yuさんの映画レビュー・感想・評価

yu

yu

映画(114)
ドラマ(0)
アニメ(0)

星の旅人たち(2010年製作の映画)

3.8

サンティアゴ・デ・コンポステーラへの旅路で亡くなってしまった息子の遺灰と共に、巡礼の旅をする初老の男性の話。
しみじみ良い映画を観たなあとジーンとしました。

道中を共にする人々は癖強だけど、極端な善
>>続きを読む

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

3.6

出だしがめちゃくちゃ格好良くて曲も良かった。this is me 最高、、
19世紀半ばにサーカスというものを創り上げたアメリカの男性(実在)を描くミュージカル。つくづく思ったけどミュージカルというの
>>続きを読む

永い言い訳(2016年製作の映画)

3.9

あまりにしんどいけど観ることができて良かった、多分ずっと忘れられない。
事故に遭った妻の訃報を、不倫の最中に受けた作家の幸夫。淡々と葬儀をこなし、対世間には悲劇の主人公のように振る舞う。しかし一緒に亡
>>続きを読む

ソウルメイト(2023年製作の映画)

3.9

ふたりでひとつの人生を紡ぐ物語だと思った。個人的に大好きな部類の作品だった、心から良かった。
済州島で出会い幼少期から青春時代までを共にしたミソとハウン、そこにジヌが加わりすれ違いが始まる。前半の映像
>>続きを読む

つぐない(2007年製作の映画)

3.8

1935年イングランド、姉のセシーリアと使用人のロビーは恋に落ちるが、妹のブライオニーによって引き裂かれ、ロビーはそのまま刑務所へ。さらに月日は流れ減刑と引き換えに戦地へ。
とにかく辛い。序盤の神話の
>>続きを読む

希望の灯り(2018年製作の映画)

3.6

巨大スーパーの在庫管理係として働き始めたクリスティアンの日々を限りなく静かに淡々と描く。人物のバックグラウンドについて多くは語られない(けどヒントは沢山ある)、大袈裟な山場も演出もない、でもずしんとく>>続きを読む

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.0

いや最っっっ高……音響が良い映画館で観たかった。震えた。
楽器に反射する舞台のライトが花火のように爆ぜる表現、同じ曲や同じ演出が、時を経た時にどう変化していくのか、どう異なって人々に響くのか。
大が目
>>続きを読む

金の国 水の国(2023年製作の映画)

3.8

原作大好き。映画も大好きになった。良すぎて続けて2回観た笑
隅々まで丁寧で優しくて、あたたかさと希望にあふれたファンタジー。
戦争が絶えない二国、金の国の王女サーラと水の国の建築家ナランバヤルの出逢い
>>続きを読む

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.9

冷戦下のアメリカ。宇宙研究センターの清掃員として働く、話すことができない女性イライザと、研究・実験対象として運ばれてきた魚人の恋の物語。
妙に生々しい部分もありながら、画面づくりや舞台背景はどこか御伽
>>続きを読む

ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

3.8

欧州系移民とプエルトリコ系移民のギャング団の対立とその中で生まれた禁断の恋。不朽の名作……。音楽はもちろん背景や衣装の色味など素晴らしくて画面全体に常に釘付け。
1950年代アメリカ版ロミジュリ。時代
>>続きを読む

幸せのレシピ(2007年製作の映画)

3.6

料理長を務めるケイトはある日姉を交通事故で亡くし、姪のゾーイを引き取ることに。さらに職場では明るく腕もあるニックが副料理長として雇われる。
正直展開は読めるけど楽しめる作品。
本筋ではないがゾーイが何
>>続きを読む

デリシュ!(2021年製作の映画)

3.7

フランス革命直前。宮廷料理人のマンスロンは、創作料理「デリシュ」にジャガイモを使ったことで主人の公爵に解雇される。息子と共に実家の旅籠に戻り、暫くは料理から離れていたが、弟子になりたいと志願してきた女>>続きを読む

ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)

3.8

朝起きると年齢や性別、人種さえも変わってしまう体質を持つウジンと、彼が一目惚れした女性・イスのラブストーリー。
設定だけで面白いけど逆に言えば出オチでは?とうがった目で見たりしたけどすんごく引力のある
>>続きを読む

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.7

ホラーとかグロ苦手だけどほどほどなら観たい! という人間(自分)には色々塩梅がちょうど良くて楽しめた。ありがたい。
ミーガン登場まで思っていたより長かった。

四つん這いで走るとか急に踊り出すとか歌い
>>続きを読む

エセルとアーネスト ふたりの物語(2016年製作の映画)

3.4

イギリス・ロンドンを舞台に激動の20世紀を生きた夫婦を描く。牛乳配達員のアーネストとメイドのエセルが出逢い、夫婦となり、子供ができて、やがて戦争の影が忍び寄る。

温かく柔らかなタッチで詳細に描かれる
>>続きを読む

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.7

あまりに評判良いので観てきた。観終わってからもうずっと水木のことしか考えられない。ギラギラした野心家のようで存外素直で考えてること顔に出やすくて、根っこはお人好しでハンサムな男、、、怖〜!!!
舞台は
>>続きを読む

ほつれる(2023年製作の映画)

3.8

旅の帰りに不倫相手が交通事故に遭う、その現場を見ておきながら保身のために救急車さえ呼べなかった女性の話。結局不倫相手は亡くなり、罪の意識と喪失感を抱えて日々を過ごしていく。
何か劇的なことが起こるわけ
>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.7

「ハウスレス」として車上生活を続けるファーンという女性の話。過剰な演出もわかりやすく魅力を強調された人物もおらずどちらかといえばドキュメンタリーを観ている感覚に近かった。

