ヒムロ

ヘルレイザー ジャッジメントのヒムロのレビュー・感想・評価

2.4
デビッドとショーンは兄弟の刑事。
十戒になぞらえた犯行で街を恐怖に陥れている神様気取りの連続殺人鬼・説教者(プレセター)を追いかけていた。
そんな中、デビッドは犯人と思われる男の家から手がかりの住所を入手、単独で家へと向かう。
しかし家に入ろうと近づいたその瞬間、気づけば拘束され薄暗い部屋で目が覚めた。
その家は魔術師セノバイト達のトラップだったのだ。



ヘルレイザーシリーズは1しか見ていないが、本作はリブート版ということで視聴。
しかし設定が変わっているどころか180度違うように思えるのだが…。
ルマルシャンの箱を開けた者へ究極の快楽を届けに来るセノバイト達だったはずが、極悪人の罪を裁く閻魔大王みたいな仕事をしている。
善意を押し付けに来るところが最高だったのにこの改変は改悪だと言わざるを得ない。
シンプルに現代設定に直して再起動するだけでもよかったのではないか。


全体的な雰囲気はすごく良い。
きちんとした縦軸に推理系のストーリーがありつつも、いい意味で意味不明でグロテスクかつ絶対的なセノバイト達の振る舞いはいいアクセントになっている。
特に評価人のシーンはマジで意味不明すぎて何を見せられているのか分からないが、同時にめちゃくちゃ恐怖を感じるシーンになっているのが秀逸。



冒頭にパズルボックスを古臭いと言い放ち、始まるストーリーはまさにリブート版という本作を隠喩している展開だが、個人的には顧客はリブート版にこういうものを求めていないと思う。
ラストもまだ次回作を見ていないので何とも言えないが多分求めているものとは遠い気がする。
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