最終的に現代版義賊に近い気がするけれども、ゆえに義賊は他人の欲望の投影の犠牲的表象、とゆうことを不可解に痛感。全体的にむっちりな人が多かった。
解像度の詩学。微小から惑星へ、効率から無用へ。そのリープないしループないし余白の美学を堪能。もう2, 3回みたい。
静止画(しかもゴッホの絵)をanimateし、その奇妙な映像が死を語るあたり倒錯していてよかった。ゴッホの愛、あるいは作り手の愛を感じました。
immigrant songの破壊力たるや。複数の神話が衝突する時代、神々がガラクタと化する時代、ベタとメタをこえて一縷の光を見出そうとあがく時代、その応答はあまりに正論であまりに真摯でした。
無論、女の纏う衣服は素敵ですけれども、その内側の肉体がアザだらけでギシギシに軋んでいるのがよかった。きっと精神もギシギシに軋んでいる。
トム・クルーズの空っぽな笑顔がアメリカンドリームの浅はかさをひきたてる。翻って、いつから夢見ることはこんなにも薄っぺらいことになったんだろうっておもう。
姉ローラは自らの空虚さに茫然とし、老コルベンは過去の記憶の横溢に苦悩する。妹ケイトを媒介にしてみせられる偽りの星のプラネタリウム、その虚栄の儚き輝き。1930年代は絶妙でした。
すりきれそうな音楽がすりきれそうな心を奏でる。空回りする幻想の森、死体と海の織りなす狂気。しかしあくまでどこか軽いのがよいのでした。
創造は母胎の破壊から血みどろになされる。しかしその破壊と創造は人間の幾千に蓄積された知と詩の歴史に基づく点において、悪辣に静謐でした。2体の相似するアンドロイドの笛の音色が魅惑的に響く。
所用2: 本作は舵柄ではなく舵輪を採用(Melvilleも舵柄と舵輪で揺れる)。エイハブの奥さんと息子登場。あいかわらずmoby dickは上等な発泡スチロール(textに忠実に壁の比喩を再現しようと>>続きを読む
所用1: 再見。ピークォッド号のマストおよび舵柄を視覚的に理解。あいかわらず夢想主義エイハブと現実主義スターバックの探り合い、衝突、融和は絶妙でロマンティック。あいかわらずmoby dickは発泡スチ>>続きを読む
夢見がちで薄っぺらいからこそ優しいローラ。口の中の水分全部もってくパイを文句いわず食べるパターソン。平凡な日常における些細な事件、喪失、回復。water falls, その流線, fish.
a collage of the undeadぷらすジキルとハイド、ときたらけっこうたのしめるチープさ必須。あなたとわたしの発掘物語。
ガイ・リッチーのリズムが好きなのです。マーリン見たさに見たわりにマーリンはほとんど現れず。かわりにジュード・ロウの中途半端な悪役を堪能。
人形劇のようで、人間のお人形性か紋切かゆれる。女性詩人およびsisterhoodの切り口は示唆に富みました。
2016年インド版オリヴァーとも(前半)。あまりに凡庸なトラウマのはてに、大地にのまれるヴィジョンをえる。それはもしかしたらgoogle 検索/earth時代の詩的表現。エンドロールが若干自己啓発的で>>続きを読む
何度よんでもみても、おかわりのシーンがこの世の不条理を戯画してやまない。ロンドンの1838年。
ゲーム的翻案とでもいえようか。なお、妻子捨男のイノセント狂気がただのイケメンダメ男になっていて満腹。
必ずしも漫画のセリフをなぞるわけでもなく、絶妙でした。川の音、駒の音。後編、滑川は登場するのだろうか。
所用4: フアレスを我が故郷と言うタフさ。けれど陳腐に消費される暴力を陳腐に消費される唄ナルココリードにして生きるのもけっこうタフかと。どちらもボーダーランズの物語。
所用1: たんなる家族愛におとしこまれると、とたんに陳腐にみえてしまう。風景はうつくしい。
アナーキーと副題が付されたにもかかわらず、むしろ浄化が秩序化および見世物化されていたのが、そこそこ気がきいていたかと。
メキシコで始まる2016林檎をめぐる衝突。カッコーの延長線上で、geneticsとtechnologyとterrorismとカラム・リンチの肉体が交錯。イーグルダイブ(leap of faith)をあ>>続きを読む
重なる複数の迫害の歴史。"silence"のフォントが、すんとしててよかったかと。
400年以上おなじコートを着続けるマーロウがよかった。ひきのばされた生命のけだるさ、といったあたり。
おまじないと告白が織りなす世界の虚構性。幻覚をみるものをみてわかる現実の閾値。字幕に反映されないann sexton、バスタブで人は告白して泣くようです。致命的な事後性と炎と痣と。
どこかみたことのあるリンチや拷問は、容赦のない暴力がたんなる(自己)反復であることを示す。土けむりと青白いテクノロジーの光が奇妙に溶けあうアリスとアメリカ。