ずっと気になっていてやっと見ました。
米国では比較的有名な3姉妹のロックバンドのHAIMの末っ子のAlana Haimが主演で、姉2人と両親が実際に家族役で出演しています。
女優として初主演とは思えない、どこまでも自然体で引き込まれる演技力で、作品の評価と話題性に納得できました。
ちなみに父親は台本なしで、その場のシチュエーションに合わせて反応するように指示されていたようです。
Cooper Hoffmanは初めて見ましたが、Phillip Seymour Hoffmanの息子さんなんですね。純粋だけど頑固で強かなキャラクターが非常に合っており、今後が楽しみです。
他にもBradley Cooper、Tom Waits、Sean Penn、Maya Rudolphら大物が出演しており（キャストを調べるとBen Stillerもいたはずですが思い出せず...）、かなり豪華なキャストを脇役でゲットできていてすごいなと思いましたが、監督の手腕はもちろん、脚本自体の魅力が大きかったのかなと想像します。
主演同士のダイアログ、次から次へと展開されるさまざまなハプニング、時代を想起させる様々なモチーフ...場所の類似性もあると思いますが、なんとなくOnce Upon a Time in Hollywoodと似た雰囲気を感じます（内容全然違うけど）。
所謂ハリウッドの美男・美女系ではない配役ですがそれぞれ観客を引き付ける魅力があり、逆により一層感情移入できて共感できた気がします。
どうしても気になったのは途中出てきた和食レストランのくだり。
明らかに旦那さんは人種差別する系の人で、奥さんと話すとき誇張されたアクセントで話したり、途中奥さんが変わっていたりするのがかなり堂々とtongue in cheekな感じで描かれていますが、一日本人としてそのユーモアが全く理解できない。必要なのかな...？その時代を表しているんだろうけど、、
プロットにまったく寄与しないし面白くないしで興ざめしました。
そういえばキャストのダイバーシティは、ユダヤ人以外ほぼ皆無...その時代を表しているんだろうけど、、
どこまでその時代の描写を理由にしていいのか考えさせられましたし、ストーリーが面白い分残念でした。
