ゆきのすさんの映画レビュー・感想・評価

ゆきのす

ゆきのす

頑張れ!グムスン(2002年製作の映画)

2.4

ペドゥナ目的。元気いっぱいの彼女を堪能しました。火事にならなくてよかったよ。当時の男女観家族観を見てると正直うんざりしてしまう。日本でも韓国でもそういうのが色濃く残ってますよね?

男はつらいよ フーテンの寅(1970年製作の映画)

3.0

寅さんの口上がかなり下品! 私もバカだなあと思うよ。おいちゃんに激しく同意。モテない男のテンプレの宝庫。山田洋次でなくてもそんなに違和感ないです。

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011年製作の映画)

2.8

いい話過ぎて呆気に取られる。お父さんお母さんがものすごく人格者で、ありえないほどリアリティに欠ける。と思って見てしまう私は、信じられないくらい感動話には不向きな人間だと落ち込む。

刑事ベラミー(2009年製作の映画)

3.6

刑事ものなのにサスペンスではないところが特異。ベラミーを手のひらで操ってるようなその奥さんの手腕こそミステリー。「映像が洒落てる」とついつい言いたくなるシャブロルの名人演出が冴えまくる。

教授とわたし、そして映画(2010年製作の映画)

3.7

実はひとつの物語ではなく、同じような人物と設定を使った4つのオムニバス。全然面白くないのに妙に引き込まれるホンサンス世界。

バルスーズ(1973年製作の映画)

4.0

超絶インモラル悪ふざけ青春ロードムービー。にっかつロマンポルノ的味わい。荒涼とした風景と美しい田園とが内容とアンバランスで不思議な感覚に。殺伐としつつも美しいカットが多く、世界に引き込まれてしまう困っ>>続きを読む

マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

3.9

彼らは少し落ち着いたかもしれないが、再生したとは言えない。心が地獄のまま生きていかなければならないのも人生。冬を生き続けるのも人生。明日も生きるよ。

ジャニス リトル・ガール・ブルー(2015年製作の映画)

3.8

高校の同窓会についてのエピソードというか映像やインタビューがあまりにも痛切。彼女は愛されたのか疎まれたのか。彼女は自身を愛したのか疎んだのか。その答えは見つけたくないかもしれない。

張込み(1958年製作の映画)

4.0

数時間で命を燃やした。その時代の地方の人間、女性の悲しい生き様。落ち着け!落ち着け!当時の風景風俗が実によく描かれてる。ロケ映画の醍醐味。極めて地味な物語なのに全く目が離せない脚本。橋本忍はやはりすご>>続きを読む

続・男はつらいよ(1969年製作の映画)

3.3

ラストシーン、寅さん母子を声をかけずに見送る佐藤オリエと山崎努の場面。素晴らしい演出。

キューポラのある街(1962年製作の映画)

3.0

日本が食えない時代。朝鮮帰還事業、労働組合、ダメ親父、定時制高校、不良少年など1960年代のリアル。ドキッとするほどヒロインが眩しい。列車の窓から身を乗り出すのはやめて。

豚が井戸に落ちた日(1996年製作の映画)

3.7

ホンサンスにしてはかなり劇映画(とんでもない事件が起こるよ)。カメラも違和感を感じる程ノーマル。でもやっぱりどうしようもなくズレてて、そこがたまらない魅力。

男はつらいよ(1969年製作の映画)

3.0

この頃の倍賞千恵子の破壊力が凄まじい。寅さん、20年ぶりにしてはでかい顔しすぎだよ〜。でもそれが寅さん。志村喬の演技にじんとくる。

最後の賭け(1997年製作の映画)

3.5

軽妙な詐欺ストーリーであると共に、何気に二人のラブストーリーでもあるかと。ヴィクトールの初老故の哀しみみたいなものがなんとも言えないんよねー。

男はつらいよ 寅次郎紙風船(1981年製作の映画)

3.3

岸本加世子音無美紀子。寅さんはなぜ逃げてしまうのか。岸本加世子とのラストシーンが爽やかですな!

