ざんぱのさんの映画レビュー・感想・評価

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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.3

原作未読のため、原作の世界観が等の話は出来ません。
一作目は劇場で鑑賞済みで、ストーリーや人物相関図もなんとなく分かっているつもりでしたが、会話で出てくる固有名詞には???でした。
でもそんな事は分か
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あしたの少女(2022年製作の映画)

4.0

いつの時代でも乱暴に分類すると、搾取する側とされる側に分かれてしまいます。
それを告発して社会に訴える役は、作品を鑑賞する側にとっては共感を得て評価される傾向がありますが、自分は敢えて学校の担任、新着
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.3

単に震災直後の虐殺事件を描いただけでなく、それを生み出してしまった背景も丁寧に描いて非常に深みのある作品でした。
事件が起きる前の村の日常、新聞社内の衝突、行商の人達が直面している差別と怒り。
それら
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さらば、わが愛 覇王別姫(1993年製作の映画)

5.0

20年以上前に劇場で観てずっと忘れられずにいた本作。
今回はそれ以来の鑑賞です。
劇場で作品と向き合う事が出来て本当に良かった。
積み重なった月日が自分を変えてきたのか、また、新たな発見と作品の深みを
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658km、陽子の旅(2023年製作の映画)

2.6

ごめんなさい 、監督が何を表現したいのか伝えたいのか全く分かりませんでした。
物語の導入部では感じたものの、青森に向かってからのリアリティを感じないシーンの数々。
思いつきでストーリーに組み込んだよう
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エゴイスト(2023年製作の映画)

4.5

「エゴイスト」確かにそうなんだけど、けどそれでもいいじゃん
ポスターを見てそっち方面の映画だと思ってる期待してる人は、残念だけど本作の軸足はそっちではありません。逆にポスターを見て敬遠してしまってる人
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.2

テーマはありきたりだし、ラストも夢オチみたいな広げた風呂敷を強引に畳むような終わり方で、原因と起きてる事象の差が大きすぎて大袈裟な印象も受けました。
アクションと映像は頑張ってるけど途中でお腹いっぱい
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.6

これは面白かった〜。
次々と提示される謎の数々、何が何だか分からないうちにどんどん物語に引き込まれて行き、そして全てが明らかになるラスト。
私の好きな「マルホランド・ドライブ」を思い起こしました。

護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

4.7

タイトルがこの作品の全てを物語っています。
護られなかった者たちへ、スタッフ、キャスト全員が全身全霊を注いでこの作品に取り組んでるのを感じました。
怒りでもない、哀れみでもない、どうしようもない感情を
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.3

終始緊張感が持続して、観終わって作品から解放されるとどっと脱力感がきます。
演技、脚本、演出は勿論だけど、画面の色合い、衣装、美術も好みです。
設定で引き合いに出される「羅生門」的なものは殆ど感じられ
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スウィート・シング(2020年製作の映画)

2.7

既視感のある、子供を使ったこのタイプの作品は自分には向いていないようです。
大人が勝手に解釈した子供の世界みたい。

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.3

映像と音、音楽に圧倒されDUNEの世界に完全に持ってかれてしまった、155分でした(体感は90分)。
壮大な物語ということで事前に関係図とか国名とか頭に入れて行ったんだけど、次々に展開する物語に引き込
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ミスミソウ(2017年製作の映画)

1.0

一ヶ所でも評価するところが無いかと探したけど、全くありませんでした。
こんな映画に出演を決意した寺田農さんの勇気に1点。

屋敷女 ノーカット 完全版(2007年製作の映画)

3.0

激辛系の料理を避けるように基本的に人体損壊系映画は観ない事にしていますが、グロさNo.1との噂を聞いてどの程度のものかの興味もあり、敢えて挑戦してみました。
そのグロシーンですが、物語が進むうちに医学
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死霊館(2013年製作の映画)

4.0

舞台となるお屋敷が構造といい仕掛けといいまんまお化け屋敷だし、登場人物も個性的で怖がらせ方、見せ方も意外性がある、本格的ホラー映画をたっぷりと堪能させて頂きました。
今後の展開が楽しみです。

アナベル 死霊館の人形(2014年製作の映画)

2.8

前作「死霊館」がとても良かったので期待したけど、登場人物が実質夫妻だけだしセットも前作と比べて安上がりに出来ていて残念な感じです。
セットに広がりがないから、怖がらせ方も工夫が出来ずワンパターンで途中
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ライフ・イン・ア・イヤー 君と生きた時間(2020年製作の映画)

