yomiさんの映画レビュー・感想・評価

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宮本から君へ(2019年製作の映画)

3.3

勢いのある作品と言えると思うが終始、唖然としてしまったというのが正直なところ。なんてマンガ的な!と思ったら原作がマンガだと。少年マンガ的なものを青年マンガでやったのかな、と。宮本に感情移入するには、私>>続きを読む

ブラス!(1996年製作の映画)

3.8

久しぶりの鑑賞だがやっぱり良かった!サッチャー首相の経済政策により崩壊の危機にある炭鉱の町が舞台。生活苦もあり、簡単には一丸となれないながらもバンドを拠り所に支え合っていく、ごく普通の善き人々のドラマ>>続きを読む

モーターサイクル・ダイアリーズ(2004年製作の映画)

3.3

若きチェ・ゲバラが親友と南米を縦断の旅をし、志を得るまでを描く。ゲバラもお調子者の親友もかなり優秀な人だった様子。バイクは途中で退場しちゃって残念。

トーク・トゥ・ハー(2002年製作の映画)

3.5

しょっぱなからベニグノの真っ黒な目や顔つき、物腰に違和感を感じてたら、無事それを回収。彼は母子密着でああなったのかなという匂わせがある。レイプを純愛と言い張る幼稚過ぎる作品ではなく周囲がちゃんとドン引>>続きを読む

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.8

野木亜紀子さん脚本目当てで鑑賞。聡実の前に現れたヤクザ、狂児は重い過去を背負ってい、、なかった、のが良かった。中学生✕ヤクザという、ある意味センシティブな題材でもあるため、コメディタッチに徹して良かっ>>続きを読む

ジュリアン(2017年製作の映画)

3.3

共同親権に関連した映画として鑑賞。非常に怖いと評判だったが、終盤まではそこまでとは思わず観ていた。程度にも差があるが怒鳴るや涙を見せる、なんてことは良くある事だと思う。ひとつひとつは大きな事とは言えな>>続きを読む

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.8

テーマは重く(根深く)大変なものであると思うのだけれど、深刻にならずに観られた。ある点では意見が合う人も他では対立したりするよね、って観てた。特にクリフ兄貴とアーサーは痛いところを突いてくる感じがする>>続きを読む

哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)

3.5

始まりがなんかエモい。しかしグロが容赦なく話も救いが無くて、これは確かにR18+だなぁ。ラストもスパッと終わって良かったと思う。キャラクターを掘り下げるとかは特別されてないのだけど、エンタメに徹したシ>>続きを読む

渇き(2009年製作の映画)

4.0

渋い感じで始まり、昼メロ風になって、「もしかしてつまらないかな…」と思っていたら、そこからの更なる展開が真面目なんだろうが非常にシュールで目が離せず非常に面白かった。元々は人を救いたかったはずの神父が>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.9

part1より観やすかった。壮大なスケールであるだけでなくキャラクターの繊細な心情も描かれていて大味になっておらず、砂虫に乗るシーンなんかはハラハラした。ポールも逞しくなった。チャニをはじめとして女性>>続きを読む

ジェシー・ジェームズの暗殺(2007年製作の映画)

3.8

実在した強盗犯、日本における鼠小僧的な?人物だそう。ジェシー=ブラピや、憧れのジェシーと行動をともにしたボブの心境の変化が繊細で見もの。キャスト、制作陣が豪華な傑作。人間関係が分かりづらいので予備知識>>続きを読む

ソイレント・グリーン(1973年製作の映画)

3.9

古い映画なのでストーリー自体は今となれば斬新でもないのだろうが、環境破壊による熱波でスラム街のようになったNYのディストピアの描写が上手く、リアリティを感じた。食べ物にも事欠いた活気のない人々が階段な>>続きを読む

アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

3.5

さほどコメディな感じは受けなかったかな。自分を大きくするまたは見せる事に囚われている思春期ぽい人物たち。実際にその辺に居そうでなかなか心地悪かったが、その囚われが綻びて剥がれ落ちていく様は観ていてなん>>続きを読む

リトル・ジョー(2019年製作の映画)

3.0

ポスターの、グリーン系の作業着と赤い花の対比に惹かれて鑑賞。高彩度のアイテムを必ず置く画面はポップ寄りの綺麗さ、雅楽風の音楽もこだわりなのかな。話はすぐに先が読めてしまったけど、人々の変化が緩やかなの>>続きを読む

不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)

4.0

前衛芸術ぽい色々が満載。これはカルト人気出るのがわかる…。必ずしも善性だけでないちょっと小狡いヘンテコ異星人2人と友情ぽい物を造成してしまうウラジミールの人間力の高さよ。語学に堪能なゲデバンもカワユイ>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

大音量の音楽を家族に気兼ねなくかけてしまう夫の無遠慮さ?それとも嫌がらせ?と、それに対して口を出さない?出せない?関係性…冒頭から「この夫婦大丈夫なのかいな」とけっこうメンタルにくるような不気味な気持>>続きを読む

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

3.8

タイトルで彼の破滅はなんとなく想像できるが、わかりやすいエンタメ的な破滅ではなかった。
主人公は息子や弟のような近しい人と心安らぎたいのだろうと思える描写もあるのに、寄ってくる彼らをわざわざ遠ざけてい
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ディボース・ショウ(2003年製作の映画)

3.6

ハッピーな方のコーエン兄弟作品。コメディを演ってる時のジョージ・クルーニーは好きだ。美形だけど表情が変顔の域で良い!眉の上がり下がりとかほっぺのピクッとか(笑)
マイルズの同僚やら犬を連れた男爵やら、
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シリアスマン(2009年製作の映画)

