幼い頃に父を亡くし、母グレイスと二人で暮らすデジタルネイティヴ世代の娘ジューン。
グレイスが彼氏とのコロンビア旅行で家を空けている間、複雑な心境で羽を伸ばしていたジューンだったが帰国日に空港へ行っても母の姿はない。
突如消息を絶った母とその彼氏。
ジューンは母のPCから情報を探し出し、グレイスを見つけ出すと誓う。
2とはいいつつも前作とは完全に独立した話。
演出的にもオールデジタルスクリーン内で完結するのも一緒なので目新しい進化こそないが、サスペンスとしては前作同様超一線級の面白さ。
一応出てくるデバイスが今っぽい感じにアップデートされてるかなというぐらいしか違いがないのでどっちからみても大丈夫。
一応前作とは正反対を意識している箇所が色々あるので両方見るとまた楽しい。
巧みに張り巡らされた伏線が実に巧妙で、僕が見ていて気づけるレベルの怪しいポイントは確かに伏線だが確信には至れないレベルなのが面白い。
見ていてあっちこっちへと振り回される心境はジェーンそのもの。
その時と状況によって怪しい人物が次々に入れ替わっていくので息をつかせない展開なのだが、その中でハビと友人達だけは無関係の味方として清涼剤の如く爽やかにいてくれる。
一人ぼっちで操作するのとどちらが良いかは好みだが、ここも前作と違う所なのでお好きな方をどうぞという所か。
どんでん返しに次ぐどんでん返しの気持ちよさは異常。
やれここが良かったとか色々言いたいが、全編通して伏線が見事なのでネタバレOFFで語れる所がない。
PC上にこだわるならBGMをPC上でかけて欲しい所だが緊迫しすぎててそれは合わないのが難しい所。
ともかくこの路線のままクオリティだけ下げずに続けてくれれば同じ設定でも楽しめるので続編に期待したい。
