ぷかしりまるさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

普通の人びと:彼らを駆り立てる狂気(2023年製作の映画)

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第101警察予備大隊は、銃殺によるユダヤ人の大虐殺に加担した。彼らは際立った大量殺人部隊だったが、ナチではなく(ユダヤ人差別の思想イデオロギーはなく)元々大工などの職についていた、ふつうの人々だった。>>続きを読む

コララインとボタンの魔女(2009年製作の映画)

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小学生の時に見てから10年ちょいぶりに見た。色々な点で思い出補正されていたが(主に食べ物のシーン。お腹減ってたんだな〜ポップコーンとか飛び出すわたあめとか)全体として記憶より数十倍怖かった!ぴえぴえ言>>続きを読む

レネットとミラベル/四つの冒険(1986年製作の映画)

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一年前に映画論の授業で冒頭30分間を見てから、そのままだったんだけど、やっと最後まで見られた。その時、生徒のだれかが「レネットの絵のモチーフはすべて女性で、同性愛者なんじゃないか」と言っていて、その視>>続きを読む

フェイトレス 〜運命ではなく〜(2005年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

今作では収容所における直接的な暴力の描写は少ない。どうせドイツ人に奪われるのだからと、自分たちに金品を差しだせと命令する同じハンガリー人、食事のことで頭がいっぱいの主人公に背を向けて食事を取るSS(嘲>>続きを読む

チャンシルさんには福が多いね(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

自称レスリーチャンの幽霊、冬なのに白タンクトップ+パンツ(体がほてるらしい)で、なぜか韓国語をしゃべる。どこも似てないし、幽霊なのに割と物理的なアクションを起こす。マジで誰?想像よりもすっとぼけててキ>>続きを読む

君を想って海をゆく(2009年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

これが現実で起こっていることなのだと、衝撃を受けた。祖国を逃れトラックに乗り国境を越えるためには、ビニール袋をかぶって二酸化炭素の排出を抑えなくてはならない、排出量が基準値を超えたら隠れていることがバ>>続きを読む

ラヴ・ストリームス(1983年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

はじめてのカサヴェテス。親権で揉める空気の悪さと、さすがにそうはならんやろみたいな怒涛の展開の緩急がうまい(荷物の重さはフットワークの軽さに反比例)。この監督の映画を全部見たくなった。話はアメリカ版『>>続きを読む

ソビブル、1943年10月14日午後4時(2001年製作の映画)

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ソビブル蜂起とは、ユダヤ人絶滅収容所において唯一成功した武装蜂起のことである。それは、ソビブル絶滅収容所を閉鎖に追い込み、移送とガス殺を中止させたという功績を残している。ユダヤ人はたんに、おとなしく殺>>続きを読む

抵抗(レジスタンス)-死刑囚の手記より-(1956年製作の映画)

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息が止まるほどの緊張感。音へのこだわり・脱獄ハウツー・密告の心配、ジャックベッケル『穴』で観た❗️と思ったらこっちが先だった。今作は個人作業のクワイエットプレイスだけど、『穴』だと協力プレイで爆音出し>>続きを読む

サウスランダー(2001年製作の映画)

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やたら評価が低いが、めちゃくちゃ良かった。DVDの価格が暴落してたので、新品日本語字幕付を500円で買えた。埋もれたんだね🥲
出演者たちはBECKやElliott Smith、ハンクウィリアムズ3世な
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福田村事件(2023年製作の映画)

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重要なテーマを扱っている作品ではあるけれど、劇映画としてあまり良くないと思った。

技法的に
・軍人会の喧嘩、殴られる側が挑発するショット→東出が立ち上がって殴るショットを繋ぐ時に、立ち上がる音が入ら
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花の生涯〜梅蘭芳(メイ ラン ファン)〜(2008年製作の映画)

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覇王別姫のif(実話に基づく)だった。伝統に囚われない新しい京劇と、京劇役者としての人生、中国の日本占拠と芸術の歪曲。
芸術家が人生を芸に捧げるために、普通の人生を歩めないことが悲しい。森岡正博の『宗
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ルード・ボーイ(1980年製作の映画)

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右翼勢力の高まりと排外思想が高まるイギリスでおれは愛を信じないとぼやく主人公。エロ本屋のアルバイトで日銭を稼いで、時々セックスするけど、今のところ生活に希望は見えない。だからと言ってクラッシュの歌詞に>>続きを読む

サマーウォーズ(2009年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

小さい頃に何の疑いもなく見れてたけど、かなりぶっ飛んでる話だった。そういうフィクションだからできるご都合展開&表現の云々を置いておくと、描写がキモい。分家に嫁いできた女性に指図して自分は全く動かない本>>続きを読む

宇宙ショーへようこそ(2010年製作の映画)

