yomiさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

空白(2021年製作の映画)

4.0

存在感希薄な少女、全てを他責し自己への指摘は聞き流す男、保身の教師、前向きが人を追い詰めるボランティア房、クソマスコミ等、現実のあるある!が実にキツイ。特に前半の古田新太演じる父親が、これで今まで犯罪>>続きを読む

メアリと魔女の花(2017年製作の映画)

2.8

2度視聴。良作とは思うが、キャラの内面の描写が薄いせいか、刺さらなかった。観る人の年齢によるのかもしれないけれども。画作りは素晴らしいけど、仕方ないけれどもジブリ味を感じすぎてしまったりも。ネコチャン>>続きを読む

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

2.9

評判が良いようなので観たが、私には話は刺さらなかった…。映像はとても美しく、開拓期のアメリカという圧倒的自然の中で人々がうごめいている臨場感。現代で撮影されたという事をついつい忘れてしまったり。

マーターズ(2007年製作の映画)

3.9

流血が多いが同時に美しくもある切ない話……だけで終わらなかった。展開が読めない唯一無二な不思議な映画だった。前半の内容で一本の作品に出来るよな…からの話がギュンギュン驚きの展開をして驚き。そういう意味>>続きを読む

過去のない男(2002年製作の映画)

3.7

ストーリーだけいえば良くある話かもしれないが、描き方が良いのだろう、観て浸って満足してしまった。ハンニバルちゃんのくだりにはクスッとしちゃいました。

アウトランド(1981年製作の映画)

2.5

頑固な男が孤独な戦いin宇宙。予想より面白かったがDVDの画質が悪かったせいもあってか、入り込めず。シーン1つ1つが全然悪くないんだけど、引っ掛かりもなく流れて行ってしまった感。良い感じに引っかかって>>続きを読む

ケープ・フィアー(1991年製作の映画)

3.7

弁護士が微妙に嫌なヤツなのが話をより面白くしていた。マックスによる具体的な加害の恐怖に加え、弁護士でありながら法では家族を守れないという無力感、家族内の不協和音…色々な恐怖が詰め込まれ、畳み掛けてくる>>続きを読む

アタック・オブ・キラートマト 完璧版(1995年製作の映画)

2.0

意外とミュージカル映画だった。眠かったのもあって?全く話がわからなかったw狭い会議室で着席するシーンが1番おもろかった(笑)トマトの赤色のせいか、70年代ファッションのせいか絵面はなんか可愛らしい印象>>続きを読む

ヒート(1995年製作の映画)

3.5

ギャング物苦手だけど視聴。お互いを認めあった宿敵同士の対決はやっぱり熱い。本作女性陣は一般的なギャング物より立体感のある人間で良かった。銃撃戦も街中の空気感、広がりを感じられてgood。音楽が地味に好>>続きを読む

バグダッド・カフェ 完全版(1987年製作の映画)

3.5

最初のあたりで、女主人のカリカリ怒る姿がキツくて観るのを止めようかと思ったけど、皆が徐々に生き生きしてくるのが良かった。ヤスミンは少し、メリー・ポピンズみたいって思った。ハリウッドから来た爺さんを最初>>続きを読む

終わらない週末(2023年製作の映画)

3.4

「こういった事態」が起こった、その初期段階の部分にスポットを当てて丁寧に描いた映画。なので、問題が解決したり全容をはっきり説明したりは、無いので見終えた後にはモヤモヤ感が残る。まだ始まりでしかないのだ>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

3.8

実に淡々と描かれる2人の恋。数多くの楽曲が無表情で言葉少ない2人の胸の内を雄弁に語っていた。そして出番はそんなには多くないが、ワンちゃんのなんと可愛いことよ!アキ監督の中ではきっと、犬とささやかな幸せ>>続きを読む

処刑山 -デッド・スノウ-(2007年製作の映画)

3.3

襲われる系ホラーの基本を丁寧にこなしていて、観やすかった。山小屋に若い男女のグループ…は超フラグだけど医大生だからか、ヒャッハー度は低め。ヒャッハー成分は激しめの音楽で補充している感じ。vsゾンビシー>>続きを読む

浮き雲(1996年製作の映画)

3.8

夫婦共に失業した時に思わずドロドロに暗い展開が頭をよぎったが裏切られ、夫婦の地についた愛情と苦境から立ち上がる労働者達の底力にじんわり心が暖かくなった。登場人物が基本無表情で、テンポがシュールな四コマ>>続きを読む

ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.5

なんて不謹慎な映画♡と思って観たが、相当しっかり作られていた。妻はともかく夫はまぁまぁ常識人で温和なのだが、彼らが思わず人肉ハムを作ってしまう動機がいくつかあって、それの積み重ね、畳みかけがうまい。娘>>続きを読む

未来惑星ザルドス(1974年製作の映画)

3.2

ショーン・コネリーのいでたちと冒頭の岩頭が喋るシーンを以前みかけて奇っ怪な映画と思っていたけれど、1970年代CGと低予算なだけで、ごく真面目な映画だった。いま映像化したらどんな感じになるんだろう?知>>続きを読む

第三の男(1949年製作の映画)

3.0

格好良いshot多数。戦後まもなくで街中に瓦礫が普通にある中生活しているのが不思議な感じ。途中である人物が出てきてから予想もしない展開。お気に入りは少佐です。

処刑人(1999年製作の映画)

