よかちょろさんの映画レビュー・感想・評価

よかちょろ

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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.9

つまらなくはないけど、何だかピンとこないなぁと思いながら観ていたら……いきなり「ルージュの伝言」?「夢の中へ」?何この選曲?そして最後涙が止まらなくなった。喪失を乗り越えていく物語だったんですね。

アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.2

エリック家を度々襲った悲劇は「呪い」などというどうにもならないものによって引き起こされたのではなく、「有害な男らしさ」の呪縛によって引き起こされたものであったことが分かる。
そして最後、つれあいや子の
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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.0

永きに亘って「古典的名作」と呼ばれている作品は、気力体力があるうちに一本でも多く観ておきたい。

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.9

法廷劇ではあるが謎解きミステリーではないとの事前情報があったので、夫婦関係が崩壊していく様を表現した映画として充分楽しめたけれど、観終えた後やはりどうしても夫の死に関しての真実は何だったのかが気になっ>>続きを読む

ゴールデンボーイ(1998年製作の映画)

3.7

金子修介監督映画『ゴールド・ボーイ』の題名はスティーヴン・キングの小説『ゴールデン・ボーイ』のオマージュと知り、この映画版を視聴。
この映画の主人公には映画『ゴールド・ボーイ』のサイコパス少年ほどの強
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

4.2

この映画、予備知識などは仕入れずに観ることをやたらと強調して勧める情報があまりにも散見されるので、ということは岡田将生の行動が上手い具合に転がっていく単純な展開ではないのであろうことが想像出来て若干の>>続きを読む

FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.8

公開当時の「絶対映画館の大きなスクリーンで観るべき作品」との評価はもっともだけど、何せ私は高所恐怖症気味なので、配信されるまで待った。で、配信で観ていて、高さの恐怖にはぎり耐えられたけど、観ている間結>>続きを読む

パリタクシー(2022年製作の映画)

4.1

90分の小品。観終えた後、何とも言えない温かい気持ちになった。人生辛く悲しい事が多いけど、結構捨てたもんでもない。
主人公ふたりの心の距離が縮まっていく様が丁寧に描かれているので、最後も納得出来る。

逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

4.0

厨房でいきなり「インターナショナル」。
子どもの頃映画『地下水道』を観て「モノクロでホントに良かった」と思った記憶が蘇る事態がカラーで襲ってくる。
色々と想像が掻き立てられるオープン・エンディングも悪
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65/シックスティ・ファイブ(2023年製作の映画)

3.1

アダム・ドライバー主演だし、きっと何かあるんだろうと思いながら最後まで観たら……何もなかった。

ロスト・キング 500年越しの運命(2022年製作の映画)

4.1

アマチュアの研究者は珍奇なことを言いたがる印象が私にもあるので、プロの研究者が最初主人公をまともに相手にしないのには納得は出来る。でもパンフレットを読んでアマチュアの手柄をプロが横取りすることは「普通>>続きを読む

Pearl パール(2022年製作の映画)

4.2

面白かった。この映画を観る前に前作『X エックス』をわざわざ観ておいて本当によかった。『X エックス』と『Pearl パール』のリンクにすぐ気づけて結構盛り上がった。そして『X エックス』をもう一度観>>続きを読む

終わらない週末(2023年製作の映画)

4.2

最高に面白かった。
情報から遮断された登場人物同様、この映画を観ている者も、何が起きているのかはっきり分からないまま、圧倒的な緊張感と言い知れぬ恐怖をずっといだいて、最後までたどり着く。
「The L
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X エックス(2022年製作の映画)

3.9

この映画の続編『Pearlパール』が傑作との評判が結構流れてくるので、『Pearl パール』を観る前に取り敢えずという感じで視聴したけど、こちらも割と面白かった。
情報をほとんど仕入れずに望んだので、
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.7

つまらなくはなかったけれど、しょーもないギャグが鼻をつく。そしてとにかく長くてくどい。
ぶっ飛んだ展開が最後は親子愛、母娘愛の物語に着地するんで、何だかいい映画を観たなって気分にはなる。

search/#サーチ2(2023年製作の映画)

4.0

ネット時代の安楽椅子探偵ものって感じだなと思いながら観ていたら、終盤びっくりする展開が待っていた。そしてまさか今社会問題化しているあの話の物語だったとは。
主人公がWEBサービスをかなりの速さで巧みに
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MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

3.9

映画冒頭で流れる Ten Years After ‘I’d love to change the world’ の楽曲タイトルが正に主人公の生き方そのものだと思った。60年代70年代のロック好きにはそ>>続きを読む

ザ・ホエール(2022年製作の映画)

4.3

基本主人公のアパートの部屋の中でのみ展開していく物語で、登場人物が少ないのだけれど、演じている役者さん全員が素晴らしかった。登場人物の総てが傷ついていて、登場人物の総てが救いを求めている。
自分の寿命
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.2

