冒頭で吉村実子の末路は語られるが、そこに至る要因が予想外で驚愕。
五所監督の中でもかなり異色な作品なのでは。
風説を断とうと吉村に近づく川崎敬三の散り方があまりにあっけない。
今作で銀幕…
吉村実子のみせる、希望と絶望の表情の差が素晴らしかった。海でのアバンチュールが良い。そしてそのシーンの川崎敬三が最高。声もいいし声かけ内容もイケメン。芥川也寸志の劇伴に乗せ、狂わされていく人間関係の…
>>続きを読む父と息子たちが同じ女を愛するカラマーゾフ的因果は、(同作のごとく)父と長男の場合においてとりわけ凌辱性を帯びていることと、なによりもそれを導く淫らな身体の振る舞いに注目したい。それはすなわち、画面外…
>>続きを読む吉村実子の太客が殿山泰司、寺田農、川崎敬三。どう見ても幸福にはなれない地獄の顔ぶれ。精液と毒を混ぜ合わせ一族を滅ぼす吉村実子、近寄るものすべてを不幸にさせる業。いんちき霊媒師(東野英治郎)が行う戸塚…
>>続きを読む貧しさ故に廓に売られた吉村実子、その健気さ。吉村を水揚げした殿山泰司は腹上死。その息子で彼女に惚れる寺田農は戦死、悪霊憑きの女と評判になる。殿山の長男・川崎敬三がその噂を覆すべく吉村に近づくが情交の…
>>続きを読む母菅井さんが最初店にまで着いてくるんかと思ったけど最後修行にまで着いてくるんかと思った。
遠野さんの登場ズル過ぎてこれは笑う。
張見世のシーンやエントランスで殿山さんと女将が話してるとこもなんか格好…
五所平之助監督らしくない怪作。
それだけに観たくなる 笑
大した濡れ場も肌見せもないのに、廓話というだけで当時は成人映画あつかいだったようだ。
逆親子丼はよいとしても、終盤、ふたりが汽車に乗り遅れ…
女郎が運命の悪戯で男を死へと導くサゲマンとなるヘヴィネスな傑作。水揚げした中年と初恋の青年が親子だった逆親子丼展開以上に、親子が死んで残った長男と恋仲になる逆兄弟丼展開に驚愕。カルト教祖の東野英治郎…
>>続きを読む五所平之助大会@フィルセン。
外部プロ製作の松竹映画だが、日活で売り出した吉村実子に、大映の川崎敬三や、東宝の中北千枝子などが出ている、ちょっと不思議なヴィジュアルの映画だった。
これまた脚本構成が…