3.8

厨二病の香りに惹かれて鑑賞。最初は思っていたよりだいぶ軽いテイストに意表を突かれた。兄弟のコンビに萌えた……。ノーマン・リーダスが可愛すぎる!!
信心深い2人がかっこよく悪人を殺すのを愛でる映画で、
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.9

PG12だし絵的なグロさはさほどでもないが、山奥の曰く有りげな村、血を吸う桜の紅色、ストーリーはなかなかの湿り気でJホラー。鬼太郎父と水木のバディ感がたまらない。米映画ではよく題材にあがるが、日本映画>>続きを読む

シャロウ・グレイブ(1994年製作の映画)

3.6

「トレイン・スポッティング」よりも前の、ユアンはデビュー作かな?ダニー・ボイルにとっても長編デビューみたいだが、すでに彼らしい少しポップな洒落た美しい映像が出来上がっていて良き。若いユアンが可愛い…。>>続きを読む

レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

3.5

シュールな感じの小ネタと音楽とまた小ネタそして音楽……の楽しいロード・ムービーだった(^o^)行く先々で演奏する音楽がバラエティ豊か。靴の先も尖ってるのが良いね!

帰らない日々(2007年製作の映画)

3.3

交通事故で子の命が失われた。子どもを失った夫婦と加害者になってしまった男の両者の葛藤。同じなのは、どちらも我が子をとても愛していたという事。あの時逃げちゃった気持ち、なかなか出頭出来ない気持ち、けっこ>>続きを読む

ライアー(1997年製作の映画)

3.5

タイトルからして嘘がつかれるのが示唆されている。しかし誰の、どの部分が嘘なのか分からず、観ているうちに迷宮を彷徨うような不思議な気分になった。オチは弱い気もするがその過程や、ティム・ロスの演技が非常に>>続きを読む

悪い子バビー/アブノーマル(1994年製作の映画)

4.5

1993年の映画で、日本初公開だそう。30年前!
前半はワンルームの地獄。外見35歳のオヤジ、中身は生き物の死すら知らない子。自らに向けて発せられた言葉や音楽を足掛かりに外界を知り、人間としての内面を
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スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団(2010年製作の映画)

3.9

テンポの心地よいゲーム的視覚効果バリバリの映像とBECKその他の音楽と、何よりぶっ飛んだキャラクターたち、面白かった〜!ナイブスちゃんが可愛くて、彼女の幸せを祈って観てた。日本の某双子兄弟とかクリス・>>続きを読む

エクソシスト ビギニング(2004年製作の映画)

3.0

B級としか言いようのない「ドミニオン」より映画的体裁がキチンとしているので観やすい。冒頭とラストがリンクしているのが良かった。神殿内での戦いは画的にもこちらの方が全然上…でも、観てしばらく経ったのだが>>続きを読む

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011年製作の映画)

3.0

9.11に深く傷ついた少年の冒険と成長、癒やしの物語。母親との関係が遠い気がして心配だったが、お母さんも陰で頑張ってたんだね。少年の訪問を受け入れるBlackさん達も9.11に傷つき、彼の訪問に癒やさ>>続きを読む

赤い影(1973年製作の映画)

4.5

水死した娘の、目の覚めるような赤色のコート。娘の死後、両親の癒えない心を象徴するように繰り返し画面に現れる赤色を目にする度に謎に恐怖心が湧く。場面と関連するかもよく分からないカットバックに心の底に不穏>>続きを読む

ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.6

彼はきっと仕事はかなり出来る人なんだろう。しかし自分事になると心拍数が上がってしまったり予定外の行動をしてしまいそうになる人間的な所が垣間見えそうで、ハラハラ見守った。ガレージの中身の充実っぷりが楽し>>続きを読む

グッドフェローズ(1990年製作の映画)

3.7

マフィア映画は苦手だけど、スコセッシ作品なら観れそうで鑑賞。面白かったです。実話ベースで、かなり実際に寄せているらしい。
マフィアって結びつきが強いようでお互いに信じきれないのが大変だね(^.^;やは
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.7

権力を持つ叔父の影響から逃れられない幼児性、引っ掛かりを感じながらも悪事の共謀者となり、愛していた(と思う)妻や家族を苦しめる哀れさ。どちらにも100%振り切れない小物の悲しさ…観客である我々がそうな>>続きを読む

遊星からの物体X(1982年製作の映画)

3.8

冒頭で犬が出てきて嫌な予感がしたのが当たった(/_;)“それ”に寄生された本人ですら多分気付いておらず、仲間を疑わざるをえない疑心暗鬼が恐ろしい。普段はグロいのは苦手だが、“それ”は良い意味での手作り>>続きを読む

バニー・レークは行方不明(1965年製作の映画)

3.8

保育園で子どもが居なくなった!から、徐々に色々な情報が明かされていくにつれ、主人公を含め全てが信じられなくなっていった。ブランコ遊びのシーンがなんとまぁ恐ろしい。
本作の刑事さんはキチンと疑い、キチン
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ネズミ捕りの男(2023年製作の映画)

2.2

会話の合間にはエディターが語り、のスタイルで、ずっと誰かが喋り続け、声の空白がないので疲れてしまった。。。画面の美しさは見惚れる。