日本人、日本人の連発にいい加減ウンザリしていた時に放たれた瑛太の台詞に思わず膝を打ちました。クドいクドい「日本人」連呼は、瑛太のこの台詞を際立たせるためのものだったんですね。
朝鮮人差別、部落差別とい
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.8

映画冒頭から何やら意味ありげな独白が延々と流れ続け、常に沈着冷静いかにも「出来る」主人公風ではあるが、こいつが結構ヘタを打ちまくる。後でよく考えたらとんだポンコツドジ野郎なのに、映画視聴中は何故か主人>>続きを読む

共謀家族(2019年製作の映画)

4.0

コメディ寄りの作品かと思ったら、中盤以降は結構正統派スリラーだった。文句なしに面白かった。最後はタイだか中国だかの社会規範的に主人公が逃げ切るのは許されないのかなと想像し納得しかけたら、最後の最後で冒>>続きを読む

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2023年製作の映画)

4.1

世間からの同調圧力に妥協して自分の心を殺すのが大人になることと思っていた十代の頃にこの映画に出会いたかった。

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.0

子どもの頃に血みどろ血まみれ映画を撮っていたり、学生の頃はユダヤ人差別をしていじめるクズなクラスメイトを美しくヒロイックな男として映画の主人公に据えてみたり、両親の離婚で泣きじゃくる妹の姿を見てこれは>>続きを読む

西銀座駅前(1958年製作の映画)

3.1

フランク永井目当てに、見放題終了直前駆け込み視聴。フランク永井は狂言回し的な役割で、彼が1曲フルに歌唱する場面はなかった。歌手・フランク永井といえば「低音の魅力」でお馴染みだったようですけど、話し声は>>続きを読む

To Leslie トゥ・レスリー(2022年製作の映画)

3.8

主人公レスリーを演じているアンドレア・ライズボローの、悪臭が漂ってきそうな見るからに薄汚いどん底振りな役作りがちょっと凄かった。
明らかにアルコール依存性なのに、回りに治療を勧める人が何でいなかったん
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モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作の映画)

4.2

序盤のコメディ展開に一瞬観る映画を間違えたのかと思ったけど、中盤以降の内戦下での脱出劇が凄まじい。そして最後はまるで訳あって別れなければならなくなった恋人たちを描いたラヴストーリーのエンディングようだ>>続きを読む

ベネデッタ(2021年製作の映画)

4.1

ヴァーホーヴェン作品の女性主人公は、したたかでタフ。
男性が絶対的に優位である社会にあって、女性が男性に対抗し圧倒する手段としての「聖痕」。ベネデッタの度を越した信仰心の深さに、半分は引きながらも、思
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ノーウェア:漂流(2023年製作の映画)

3.6

コンテナに閉じ込められた主人公が、どう考えても使えなそうな積載物を知恵を絞って有効活用しながら海の上をサバイブ。結構タフ。最後までハラハラした。

パニック・イン・スタジアム(1976年製作の映画)

3.8

顔をほとんど映さず、動機も不明な狙撃者の得体の知れない感じの演出は悪くない。
映画を観ていて、狙撃者の正体不明感、行動原理の不明さを感じとらされているからなのか、ひとまず屋内に避難待機して狙撃される危
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将軍の娘/エリザベス・キャンベル(1999年製作の映画)

3.6

クズ男の登場率高し。その中でも最悪のクズ男は……(以下略)。
この映画が今作られていたら、エリザベスの心情に寄り添うシーンがもっともっとあったと思う。

この世に私の居場所なんてない(2017年製作の映画)

3.6

序盤からは想像出来ない展開が待っていた。
「この世に私の居場所なんてない」なんてことはないってことか。
最後彼女が見ているのは「幻」なんじゃないかなぁ……。彼女はその前にも幻を見ているし。

仕立て屋の恋(1989年製作の映画)

3.5

悲しい話ではあるけれど、徹頭徹尾主人公の「勘違い」。
のぞきも含めて行動には一切感情移入が出来ない主人公の物語ではあるが、映画の雰囲気と主人公のクリーンな紳士然としたたたずまいのおかげでどうにか最後ま
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

3.9

観る前に「黒澤作品を小津テイストでリメイク」という情報を目にしてしまったせいか、ビル・ナイの感情を抑えた雰囲気に小津作品の登場人物っぼさを感じてしまった。これはこれで素晴らしいと思う。

シュガーマン 奇跡に愛された男(2012年製作の映画)

4.0

シクスト・ロドリゲスの訃報に接し、何年か前CSでの放送を録画保存していたものを再見。ロドリゲスの人柄とファンの情熱に改めて胸が熱くなる。
視聴後色々調べていて、印税に関する話でインタビュアーを威嚇して
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殺人鬼から逃げる夜(2020年製作の映画)

3.7

ハラハラドキドキ。緊張感の持続が半端ない。警察の無能ぶりにイライラ。