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希望の灯りのyuのレビュー・感想・評価

希望の灯り(2018年製作の映画)
3.6
巨大スーパーの在庫管理係として働き始めたクリスティアンの日々を限りなく静かに淡々と描く。人物のバックグラウンドについて多くは語られない(けどヒントは沢山ある)、大袈裟な山場も演出もない、でもずしんとくる忘れられない映画。
ドイツ映画探して一番上に出てきたから観たけど結構心にきた。

海=楽園のイメージでそれはもしかしたら天国でありあの世なのかもしれない。クリスティアンがマリオンに感じるときめきは波の音、休憩所のポスターや彼女が組み立てていたジグソーパズルは浜辺、クラウスがバカンスの地に見立てて、でも行きたくないと言ったのはイビサ島。
日々抱えている鬱々とした気持ちはいつでも最悪の形で表出し得るし、常に共存していかなきゃいけないんだと思った。
再統一したあとのドイツの社会についてもっと知識があればより深い見方が出来そう、、ここでも不勉強が悔やまれる。
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