広瀬すずと仲野太賀が醸し出す柔らかな空気感が、奥山さんの映像と相まっていつまでも見続けたい時間ができていた。
生方さんの脚本も素晴らしい。説明的になり過ぎず、二人の関係の、時間的、空間的な奥行きをぐん>>続きを読む
衝撃的な映画体験だった。
ここ数年、表現方法の巧拙で映画を観ていた自分にとって、はっとさせられる映画だった。ちまちました技巧ではなく、映画とはこうだろう、と分厚い張り手で吹き飛ばされるような感覚。>>続きを読む
城定秀夫監督が入るだけで今泉作品の湿度がこんなに上がるのか、、
「恋」じゃなくて「愛」なのが良い
映画館で観てから暫く経ち、手に入れたパンフレットを見てようやく自分の中で整理ができてきた。
観た直後は悲惨だった。158分の法廷劇、幾つも現れる落下のメタファー、登場する人物たちの心情を表す音楽、、現>>続きを読む
ある建築家の映画評で気になり観た。
パラノーマルアクティビティと同時期のfound footageもの。
毎秒変わる視線が常に観る者を緊張させた演出は成功だと思う。
とてもピュアな思春期映画だと思う。やんちゃな男の子が大人になるにはいつも年上の女性の存在が不可欠だ。
アッパーなダンスナンバーとゆったりとした曲のメリハリが心地いい映画
いつかこんなバチェラーパーティしたいけど指詰めとタトゥーは困る
自分もいつかこんなバチェラーパーティするんだ
展開が早くて飽きない、現代性の塊のような作品。
ロンドン、リスボン、アレクサンドリア、パリと巡る旅が、西洋人類史の進化過程と重なるなと思い、なるほどこれはAI生命倫理、魂と肉体の二元論の話か、と思いな>>続きを読む
Wake up, six. She's just doing her job.
とてもとてもよかった。
素朴でミニマルであっという間に終わってしまうのに、観た後に残る満足感たるや。
図らずも前日みたPERFECT DAYSとは対極にある映画であり、比較すると面白い。
ここまで>>続きを読む
役者の力を強く感じる映画だった。
トイレ清掃員の反復的日常を揺さぶる人たちを演じる役者は個性派揃いで、画面の端でピントが合っていなくても分かるくらい。役者というより本人登場という感覚に近い。
故に、>>続きを読む
記憶していること 忘れること 記憶する中で取りこぼすこと
あり得たかもしれない世界をあるものとすること
亡くなった友人が残したフィルム
アナログからデジタルに変換するときになくなるもの
認知症のおじ>>続きを読む
設定や始めの話の流れから結果がある程度想像できると思いながらも観た。
景色の中で人間を撮るのがうまいなーと思いながらも今回はズームの仕方に技を感じる。
遠くにいる対象に対してゆっくりとズームする、>>続きを読む
建築映画祭2023にて観賞。
どのカットも緊張感があってよい。特に人二人が画面の端にいつつ遠近を作る構図。人物の動きで遠近関係が変わり、それが二人の関係の動きに合っているのが面白い
あらすじに引かれて鑑賞。
ただ、あらすじが面白すぎてそれを越えなかったという感覚。史実に基づいた話を映像化する難しさなのかもしれないけど、緊張と緩和の差がよりあるとグッときたのかもしれない
長きにわたって続いた北アイルアンド紛争を扱った映画。Wikipediaに載っているような宗派や政党は背景に留められ、映画は主人公である少年の目を通して進んでいく。
ある種よくある構図、よくある演出の嵐>>続きを読む
子役のウッディーノーマンの演技が素晴らしかった。
uncontrollable な他者との関わりというのは常に答えがないものであるし、もはや多様性が謳われる今の時代では、答えがないという答えと態度が最>>続きを読む
アンのオペラのシーンで森と舞台を行き来する演出がかっこいい。
ミュージカル、という形式はまだ慣れないが、この映画でミュージカルだからこそなせるリアルみたいなものを垣間見れた気がする。最後のアネットとヘ>>続きを読む
「疎外」を感じる三人の恋愛模様。
三者三様の意地悪でたまに棘のある物言いが愛おしい。
リアルだとは思わないし憧れもしないけど、性愛へのまなざしと描き方はいいなと思う。
Lucie Zhangのダン>>続きを読む
途中から涙が止まらず泣きに泣いた作品。
自分が見えていない、想像できていない世界がまだまだあるということに気づかせてくれる。
そしてそんな世界の見え方を教えてくれるのが映画であり、映画館で見ること>>続きを読む