原作は60年代カウンター・カルチャーの代表的作家テリー・サザーン。(小説は発禁や絶版の紆余曲折を辿り初版と現在発行のものとは内容が若干違うらしいが)本作でも彼の世界観が炸裂、エロティック・コメディやエ>>続きを読む
ケルト神話がベースになっていて、自然との共生やアニミズムが物語の主題なので馴染みやすく、アニメーションもとてもきれいでした。
特にオオカミ視点の世界(オオカミとして生きる感覚)を表現したシーンが斬新で>>続きを読む
スタイリッシュで遊び心満載だけど色合いもカメラワークも全体がミニマルで粛々と物語が進んで行く。このオフビート感がたまらなく好きだー。
全てが淡々としている分カウリスマキ監督の思いがスクリーンを通してス>>続きを読む
ストーリーはというと、やはり難解。
ただ、単にサン・ラーが異端的(過去を消去し土星人だと名乗ったり自分は存在さえしないと発言したり…云々)で変わり者だから難解なのではなく、思想の一端にアフロ・フューチ>>続きを読む
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3人のドラァグクイーンがシドニーから田舎町へ、プリシラ号と名付けたおんぼろバスで砂漠を旅するクィアムービー。笑いあり涙あり生きづらさや葛藤も、色々ありながら旅は進んで行くのでありました。
全編を通し>>続きを読む
この時代にこんなにカッコ良いフェスがあったなんて知らなかった…ほとんどが名前も知らない人たちの聴いたこともない歌ばかりだけど、これが(オーディエンスや会場の雰囲気も含め)めちゃくちゃカッコ良い!
唯一>>続きを読む
『死者の書』は大好きな小説だが、読んでこそ、の作品だと思っていたので、この人形アニメーションを知った時は驚いたしちょっと戸惑いもあった。が、見終えて更に驚き!とにかく凄い!脚本も人形の動きも、諸々その>>続きを読む
ラスト、やっと片翼から両翼生え揃った背中で、今はロックンロールミシンじゃなく古い足踏みミシンを一心不乱に踏む姿がめちゃめちゃ好き。
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近松門左衛門の人形浄瑠璃『心中天網島』を映画化した作品。監督の篠田正浩、詩人の富岡多恵子、音楽担当の武満徹による共同脚本。美術担当はグラフィックデザイナーの粟津潔。なにこの素敵すぎる顔ぶれ、、、
前>>続きを読む
各々表現するものや手段は違えど、皆とにかく身震いするほど粋で美しい、その指先が、目線が間合いが全てが。
表現って、なんというか人にしか成せない奇跡なのかもしれない、とさえ思った。
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一人の少年がスキップしながら通りを歩いているうちにどんどんジャンプが大きくなって町を越え、森を飛び越え、海を越えて、どんどん、高く高く、遠くへ遠くへジャンプして行くことになり、ついには戦争中の国へ->>続きを読む
チェコアニメーションの巨匠カレル・ゼマンが作り出すチェコならではのガラス工芸を駆使したストップモーション・アニメーション。
とにかくキラキラと美しい世界が次々に繰り広げられ、その繊細で滑らかな光景は何>>続きを読む
フェリーニ監督初のカラー作品。
奇抜なファッションやセットデザインは言わずもがな、その鮮烈な色彩や色使いからは何かアトリビュートが隠されているんじゃないか、と思わされるくらい暗示的なメッセージ性や意味>>続きを読む
70年代の色々、ファッションも車も景色も音楽も全部がカッコ良い。しかもカーティス・メイフィールドの演奏シーンがあるなんて嬉しすぎる!
ただ途中から、ブラックスプロイテーション映画というものは、どう解>>続きを読む
車椅子姿の、今はもう言葉を交わすことが出来なくなった父親にボビーが語りかけるシーンがたまらないわけで、、、
「話せたら会話にならない」…「俺がいるとそこが悪くなるから、逃げ出すだけだ」…「俺にでき>>続きを読む
フランク・ザッパが突然スーツ姿で牛を引いて出て来る & Porpoise Songが全てを相殺してくれる映画。
内容的には何を言わんとしてるのかさっぱり、、、でも個人的には、そのわけのわからなさもサ>>続きを読む
面白い!エッシャーやペンローズの不可能図形を思い出させる摩訶不思議な世界。映像を観ている、というより映像に組み込まれていくような感覚になる。
ストーリーもさることながら、カメラワークや編集が予想以上に斬新でユニークでビックリ!とにかくどこを取っても色々楽しくて面白い。
オムニバス?時系列がシャッフルされてる意味は?伏線は?回収は?と思っているうちに終わった。
やられた、何も仕掛けが無いのが最大の仕掛け⁉︎
しかも、一貫して皆んなちょっとおバカでお茶目なせいで、やる>>続きを読む
初ピエール・エテックス作品だが、冒頭でいきなりジャック・タチ臭が、、、と、案の定ジャック・タチの映画に熱狂し、のちにタチの『ぼくの伯父さん』の助監督を務めた経歴の持ち主だった。ジャック・タチはかなり好>>続きを読む
見知らぬ場所で道に迷ってちょっと不安な気持ちになっていたら、ばったり親戚のおじちゃんに出くわしてビックリほっこり、そんな感じの映画。
撮影のほとんどがセット内で行われ、その広大なセットと前衛的な背景や色彩などから舞台を思わせるような雰囲気もあり、そこに古典とは相容れないと思われる武満徹の独創的で凄まじい音響が重なると、厳かで美しく空>>続きを読む
不倫の末、破滅の一途を辿り最悪の結末を迎える物語。
なのに、終始軽薄で楽観的で悪びれることのない人々。なぜなら「ゲームの規則」であるから。
こちらもその解せぬやり取りに、自分の恋愛観や結婚観を激しく揺>>続きを読む