映画)

3.7

志穂美悦子の空手アクション。

女必殺拳はテレビで観た事あるが、これは知らなんだ。

バイオレンスとエロのてんこ盛りだが、そんなにどぎつくはない自由な昭和風味。

女囚さそり、ドラゴン怒りの鉄拳…映画
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キル・ボクスン(2023年製作の映画)

3.8

大手企業、Aクラスの仕事、研修生、或いは組織立った業界のしがらみといった背景に面白味を感じる。
しかし、やってる事は殺し。内部での決着手段も殺し。
何とも殺伐としてるが一触即発の緊張感。
見知った相手
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YOLO 百元の恋(2024年製作の映画)

3.7

一念発起してからの怒涛の変貌。

そこに至るまでの暗澹たる日々に入り込めず、途中寝そうになってしまった。

よくぞ頑張りました!と称賛したい気持ちにはなる。

冒険者たち(1967年製作の映画)

3.8

男2女1の組み合わせ、その3人の関係性が良い。

エンジン開発、パイロット、前衛アート、そしてトレジャーハント。ただ好きな事をやってる自由な様子が爽快で、口笛?で奏でられる音楽もまた心地よい。

いや
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歩道の終わる所(1950年製作の映画)

3.8

刑事が尋問中の相手を誤って殺してしまう。

捜査中の殺人事件と、もう一つの新たな殺人事件。

隠蔽と捜査、その画策がどう転び決着するのか引き込まれる。

被害者の妻といい感じ、でも父親が冤罪とか面倒臭
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Love Letter(1995年製作の映画)

3.9

透明感、ノスタルジックといった言葉が思い付く。
最初ファンタジーかと思ったが、なるほど住所自体が別だった訳ね。

手紙での回顧は、同姓同名のクラスメイトという稀有な設定を活かす妙案だとは思った。

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女ガンマン・皆殺しのメロディ(1971年製作の映画)

3.7

復讐するには十分過ぎる酷い仕打ちを卑劣三兄弟から受けた女。
賞金稼ぎの男から銃を学び女ガンマンへと変貌する。

わりと手堅い内容。紐で吊るした石を巻き付ける握力鍛錬とか地味に好き。

ラクエル・ウェル
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脱獄の掟(1948年製作の映画)

3.8

脱獄の話かと思いきや、逃避行の話。

しかも両手に花。

かと思えば、警察に追われながらも組織のボスへ復讐しようとする展開。

緊張感を味わえるが、終盤の刻一刻と迫る彼女の決断が最高潮。

実は切ない
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ハロルド・フライのまさかの旅立ち(2023年製作の映画)

3.8

イギリス縦断徒歩800キロ。

癌で病床に伏す元同僚に手紙の返事を出すつもりが、そのまま無謀にもホスピスを目指して歩き出してしまう。

妻の動揺、回顧される息子の姿、何やら自責の念に駆られてる主人公。
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バブルへGO!! タイムマシンはドラム式(2006年製作の映画)

3.7

タイムマシンで2007年から1990年へ。目的はバブル崩壊の阻止。

奇しくも、それからまた17年後の現在。再鑑賞だがほぼ忘れてる。

国の借金で破綻云々は既に間違っているのだが、そこは目を瞑る。過去
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女神の見えざる手(2016年製作の映画)

3.8

正直に言うと前半寝そうになって脱落しかけた。

おまけに追いきれない台詞が少々あったが、大筋を把握してれば問題なく楽しむ事は出来た。

醍醐味はそこじゃないが、米国の銃規制について鑑賞後に調べてしまっ
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ダイアモンドは傷つかない(1982年製作の映画)

3.6

奥さんも愛人もいる人と恋人同士。

きっと、同じ脚本で今の役者さんで撮ってもつまらんだろうな。と思える内容。
でも当時中坊の自分が現在の視点から観ると、何だかんだ観れてしまう昭和の映画。

撮影時の山
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6888郵便大隊(2024年製作の映画)

4.0

蔑まれ、押し付けられた無理難題を完遂した女性達に胸がすく思い。

何よりアダムス大尉の理路整然とした弁舌が気持ち良い。気高さ、強さ、優しさを見た。

エンドロールの実際の映像で感極まる。