創作物がデザイナーの意に反して自走を始めたとき、デザイナーはデリートを試み、創作物は理不尽な排他作用に飲み込まれる……といった形式を採用したストーリーはどれもグッとくる。
信仰する神さまを持たない自>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ラストシーン。硬い階段を降りて、重たい鉄の扉が閉まる音。
全編手話という耳から受け取る情報が極端に少ない状況で、ある種の環境に身を置く若者たちが味わう「逃げられなさ」「救われなさ」を鈍く雄弁に語る音>>続きを読む
切り落とされて木に吊るされて数日経過した生首の顔面にはどのように脂が浮いてくるか、とか、水辺の捨て置かれた死体が水を吸っている様子、とか、"戦争がヒトをモノにしていく過程"が物質的に丁寧に描写されてい>>続きを読む