The Crown Season 4 のダイアナ妃役として鮮烈デビューを果たしたEmma Corrinと、今は懐かしのSkinsでCook役として一際存在感を放っていたJack O'Connellが主演を務める作品。
予告の時点で露骨な性的描写に目を背けない、subtletyのない作品になるのかなと感じていましたが、音楽や色味による演出と一人で感情に浸るシーンによってもう少し深みのあるモダンな物語に仕上がっています。
ある意味ナイーブで透明感のあるチャタレイ夫人は、Emma Corrinの俳優としてのキャリアのフェーズと相まって新鮮味がありつつも、もう少しマチュアな雰囲気のある配役／人物像の解釈の方が作品自体に合ったかもなと感じました。
Jack O'Connellは少し控えめな演技が役に良く合っていましたが、もう少し粗削りな感じに振り切っても良いかも＆もっと彼自身の役者としての力量が表れる作品に出て欲しいなと思いました。
全体的に感情が揺さぶられることはあまりなく、見終わった後もあまり余韻が残らない、what you see is what you getな感じです。
