ヒムロ

ジョン・ウィック:コンセクエンスのヒムロのレビュー・感想・評価

5.0
ウィンストンに撃たれ落下死したと思われていたジョン・ウィックだったが、ニューヨークの地下を支配するキングによって助け出されていた。
単身、ヨルダンへ乗り込み首長に結婚指輪を返すように言うも拒否されジョンは首長を射殺。
ババヤガがまだ生きていると首席連合に知られてしまったジョンは、彼の友人でオオサカコンチネンタルホテル支配人のシマヅによって匿われていた。
しかし首席連合の実権を握ったグラモン侯爵の差金で送り込まれたのは盲目の殺し屋ケイン。
彼もまたジョンとシマヅとは友人だった。


もうやりたい放題やってて最高だった。
ラストに相応しいぐらい無茶苦茶詰め込んでて大興奮。

冒頭からビビッドなネオンに照らされた夜桜の下のキアヌとかいうとんでもない攻撃力の絵が見れて大満足。
そこから日本刀とハンドガンでの格闘シーン、弓にヌンチャク、盲人の仕込み杖と「男の子ってこういうのが好きなんでしょ?」をこれでもかと詰め込んでくる。
ポーカーの次はバトルドッグ、EDMにびしょ濡れのキアヌと今までの作品で最高だったシーンのリバイバル的バトルシーン。
最後はやっぱりカーチェイスで満漢全席よろしくフルコースが止まらない。

今までの作品以上になんで当たってねぇんだよと思うぐらいジョンが被弾しないのだけが気になるが、4作目にしてようやく防弾スーツに対抗してきたのには笑ったが盛り上がりもした。
焼夷弾に階段落ちと最後まで飽きさせずに見させてくれるのは見事。
犬も別キャラに使わせることでマンネリ感をカバーしてるのもデカい。

特にお気に入りのシーンは屋内戦なのに見下ろし長尺カットで見せるシーン。
どう撮ってるのか意味がわからない所も含めて見入ってしまった。

侯爵の居る場所の映え方も素晴らしいが、ポーカーシーンやルスカ・ロマでのシーンなど、戦闘をしていないシーンでの絵の美しさも素晴らしい。
美しい場所も世界観全開な所もまとめて面白い。

そして毎度のことながら出てくる奴はほとんどジョンに殺されているせいで新キャラばかり出てくる本シリーズだが、今回でラストということで今後は残った特徴的なキャラでのスピンオフ映画にも期待したい所。

なんて美しい夜明けだ。
ヒムロ

ヒムロ