ブローン・アパート(2008年製作の映画)

3.0

息子大好きヤンキーママ(モテすぎ。魔性の女性でしょ!)が我を失ったり我に返ったり。復讐心については異色な解釈と結末。テロ加害者の家族の登場はインパクトあり。

男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け(1976年製作の映画)

3.5

大地貴和子。お見事としか言いようのないきれいにまとまった脚本。こりゃあマドンナは宇野重吉だろ!笑

ローズ(1979年製作の映画)

3.7

ジャニスというよりは、これはベットミドラーの映画だ。渾身の演技と歌唱に揺さぶられる。

シュウシュウの季節(1998年製作の映画)

3.5

あああ、なんという思想的交流。老金が「男」だったらどうだったんだろうと余計な事を考えてしまう。文革が特別ではなく、歴史の変革には数多の被害者迫害者の上にある。

第5惑星(1985年製作の映画)

2.9

細かいところにこだわらなければ感動ものだけど、SFだからと甘く見てるようなリアリティの無さを所々感じてしまう。

悲しみよこんにちは(1957年製作の映画)

3.7

文芸作なのかアイドル映画なのか。その瀬戸際のようなあやうさを模索したような作風。父娘のギリギリというか相当歪なの関係。彼女の行く末を悲観する者もいようが、案外このままも幸せなのかもなあと。

春の珍事(1949年製作の映画)

3.2

最後のピッチャーライナーには痺れたぜ!この映像がかなりいいのです。時代的なこともありリアリティは全くないが、牧歌的ともいえる製作上のおおらかさを感じたり。

帝銀事件 死刑囚(1964年製作の映画)

3.6

世論という狂気。熊井版帝銀事件もかなりの鋭どさ。政治警察司法、そして世間という理不尽。今現在の社会の根っこがこれだと思うとゾッとする。

アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド(2021年製作の映画)

4.0

掘り出し物。コメディの側面を持ちつつ懇切丁寧に愛を探っていく。そしてAIに依存する事の是非とは。答えは人それぞれだが、物語の中で主人公がきちんと自分の考えに到達する様は響いてくる。

甘い罠(2000年製作の映画)

4.1

シャブロルにハズレなし。お父さんの芸術家バカっぷり。彼の生粋の鈍感さが諸悪の根源なのだ。映像作品として華麗で尚且つエンタメであり、人間の描き方が深く辛辣。

コーカサスの虜(1996年製作の映画)

4.3

絶景の連続はおまけだが見逃せない。傑作。一体何と戦っているのかを深く考えさせられる。淡々としみじみと戦争のもう一つの顔を描く。殺し殺される関係もまた人との繋がり。切れ味鋭すぎる結末。

十戒(1956年製作の映画)

2.8

聖書から大胆脚色。息子を生贄にするあの場面が見たかったんだけどね。神様の暴虐ぶりは極まってます。牛の偶像がなかなか素敵。フィギュアがあったら欲しい。

さよならミス・ワイコフ(1978年製作の映画)

3.8

「どうしてあんなことを」の問いに答えないワイコフ。ここが肝でないかと。「あんなこと」が彼女にとってどういう意味があったのかを考えようともしない善良な人々の大きな罪。

マッドマックス(1979年製作の映画)

2.9

何十年ぶりかの再見。この頃は割と単純な暴走族vs一匹狼の警官のスタイル。既に暴力にまみれてるが、これを機に暴力破壊描写は世界的に加速が増していくことになるんよね。

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.3

実写で見たかったなあ。そうでなければ、ばりばりの水木絵で。いろいろかっこよすぎ。クライマックスがしつこいほど続くのは個人的に難点。

スピーシーズ2(1998年製作の映画)

2.8

ナターシャをもう一度見たくて。出番は少ないが一作目より魅力的。ミシェルウィリアムスは出てない。更にB級度は増してます。

太陽がいっぱい(1960年製作の映画)

3.7

姑息で緻密なようだが、実は行き当たりばったり。完全犯罪への道のり。殺害間際のやり取りがスリリングで虚無的。映画史に残るラストシーンは問答無用の美しさ儚なさ切なさ。やはり必見作である。

アミューズメント・パーク(1973年製作の映画)

3.2

身につまされて愕然となるシーン多。なるほどホラー映画である。ほんとにほんとに怖いです。

続・忍びの者(1963年製作の映画)

3.2

忍者ものというより割と普通の本能寺の変。信長の死にっぷり!ついついざまあって思ってしまうよ。前作に引き続き藤村志保の可憐さにきゅんと。

いとこ同志(1959年製作の映画)

3.5

シャブロルのラストシーンの切れ味よ!これがデビュー作とは恐れ入る。うまくいかないのは全部ママが悪いのかもなあ。ただただかわいそう。