こんなにもドロドロ、ジメジメした話だとは思わなかった。当時ではかなりの野心作だったのだろう。倫理的には無茶苦茶だけど、この退廃的な感じがいいのかな。
男と女がどうしようもなく、関係を続けていくのが凄…
原作既読済み。うーん、文芸大作感。めまぐるしく変化していく戦後の日本を生きる女と男。戦時中、ダラットでの輝かしい日々の思い出から逃れられない。時代にしがみついて生きるゆき子。割り切れない男富岡。岡田…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
「一人で死にます」→(だいたい10秒)→「わたし死ぬのやめます」って……ここかな?小津ができなさそうなところって。なんといっても森雅之の、本人の似絵でもあるかのようなカスっぷりが凄いんだけど、これが…
>>続きを読むいつも冬。森雅之は終戦直後代々木上原に居住。高峰三枝子は鷺宮。男の暴力。被差別者としての女性。雨。高峰三枝子はお金がある時だけ元気そう。パンパン時代の高峰三枝子の部屋での照明。伊香保の階段。森雅之と…
>>続きを読む改めて、確かになかなか長い。
とはいえこのドロドロとしてダラダラとした冗長さが人間の人生のどうしようもなさなのだろう。
富岡が口にするように二人の仲は明らかに伊香保で尽きている。
にも関わらず離れ…
ずっと見てみたい作品だったので上映を知ってスケジュール調整しっかりしたものの、金沢で被災した同居人の帰宅が当日朝に
→その同居人の恋人が地震の際あまりに頼りにならなかったという愚痴大爆発で、あわや観…
全編通して流れるまるで怪談のようなBGMがこの映画をして死神森雅彦が高峰秀子をこの世から連れ去る物語にせしめているように感じた。高峰秀子の声色と表情の繊細な使い分けが芸術的。特に声。新文芸坐の広い箱…
>>続きを読むDVD途中で止めてしまっていたのでこの機会に鑑賞。
とにかくゆき子が気の毒で… 涙を流し死化粧を施す富岡には薄気味悪さしか感じず。
今作の山形勲みたいなインチキ宗教家は戦後大量発生したのかな…