3.7

ベタって言ったらベタなんだけど、そこはちゃんとスパイスが効いてて、最後まで飽きる事なく観賞できました。
ラブロマンス系の作品でも上位に挙げられるような、良い作品です。

記憶の夜(2017年製作の映画)

4.2

たった2時間弱の作品に、よくもここまでの内容をなんの破綻も無く詰め込んだものと驚きました。
わざと観客の予想を外させる様な物語の展開、あっと思わせる見事な伏線、濃密な時間を過ごさせて頂きました。
引越
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ウトヤ島、7月22日(2018年製作の映画)

3.3

事実を元に製作されたとの事ですが、事件の悲惨さと重大さを世界に訴えたかったにしては背景の説明がテロップだけだし、銃撃事件の模様を再現したかったにしては、主人公の行動が犯人にどうぞ撃って下さいと言わんば>>続きを読む

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

4.0

邪魔なBGMも入れず、一切の無駄を削って主人公アスガーの会話だけで物語が進んでいく緊張感に満ちた作品です。
一つずつ提示されるパズルのピースの様なアスガーの会話が、終盤に一気に繋がって大きな悲劇が完成
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団地(2015年製作の映画)

3.5

物語が始まったばかりのところは団地あるあるコメディの趣きだったけど、斎藤工が2度目に登場したあたりから変な方向へ。
3時間4時間見せられてあの展開なら怒りしか無いけど、この長さなら「やられたー」で笑っ
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冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

3.9

初めての園子温監督作品。
予想した展開とは違う方向にどんどん引っ張られて息つく暇もなく、いろんな意味でお腹いっぱいになりました。
エログロばかりが注目されるけど、それを除いてもしっかりと骨太の作品に仕
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あなた、その川を渡らないで(2014年製作の映画)

1.2

ドキュメンタリーとの触れ込みだけど、演出家の手がかなり入っている過去のエピソードの再現フィルムを見せられている様でした。
集めた落ち葉を掛け合った後、庭に均等に散らばる落ち葉、明らかに後で音を重ねてい
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コンジアム(2018年製作の映画)

3.9

これは、面白かった。
怪奇現象の見せ方とか、ジャパニーズホラーの見せ方に慣れてきていたので斬新でした。
あと、全員の顔芸が達者でこれも見所です。知らない俳優さんばかりなので、それがリアルさを増していた
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ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

4.8

何度も観たくなる傑作。
死の空間から生命の空間へ。
静謐だった世界が次第に壊されて一気に混沌の世界へ。
途中に挟まれるジョージ・クルーニーとのエピソードが秀逸過ぎて堪らない。
短い物語なんだけど、起承
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劇場版 火の魚(2009年製作の映画)

4.3

NHKの放送当時、名前すら知らなかった尾野真知子とベテラン原田芳雄のピンと張り詰めたような緊張感に満ちた演技と、出会いから別れまでの物語を、様々なエピソードを重ね大きく動きながらも少しも散漫に感じさせ>>続きを読む

ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)

1.5

ごめんなさい、よく分からなかった。
存在感のない登場人物達がだらだらと物語を進めていくだけ。
身障者を登場させる意味も女優さんを裸にする意味も全く分からないし、脇役たちも単なる捨てキャラにしか見えなか
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望み(2020年製作の映画)

3.6

加害者家族の悲劇を扱った作品は今まで数作品あってどれもが力作だったけど、本作も家族それぞれを演じた役者さんの熱演もあって見応えのある作品でした。
ただ、松田翔太演じる記者が演技も役も浮いてた感があって
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

2.1

評判が良かったので期待して観たけど、ステレオタイプの人物設定、ありきたりなストーリーが古臭くてガッカリ。
主人公山本の子供っぽさにもイライラ。
義理人情だけでは生きていけないとか、昔も今も義理人情だけ
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リバーズ・エッジ(2018年製作の映画)

1.9

これ、ダメでしょう。
役者さんの演技以外に見るべきところ無し。
LGBTとか拒食症とか引きこもりとか動物虐待とか、旬なアイテム入れて、テキトーに女優さんの裸入れておけば話題になって観客呼べると思ったら
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あん(2015年製作の映画)

4.8

劇場で2回見てブルーレイも購入したのに、再上映の情報を聞きつけて再び劇場に足を運んでしまった作品です。
遠くから聞こえるバイクの音、風の音、鳥のさえずり、極力BGMを排し、登場人物の自然な演技と共に、
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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

3.2

上映中はずうっと目と耳で至福の時を過ごさせて頂きました。
ストーリーはあくまでも添え物。登場人物の心理に共感する必要は全然ないです。
ただ、流れてくる映像と音楽を素直に受け止められれば満足して劇場を後
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