旅をして暮らす、という文字
>>続きを読む

ザッハトルテ(2022年製作の映画)

3.7

ウィーンの街並みと雰囲気を心ゆくまで堪能できる王道恋愛ストーリー。
ベルリンで一目惚れしたウィーン出身の美女にもう一度会うために「毎年誕生日の15時にカフェザッハでザッハトルテを食べる」という彼女の言
>>続きを読む

シックス・センス(1999年製作の映画)

4.0

おそらく人生で初めて観たホラー(と言っていいんだよね?)だし子供のとき以来ものすごく久しぶりに観たけどやはり圧倒的名作だった。

精神科医マルコムと幽霊が見える少年コールの話。マルコムはかつて救えなか
>>続きを読む

きみに読む物語(2004年製作の映画)

3.8

回想形式で語られる超王道の恋愛ストーリー。美しかった。冒頭の映像の綺麗さよ……。

アリーの直情的で世間知らずで幼くて、たった数秒でコロコロ言動が変わるところが私は苦手だけど、ノアにはたまらなく可愛か
>>続きを読む

ターミナル(2004年製作の映画)

3.9

アメリカ入国直前、祖国でクーデターが起こりパスポートが無効に。入国も帰国もできず空港で暮らし始めるひとりの男性の話。
実際にパスポート紛失して空港で暮らし続けた人がモデルらしいし本当に現実は小説より奇
>>続きを読む

ミセス・ハリス、パリへ行く(2022年製作の映画)

3.7

戦争で夫を亡くし、家政婦としてロンドンで働くハリスが、雇い主の家でディオールのドレスを見て心奪われ、必死にお金を貯めて単身パリへ渡る話。
超王道展開だしご都合〜!というシーンも多々あるけど、パリを単な
>>続きを読む

シザーハンズ(1990年製作の映画)

3.7

鋏の手を持つ男が社会にもてはやされやがて拒絶されるまでの現代のお伽話。「他者を傷つけてしまう」が鋏によって物理的に表現されていてしんどかった。随所に美女と野獣のエッセンスを感じた。

善悪の判断軸が自
>>続きを読む

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

3.8

思っていたよりもずっと一筋縄ではいかないストーリーだった。仕事にのめり込むあまり私生活が疎かになって、昔からの友人や恋人にさえ「変わってしまった」と見限られてしまう歯痒さ、、仕事だから仕方ないのに、自>>続きを読む

赤と白とロイヤルブルー(2023年製作の映画)

3.8

広告見た時から気になってたけどやっと!
アメリカ大統領の息子×イギリス王子のラブロマンス。

エンタメ的な部分と社会問題に言及する部分とのバランスが絶妙でテンポも良くて、英米のステレオタイプへのいじり
>>続きを読む

オペラ座の怪人(2004年製作の映画)

4.1

数えきれないほど観てきたけど久しぶりに。何回でも鳥肌が立つ。
オペラ座に棲むファントムと、彼に音楽を与えられた歌姫クリスティーヌ。そこに登場した、彼女を慕うかつての幼馴染ラウル。3人の関係を中心に描く
>>続きを読む

オアシス(2002年製作の映画)

4.0

終始つらいけど一瞬も目を離せない作品だった。前科三犯(おそらく発達障害)のジョンドゥと脳性麻痺によって身体的な障害を抱えたコンジュの恋。
社会から隔絶され、利用され、踏み躙られてしまう人々と、そういう
>>続きを読む

メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

3.8

めちゃくちゃ良かった。ぼろぼろ泣けてしまった。
これも「原作好きすぎて〜」パターンだけど素敵な映画でした。

お上品で教養豊かでチャーミングで、新しいものをすんなり受容できてしかも深く愛せる雪さん、
>>続きを読む

あと1センチの恋(2014年製作の映画)

3.5

幼馴染、両片想い同士の12年にわたるすれ違い。もどかしい〜!
エンタメとして多少ぶっ飛んだところも楽しみつつ、妙にリアルで生々しい箇所もあって面白かった。

ロージーもアレックスも素敵な人物でお似合い
>>続きを読む

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.7

ホラー死ぬほど苦手な自分でも観られた。ラストに向けてのB級感はクセになるくらい。

ファッションデザイナー志望のエロイーズは、自らがこよなく愛する60年代ロンドンにタイムスリップし、サンディという女性
>>続きを読む

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.5

結末から遡っていくパターン珍しい。
ふたりの追想と同じ目線なのかも。

タクシードライバーの葉と、元ダンサーの照生の数年間に及ぶ恋愛を、照生の誕生日の1日にフォーカスして描いた作品。
最低な括り方をす
>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

3.9

母親、教師、息子の3人の視点で描かれるそれぞれの「怪物」。それはお互いのことでもあるし、無関心を貫く他者のことでもあるし、社会という大きな仕組みでもある、と感じた。
清廉潔白な人は誰一人いない、ずしん
>>続きを読む

名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

4.0

すっごく面白かった!
映画終わって劇場出た後の爽快感、充足感がやばい。エンタメを全身で浴びたという感じ。
ストーリー(犯人わかりやすいけど)も演出もアクションも、キャラクターの描き方も最高だった。
>>続きを読む

言の葉の庭(2013年製作の映画)

3.5

久しぶりに観たら、変な言い方だけど小説に映像がついているというか、もはや文学だなあと。文字で表現されるような情緒、奥ゆかしさが、そのまま映像に現れているようだった。
『君の名は』以前の新海作品の中で一
>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

3.9

良い映画だった。教養のなさは他人を無遠慮に傷つけるし、賢さは思考の沼に嵌って自分を孤独にしてしまうのだなと。トニーとドクが上手に互いを補い合ってくれて本当に良かった。

思っていたよりはかなり直球で観
>>続きを読む

>|