3.6

真面目な男=シリアスマンを次々と襲う不幸の数々。真面目に生きているのに家庭で、職場で、隣人、弟…、本当にご苦労さますぎる。頼みの綱のラビも弁護士もイマイチ役にたたず、男は翻弄され続けるのでした。
(視
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いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)

3.8

泣く系ぽい映画にはいつも警戒してかかる派ですが、かけがえのない普通の日常の描写が丁寧で良かった。2人で過ごす時間があたたか。タイトルが「いつか君に…」ではなくて「いつかの君にも…」なんですね。昔子ども>>続きを読む

ジェイコブス・ラダー(1990年製作の映画)

3.8

大昔に観て、支離滅裂?のような記憶があり、再び視聴。現実と夢????の境界が無く現実にいたつもりが夢、しかも悪夢、な展開が延々と続きどちらなのか分からない。特に病院のシーンがマジやべー(^.^;
カル
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私の少女(2014年製作の映画)

4.0

田舎の閉鎖性は怖い。秩序のために見て見ぬふりをされる虐待。若すぎる警察署長は自らの“秘密”のためか、介入を躊躇いつつも見捨てられず少女を保護する。台詞に頼らず目線や表情、仕草で彼女らの心情が豊かに描か>>続きを読む

見知らぬ乗客(1951年製作の映画)

3.5

ブルーノのように、最初人懐こい印象でしかし距離をガンガン異常に詰めてくるタイプの人間居るよな…。違和感を感じながらも、あまり邪険にすると逆に何かされそうで穏便に済まそうとするけど、逃してくれない。怖い>>続きを読む

オー・ブラザー!(2000年製作の映画)

4.0

アメリカ南部が舞台だが、どことなく非現実的なお伽噺感(オデッセィアを下敷きにしているとか)と映像も相変わらず美しい。キャラクター達も奇妙キテレツ、珍道中も愉快!音楽が盛りだくさんで最高だと思ったらサン>>続きを読む

震える舌(1980年製作の映画)

4.2

破傷風や予防接種が話題になるとよく話題に挙がっているので鑑賞。幼い娘の重い病の進行とそれを見守る両親の苦しみが感傷的にならず淡々と描かれていた。病の描写も容赦なく恐ろしいのだが、両親が精神的に追い詰め>>続きを読む

コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

3.8

無口で気持ちを上手く表現出来ない少女コット。こんなにも無口な子がを脇役ではなく主役で描いてくれて…なんか、監督、ありがとうございます。預けられた先でアイリーンとショーンに注意を向けられ、手を掛けて貰え>>続きを読む

バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

3.5

ハーヴェイ・カイテル目当てで鑑賞。他に見ない位のそれはそれは凄い、どクズの役。刑事だが仕事をしている感はほぼなく、常にギャンブル、ドラッグ、セックス。そして全然楽しんでいる感もなく、むしろ自己憐憫。彼>>続きを読む

サイド・エフェクト(2013年製作の映画)

2.9

ソダーバーグ監督作品は何気に映像も美しい。画面の整理された感じとか色合いが好きですね。謎解きとかオチは、そんなに上手くいくかぁ??という感じ。キャサリン・ゼタ=ジョーンズが現れた時から、何かあるとは思>>続きを読む

イージー★ライダー(1969年製作の映画)

3.2

陽気で自由な雰囲気の前半、当時のオシャレ映画?とか思って観ていたら、徐々に不穏に。微妙に育ちが良さそうなJ・ニコルソンとの対話がKeyなのかな。ラストの切れ味にガーンとなった。

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.9

圧倒的な映像美。幻想的な空間の中では文語的な台詞も全く浮かず、表面的な事象に対する違和感に突っ込む必要も感じず、物語とベラの行く末を追い続けた。光に向かって伸びてゆくベラはとても眩しい。ダンカンの小物>>続きを読む

天国の日々(1978年製作の映画)

3.8

麦畑で朝から晩まで働く、持たざる者である者たち。広大な麦畑の上に広がる美しい空、日の落ちる麦畑での労働者たち、炎に包まれる畑さえも美しく、うっとり鑑賞した。持てる者であった農場主、色々と気の毒過ぎる…>>続きを読む

ロブスター(2015年製作の映画)

3.0

以前「聖なる鹿殺し」を観て、自分にはあまり合わないと思っていたが、監督の新作を観る予習として鑑賞。
「聖なる…」よりは軽い?印象で観やすい気がしたが、キャラクターの気持ち、心がやっぱり掴めなくて、乗り
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Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

3.5

愛し愛され幸せなはずなのに心に生じた何か。特に、映画滑り出しの彼女の心の描写がとてもとても繊細。始めはお人形のようだった彼女の目、父親に肯定の言葉を貰って力強さが宿るけれど、色々なものは壊れてしまった>>続きを読む

新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

4.0

娘がゾンビ映画が観たいと言うので、視聴(2度目)。CGも使用しているのだろうけど、ゾンビ役エキストラも大勢なようで絵面がリッチで良い。ほぼ車内限定なのが当時新しく感じたが、展開は王道で安心感もあり、き>>続きを読む

空白(2021年製作の映画)

4.0

存在感希薄な少女、全てを他責し自己への指摘は聞き流す男、保身の教師、前向きが人を追い詰めるボランティア房、クソマスコミ等、現実のあるある!が実にキツイ。特に前半の古田新太演じる父親が、これで今まで犯罪>>続きを読む

メアリと魔女の花(2017年製作の映画)

2.8

2度視聴。良作とは思うが、キャラの内面の描写が薄いせいか、刺さらなかった。観る人の年齢によるのかもしれないけれども。画作りは素晴らしいけど、仕方ないけれどもジブリ味を感じすぎてしまったりも。ネコチャン>>続きを読む

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