墨東綺譚に投稿された感想・評価 - 2ページ目

『墨東綺譚』に投稿された感想・評価

alsace

alsaceの感想・評価

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原作未読。

モノクロの映像の雰囲気が良かった。
狂言回し的な立ち位置に、永井荷風と思しき人物を配した構成が良い。

主人公の奥さん役の新珠美千代がしっかり者。
yasu

yasuの感想・評価

5.0
あまり期待せず観たら、すごくよかった新文芸坐の二本立て。1シーン、1カットが長いので、目線手、表情、引き込まれるように観る。新珠三千代の下卑たやり取りがいい。

お雪を演じる山本富士子が本当に健気でいじらしい。芥川比呂志が来ていることを靴で知り、嬉しそうに2階へと上がっていき、柔らかな蚊帳を広げてやるシーンはBGMも相まってお雪の喜びがよく表れていた。「もう…

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 虚構だとわかっていながらも、自分を騙し、否、騙されていると「思い込み」映画の構成、脚本、演出に呑まれていく、そんな感覚を味わいたいと思ったことは誰しもあるだろう。それは娯楽として映画を見るのだから…

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tsumumiki

tsumumikiの感想・評価

3.5
山本富士子の美しさが憐れさを増す。ラストの窓から覗く女達の顔が空恐ろしく感じた。
くずみ

くずみの感想・評価

3.9

隅田川を渡り、異界・玉の井に迷い込む導入部が巧み。私娼街建築の再現に力を入れている。
澱みに浮かぶうたかたのように、ありふれていて呆気ない女の物語。お富士さんの白いスネが眩しい。月給取りとその日暮ら…

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ENDO

ENDOの感想・評価

4.5

財閥の小間使いだった三千代は非嫡子を妊娠。その家の書生だった比呂志は子供ごと引き取って結婚するも毎月の財閥からの仕送りに比呂志は世を拗ね三千代はお題目に入れ揚げ結婚生活は破綻していた。激しい雷雨の夜…

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日本文学の罪の塊のような話!
そして全てのカットが完成されており美しく無限の感動がある…
1カットでここまでできるのかという凄み
すこしカメラが寄って役者の立ち位置を移動してレイアウトが変わって芝居…

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「こうしてると所帯をもったみたいね」と呟いた自分の言葉に涙がこぼれそうになって、慌てて台所にトマトを洗いにいく山本富士子。なんていじらしくて切なくて孤独なんだろう。
最後のシーン、玉ノ井の暗闇の中で…

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h

hの感想・評価

4.5
作り込まれた玉の井のセット、ダメ男の色気ダダ漏れの芥川比呂志、そして、お富士さんのしぐさひとつひとつ。
こんなに贅沢な映画だったとは!
新珠三千代の襖プレイには笑った。

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