雪花さんの映画レビュー・感想・評価

雪花

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ハッピーフライト(2008年製作の映画)

4.2

バードストライクにより機内のエンジントラブルが起こり、ホノルルに向かっていた飛行機が羽田空港に緊急着陸する模様を描いた作品。
機長昇格を目指す新人パイロット(田辺誠一)、初国際線乗務のCA(綾瀬はるか
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くちびるに歌を(2015年製作の映画)

4.2

長崎の五島列島を舞台に、元天才ピアニストと中学生との合唱コンクールへの道のりを描いたハートフル青春物語。
 
朝ドラ『舞いあがれ』でも思いましたが、五島の風景がとにかく素晴らしい。又、土地柄なのか生徒
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無垢なる証人(2019年製作の映画)

4.2

リーガルヒューマンドラマ。天才的記憶力を持つ自閉症スペクトラムの証人ジウの証言には証拠能力があるのか?

ラストの法廷でのシーンは、手に汗を握る展開でとにかく泣けました。人間、正しく生きていないとダメ
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そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

4.2

もう皆んながいい人すぎて終始、涙腺緩みっぱなしでした。はたから見れば相当複雑な家庭環境。だけど、みぃたんの存在のおかげで、「親」達が大事なものを見つけ生かされたのは事実。血の繋がりが全てではなく、どん>>続きを読む

天才作家の妻 -40年目の真実-(2017年製作の映画)

3.5

現代作家の重鎮ジョゼフのノーベル文学賞受賞の第一報から、授賞式までの数週間が描かれた作品。

良妻賢母であるジョーンの夫が、ノーベル賞を受賞した事で、夫婦の秘密、彼女の胸の奥にしまいこんでいた想い、怒
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別れる決心(2022年製作の映画)

3.8

エリート刑事と被疑者の禁断のラブサスペンスですが、これを愛とよんでいいのか...
置かれた立場とか、理屈を超えてじわじわと相手の心に入り込んでいく様子が、狂気じみて怖かった。
 
気の抜けない展開の中
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

3.5

親友の遺骨を奪い、弔いの旅に出かけたシイナのロードムービー。
 
親に傷つけられ人に依存し生きることしかできなかったマリコ(奈緒)と、一見、逞しそうでやさぐれているシイナ(永野芽郁)...。
マリコの
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イチケイのカラス(2023年製作の映画)

4.2

一見、関係のなさそうなイージス艦衝突事件と企業の環境汚染問題。
いわゆる企業城下町として栄え、約100年にわたって企業に依存してきた者たちの本音と真実。町が抱える問題、思惑には色々考えされられました。
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罪の声(2020年製作の映画)

4.0

昭和最大の未解決事件をモチーフにした社会派ヒューマンミステリー。
約40年近く前、日本中を震撼させたグリコ森永事件。
 
原作者の塩田武士氏は、時効になってしまった劇場型犯罪であるこの事件の犯行テープ
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ナラタージュ(2017年製作の映画)

4.5

“雨の匂いであの頃の感覚が蘇ってくる"とは、冒頭の泉(有村架純)の言葉ですが、全体的に雨の描写がとても素敵で、泉の気持ちが雨で表現されていて、ラストの雨上がりの朝は、泉の前向きな気持ちを表現するよう静>>続きを読む

彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

4.0

最低の女と男が辿り着く究極の愛。狂気のミステリー。
  
ヒロイン十和子(蒼井優)へ対する内縁の夫 陣治(阿部サダオ)の異常性を秘めた溺愛がおぞましく気持ち悪いですが、それがラストのアンサーへとつなが
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はじまりのうた(2013年製作の映画)

4.2

才能はあるが恋人に裏切られたシンガーソングライターと、同じく才能あるが妻とも離婚して現在思うような仕事ができない元敏腕プロデューサーであるダンが、再び音楽を通し、人と繋がりながら再生していくというおは>>続きを読む

ザ・サークル(2017年製作の映画)

3.0

「いいね!」のために生きている。

ドキッとするようなキャッチコピーでSNSの光と闇を描いた作品。

映画では、テクノロジーの進歩で巨大IT企業が監視実験をする事で得られる利点や弊害が描かれていました
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ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

2.5

ウォール街の元株式ブローカーのジョーダン・ベルフォートの実話をもとに、破天荒な成功と破滅を描いた作品。

成功と金を手に入れた者たちのバブル、狂喜、ドラッグ、乱行パーティ、依存症...の数々。
 
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アマデウス(1984年製作の映画)

4.0

サリエリの視点から語られるモーツァルトの人生。モーツァルトの幼さとサリエリの粘着性が際立ち、観ていて苦しくなる159分。
 
サリエルの懺悔で語られるモーツァルトとの関係は、羨望、嫉妬、復讐...とえ
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劇場版 ルパンの娘(2021年製作の映画)

4.0

今回はLの一族を破滅させようとする謎の人物を軸に、家族の絆など、コメディあり、カオスあり、ミュージカルあり、何故か愛の不時着のパロディあり、人情味あり。

全ての要素をぶち込んでいても全く嫌味がなく、
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グッドライアー 偽りのゲーム(2019年製作の映画)

3.5

予備知識なく鑑賞。コメディかと思っていたら、サスペンスものでしたね...なんとも言えぬラストでした。

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.5

大地震というテーマは重いですが、神話性(扉、名前)、命、ロードムービー、家族の絆、初恋も描かれていてあっという間の2時間でした。

いってきます、いってらっしゃい...この言葉がこんなに心に響くなんて
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流浪の月(2022年製作の映画)

4.5

事実と真実は違う...というものをまざまざと見せつけられた映画でした。
壮絶としか言いようのない人生。そんな辛い中でも、互いの存在を想いあい糧にしながら、生きてきたんだなあ...と涙が溢れました。
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.0

多様性、そして後悔/怒り/悲しみを封じ込めてしまった人間の再生が描かれた作品だった。
 
劇中劇『ワーニャ伯父さん』のラストシーン。静寂さの中で語られるセリフは家福(カフク)の心情と重なり胸を打つ。
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異動辞令は音楽隊!(2022年製作の映画)

4.0

人生塞翁が馬...という言葉が頭に浮かんだ。
 
人生、何があるか分からない。それを活かす(吉)のも粗末(凶)にするのもその人次第。立ち止まって己を振り返る、そんな時間も必要。
 
阿部寛さん、もしか
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沈黙のパレード(2022年製作の映画)

4.0

非常に重いテーマであり、過去の事件で贖罪を背負った草薙刑事の物語でもあったと思う。
 
それを科学的根拠に基づいて、草薙刑事の心理的暴走を止める、いや、寄り添う?のが、今回の事件の湯川先生の役割だった
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ウェディング・ハイ(2022年製作の映画)

4.0

招待客の群像劇を交えながらの無茶振りな披露宴!

万全を尽くしてもトラブルは起こりがちですが、この披露宴ときたら...もう...笑。しかし、そんな無茶振りにも関わらず、余興シーンは完成度が高く思わず見
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キャラクター(2021年製作の映画)

3.5

セカオワのFukaseくんが殺人鬼・両角役で出演。デビュー作ながら、彼のキャラクターが、この映画の役にハマっていて怖いくらいだった。(歩き方、挙動、キョトンとした顔の奥底にある狂気などなど)。
 
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