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「ぼくのなつやすみ」のようなノスタルジー溢れる導入から一変、人面犬ひろしが二足歩行して自己紹介するシークエンス、笑い過ぎて涙が止まらなくなった。見てよかったな〜
人面犬ひろしのキャラデザが終わってて(
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After Blue (Dirty Paradise)(原題)(2021年製作の映画)

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日本でも上映されたらきっと人気出る。王家衛4Kリマスターは鮮明な色彩感覚が今なお愛されていることの現れで、お次はこの監督のガーリーで繊細な色使いが流行るのでは
LARMEの表紙のようにもやがかかったパ
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アメリ(2001年製作の映画)

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夏期講習最後の授業で教材として見たのだが、フランス人の先生が「ここポイント‼︎」ってスクリーンをカンカン叩くから集中できませんて☆〜(ゝ。∂)
ナレーションの情報量多いのに、それに関するクイズをめっち
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天然☆生活(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ほのぼのテイストで田舎のスローライフを描くあつ森系かと思いきや、徐々に胸糞悪くなる展開に。最後は思わぬ方向に舵を切ってビックリです
茅葺き屋根の家に住んでる善良な主人公を貶めたエセマイロビ古民家カフェ
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劇場版 NARUTO-ナルト- 木ノ葉の里の大うん動会(2004年製作の映画)

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ナルトがうんち漏らすラスト、よい🫶

オオカミの家(2018年製作の映画)

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寝ちゃったからもう一回観たい。
動く絵画ってすごい体験だったなぁ〜

(2021年製作の映画)

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首が痛くてあまり覚えてない泣
イメージフォーラムの最前列、顎直角に上げないとスクリーン見れなかった。そうでないと目の前に広がるのは黒壁…ぴえーん

戦慄怪奇ファイル 超コワすぎ! FILE-02 暗黒奇譚!蛇女の怪(2015年製作の映画)

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粘土をこねながらみた
前半の気が触れちゃってる人たちの掛け合い楽しかった。コワスギ唯一の良心である市川もそっち側の人間になってしまってツッコミ不在

戦慄怪奇ファイル 超コワすぎ! FILE-01 恐怖降臨!コックリさん(2015年製作の映画)

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コワスギシリーズ、アマプラに来てます
このシリーズの、暴力で怪奇を倒すっていう発想大好き。「コックリに暴力は有効なんだ」ってとこ、そしてこっくりさんが「ころす」ってやろうとするのに対抗して無理やり「こ
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メルビンとハワード(1980年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

観終わってから、じ〜んと愛おしい気持ちが続いている。
主人公は貧乏暮らしの中、真面目に働く誠実な心の持ち主だが、不条理ばかりに見舞われる。でもパートナーが偶然得た大金を自分の憧れだったランボルギーニと
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映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝(2022年製作の映画)

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全体的に良い映画であるけれど、屁の使い手忍者の演出が最悪だった。発想は面白くて、扇風機で悪臭を送り返して戦うのも笑えるが、放屁の効果音が下劣すぎる。イヤホンで聴いてて不快だったし、劇場のスピーカーでブ>>続きを読む

教育と愛国(2022年製作の映画)

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考える材料として殿堂入り。小さい頃は教科書って絶対正しいと思ってたけど、そうではなく、教科書ごとに研究者による見解の相違があり、内容には政府とのせめぎ合いが続いている。

学術研究を踏まえて、戦争加害
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狼の時刻(1966年製作の映画)

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欲情する男女をニチャニチャ笑いながら見つめてくるリッチなじじいとばばあ。畳み掛けてくる悪夢がとても気持ち悪い映画だった。
解説音声付きで2回目を観たいよ。

アクト・オブ・キリング(2012年製作の映画)

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過去に起きた共産主義者の大虐殺を再現した映画を作ろうとする、インドネシアのプレマン(ヤクザ)たちのドキュメンタリー。彼らは大虐殺の実行犯であり、映画を作るにつれて自身の記憶と向き合っていくようになる(>>続きを読む

キングダム(1994年製作の映画)

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全3部作、一作ごとに5時間…
さすがに疲れて何も感想を書きたくないよ笑
おとぼけ降霊医療ドラマ。ジャケから思ってたのと違う。かなり良かった
ネトフリとかで配信してほしい

追記
夏の劇場寒すぎ。ラース
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

親友が命を絶った原因が、彼を遠ざけた自分にあると認めてしまうと、すべてが崩れてしまう。だから家の手伝いをしたりホッケーをしたり、徹底的に毎日の忙しさに没頭することで、彼の死を悼むことを避けるけれど、苦>>続きを読む

さらば、わが愛/覇王別姫 4K(1993年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

原爆の図丸木美術館に行ったときに知った事実のひとつは、原爆が投下されたときに、自分の命のために愛する人を見殺しにして生き延びなければならなかった人々の姿だった(それがほんとうの原爆の時の姿と書かれてい>>続きを読む