yugyugさんの映画レビュー・感想・評価

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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.8

裕福な黒人は、黒人の権利を主張して教育水準の低い黒人を見下す。アメリカ人は、ネイティブアメリカンを虐殺して占領したことを忘れて加害者意識すらない。多様性なんて言葉が流行している日本人は、差別されること>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.7

ノーランの新作、めちゃくちゃ面白かった。180分の長尺だけど、また観たい。
時間軸が複数あって登場人物も多くて複雑なのだが、たぶん理解していても理解していなくても楽しめてしまうノーランの緻密さ。時系列
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.7

観た瞬間から作画大丈夫か!?と不安になった。しかしそれ以上に、上原ひろみの音楽が全てを凌駕する。まあ、少し尺長めの上原ひろみのMVかなと思いながら観ていたら、最後には涙していた。あれ、これって…

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.2

全編を通して色彩はほぼブラウン。ビンビンと全身で浴びるIMAXの音響とスパイスを吸い込んで、166分の夢のような世界へ。こんな気持ちいいウトウト時間、贅沢すぎん?日本の北大路欣也(皇帝)が仕掛けた宇宙>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.9

エポックメイキング。
鬼才ヨルゴス・ランティモス作品の人間らしさや肉肉しさ。細部まで作り込まれた世界観とエマ・ストーンと、衣装も素晴らしい。でも、あまりにも生々しいので胃もたれを起こしそう。

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.0

好きなはずのA24でも退屈で残念だった。せっかくレンタルしたのに最後まで我慢できなかった。

BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

4.4

めちゃくちゃ面白い。
安藤サクラとテンポ感、絶妙な画面の切り替えし。変な先入観があったけど、ジャニーズ(元)の役者ってリズム感いいからか空気読むのが絶妙にうまい。『わが母の記』、『駆込み女と駆出し男』
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.3

結果良かったけど、出会って2、3日の恋愛のために世界が滅びそうになってたりとか、色々と強引な価値観を押し付けられてよくわからなかった。結局、自分探しの旅らしかった。歌主体じゃないとこういう風になるみた>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

3.6

男性優位も女性優位も白人至上主義もレッテルも、もうどうでもいい。ルッキズム勝者の象徴のようなマーゴット・ロビーが勇気付けられても、おとぎ話のようでフワフワする。強い人がもっと強くなる世の中もいいのだけ>>続きを読む

ガール・イン・ザ・ピクチャー:写真はその闇を語る(2022年製作の映画)

3.6

フィクションはここまで残酷じゃない。ここまで残酷なストーリーを作ったとしても、誰も見たくない。ドキュメンタリーだからこそ、さらに辛い。
アメリカって広過ぎて、こういうサイコパスが何十年も逃亡できてしま
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マジック・マイク ラストダンス(2023年製作の映画)

3.2

淫乱な富豪女性のためのストリップショー。くだらなくて少し驚いた。ダンスのレベルが低い…これは作品にしていいのか…?

(ノット)・ラスティング・フォーエバー:ダイヤモンドをめぐる不実な真実(2022年製作の映画)

3.9

真っ先に叶恭子さんのビッグ・ダイヤモンド(20キャラット)が思い浮かんだ笑💎🌹✨ヘブンリー。なんだ、もはやダイヤに価値なんてないんだ。面白かった。

Saltburn(2023年製作の映画)

4.0

ひと夏のときめき大冒険…
〜オリヴァーが愛した家〜

ラスト・ダンスがとってもキュート♫
主演はバリコ似の大島美幸✨

※グロ注意

終わらない週末(2023年製作の映画)

3.9

ラストシーンに救われた。
ローズがほんまの主役ね。
シャマランぽさもあってちょい怖な感じ。映像も綺麗で楽しめた。イーサン・ホークがいつの間にかシワシワになってて年月を感じた。口元が柳沢慎吾似。

ゲーム(1997年製作の映画)

3.3

フィンチャーの過去作を。
オチが読めてしまって不完全燃焼。

最近の映画ってほんと映像もきれいで良くできている。でも、そのせいで好きな監督でも10年以上前の作品は作りが粗く感じてしまう。楽しめない自分
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最後まで行く(2023年製作の映画)

3.8

綾野剛の顔芸が素晴らしい。

『新聞記者』で遺族に配慮しなかった監督と、ジャニーズを辞めた岡田准一、ガーシーに暴露された綾野剛の背景が気になってしまったが、それでもこの作品は楽しめた。

年の瀬の色ん
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search/#サーチ2(2023年製作の映画)

4.2

すごいデジタルリテラシーだが、頑張れば不可能ではないのでなんかリアルだし、めちゃくちゃおもしろい。あれ、iPhoneの位置情報ってどうやって残すんだっけとか、これからは失踪した時のためにヒントを残して>>続きを読む

ザ・キラー(2023年製作の映画)

