ヒムロ

アントマン&ワスプ:クアントマニアのヒムロのレビュー・感想・評価

4.0
ジャネットを救い、サノスを倒し、スコットはホープと共に順風満帆な人生を送っていた。
しかし娘のキャシーがホープとハンクとこっそり作っていた量子世界の探査機が原因で一家は量子世界へと迷い込んでしまう。
量子の世界に広がる別の世界に驚く面々だが、この世界にいたはずのジャネットは危機を訴える。
量子の世界には別の世界が広がっているだけではない。
マルチバースから追放された征服者カーンが閉じ込められているのだ。


なんというか、結構面白かったし今後も期待したくなる内容だったのだが、カーン役の俳優の不祥事によってカーンがラスボスじゃなくなるかもしれないなんて言われてる時期に見てしまったせいで変な気分だった。

量子の世界にあからさまに人間らしき生物がいることなどを量子だからで済ませてくるのはちょっとよく分からないが、まぁ今後の本筋には関わってこなそうだし大丈夫なのだろう。
ただ量子世界でサイズが変わってもサイズが変わる事が活かされてなくて残念

世界の危機を救うには小さすぎるスケールなのがアントマンらしくていい。
量子の話というだけでなく、一家で力を合わせて戦うというのが小スケールながら暖かくて良い。
ジャネットはまだしもハンクがきっちり戦うのも嬉しかった。
特にラストは強キャラ感満載すぎてサノスの軍勢にも勝てそうな勢いなのが最高。

カーンの能力はあまりにも抽象的というか説明がなさすぎて敵としては微妙。
なんだかボロ負けもボロ勝ちも脚本の都合しだいに見えてしまう。

最後にはマルチバースのカーンが大集合するのだがもうネタキャラにしか見えない。
多分絶望的なシーンのはずなんだがコミカルに描きすぎている印象。

どんなに世界を救ってもなんだか冴えないスコットの生き様はどんどん話が壮大に深刻になっていくMCUの中ではありがたい存在に思える。
もう少し明るい仲間が増えるといいね。
ヒムロ

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