フィンランドの女性画家ヘレン・シャルフベック(1862-1946)を描いた映画。
シャルフベックの人生と、その時代のフィンランドが気になり鑑賞。
イッタラとか、モダニズムデザインが主流になる前のフィンランドの室内装飾とか色々参考になった。
やはりイッタラが主流になる前は、ベネチアンガラス的なカットガラスがフィンランドでも主流だったんだなとか、1900年初頭に活躍した建築家サーリネンの建築インテリアの様式に近いなとか。あまり詳しくないが、モダニズムデザインが主流になる前のフィンランドデザインも結構好きなので。
青い色ガラスの花瓶にピンクのダリアっぽいお花が一輪挿しされていて、凄く素敵だった。さすがの色使い、と思ったり、あと何と言ってもやはり光の使い方が綺麗だった!フィンランド映画ならではの空気感が出ていた。光を含んだ空間を描くという、まさに「空気」感。
「北欧の人にとっていかに光が大事か」について、以前フィンランド大使館の方とかから話を聞く機会があり、まさにその光の尊さもリアルに感じたし、良くも悪くも光が希望も絶望も関係なく差し込んでくるシーンとか、凄いグッときた。。
映像美、凄い。
蝋燭とかランプとか小さい光が部屋の所々に置いてあるシーンでは、西洋絵画を思い出しつつ、光が本当に象徴的で。
自分もやはり光を大事にする生活したいなと思い、キャンドルを灯したくなった。
余談だが、少しだけフィンランド語の単語が分かったのは嬉しかった。