4.4

めちゃくちゃかっこよかった。
無駄な脂肪を削ぎ落とした上等な作品で、とにかくマイケル・ファスベンダーがクール。『シェイム』のイメージからかどうやっても完璧に男らしく見えてしまうが、そういうファスベンダ
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ペイン・ハスラーズ(2023年製作の映画)

3.9

こういう安定感のある良作は、ありそうであまりない。オピオイド問題にまつわる製薬会社と金。エミリー・ブラントが演じるとハズレは少ないのだが、堅実に作られておりNetflix作品ながらしっかり楽しめた。そ>>続きを読む

バビロン(2021年製作の映画)

4.0

デイミアン・チャゼルの音楽性が絶妙で、3時間超えながら飽きは来ない。テンポの良いライブを観ている様で、ラ・ラ・ランドの要素も随所に。酒池肉林のパーティ模様は圧巻。マーゴッド・ロビーの本物感は、エマ・ス>>続きを読む

コンフィデンスマンJP プリンセス編(2020年製作の映画)

3.9

長澤まさみ「全裸で泳ごうぜ?」の顔が秀逸。本当にいい役者だし、こんなくだらないコメディ(二時間尺の茶番劇)を大事にしているところがグッとくる。柴田恭兵はあぶ刑事の時から見ているけどだいぶ痩せて髪はまた>>続きを読む

少年の君(2019年製作の映画)

4.3

いい作品だった。
中国語圏の映画はなかなか観る機会が少ないのだが、こんな重く秀逸な作品があるなら他にも観てみたい。おそらく虐めを受けた過去がある人にはこの作品はつらい。最後まで見ると救いがあるかという
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エゴイスト(2023年製作の映画)

3.7

監督の松永大司ってノンケで、どうせ物珍しいゲイドラマを作りたかったんでしょう。などと思っていた。それでも、日本でこれは挑戦だったと思うし、良かったと思う。
ただ、リアルを追求しているけど、リアルではな
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ナワリヌイ(2022年製作の映画)

4.3

もはやバレバレでも銃殺はしないし、意地でもナワリヌイの名前も口にしない姿は滑稽にも見える。権力やプライドに固執して、それで一体何を守っているつもりだろうか。スパイ映画さながら、こんな政治が2020年台>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.5

とんでもない快作であり、理想郷で見事な新世界だ。ミシェル・ヨーの受賞スピーチを思い出すと、エブリシーンで泣けてくる魔力。移民だの同性愛だの税金だの言ってる間に、A24は愛で包み込む。ああするべきだった>>続きを読む

チケット・トゥ・パラダイス(2022年製作の映画)

3.5

劇場では観ないであろう作品だが、スナック感覚で楽しめる良作。突っ込みどころは多くとも、深く考えずにっこりと画面に微笑みかけながら観るのが正解。バリっていいよね。ジュリア・ロバーツは『食べて、祈って、恋>>続きを読む

赤と白とロイヤルブルー(2023年製作の映画)

3.9

これは秀逸なBL…。ベタベタでヤリまくってるところがBLらしくてとてもいいんじゃないでしょうか。配置や役割も理想的。

警視庁捜査一課 ルーシー・ブラックマン事件(2022年製作の映画)

3.6

猟奇的でサイコパスな犯行。本作では詳しく描かれないが、犯人自身が非常に特殊な環境にいる人物のようだ。周りのインタビュー動画を繋ぎ合わせた作品だが、犯人の自白がなければ罪に問えないようになんだか朧げだ。>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.6

公開4日目、3連休最終日で混んでいた。こんなに日本中を楽しまさせられる82歳もいないだろう。

何の前情報もなく灼熱の暑さの中、劇場に足を運ぶ。子どもの頃から金ローで繰り返し観た、ジブリのワクワクが体
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.4

凄かった。セリーナ・ウィリアムズにしか見えない!本家も強いけど。アニメが実写の面白さを超える作品ってなかなかない。夏にアニメを見られる幸せと、音楽も最高だった。

AIR/エア(2023年製作の映画)

3.6

明日は、マイケルに思いを馳せて、桜木花道と同じエアジョーダン1を履こう。

ジョージー・ストーンの夢に見た人生(2022年製作の映画)

3.8

日本でさえ十年前に比べて人々の性差別への意識がだいぶ変わった。まだ偏見はあるけれど、差別してはいけないなんて、そんな常識はあり得なかった。性的少数者を攻撃することが正義の時代がつい最近まであった。
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レッド・ロケット(2021年製作の映画)

3.8

ポルノスターなだけあった。本物だよね?
星条旗に巻かれたマリファナ、テキサス。工場の夜景をバックに、ドーナツ屋が綺麗に浮かび上がる。閉鎖的な街で希望のないクズに未来はあったのか。もしかしたら甘い夢だっ
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モーリタニアン 黒塗りの記録(2021年製作の映画)

4.0

アメリカ人は神でもないし、アメリカ人の正義なんて、昔から変わらない。多数のための自由は少数の不自由。決して平等ではない世界で、人が人を苦しめる時代に終わりが来ればいいのに。
ジョディ・フォスターのシル
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