ショウジさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

トムボーイ(2011年製作の映画)

3.5

姉妹の仲が良いことに救われる映画だった。
ケンカの理由も聞かずにビンタは子育ての上でやってはならないことだと思ったし、その後の行動もなかなか胸糞で、こういう母親が3人も子ども持っちゃうのか…と思った。
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ヴィオレッタ(2011年製作の映画)

3.4

ヴィオレッタの母親が最恐の毒親で不快指数が高かった。
いくら自分の出生の仕方がアレだからって、娘を好きなようにして良いわけがない…ヴィオレッタもヴィオレッタで、学校に着ていく服くらいは拒否しなよ…と思
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バルフィ!人生に唄えば(2012年製作の映画)

3.4

良い話ではあるんだけどいまいち乗れなかった。インド映画はもっと無茶している方が好き。
シュルティに対して「いいから早く手話を覚えろよ!」と思ってしまった。
どうでもいいけどバルフィは平井堅、シュルティ
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D.I.(2001年製作の映画)

3.4

『天国にちがいない』が好みだったので観てみたのだけれど、シュールさがだいぶ強かった。ほのぼのと物騒さが共存しているのは同じ。最初の方のご近所トラブルのくだりは好きだった。

『天国に〜』でパレスチナ色
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ミシマ:ア・ライフ・イン・フォー・チャプターズ(1985年製作の映画)

3.8

三島由紀夫の少年期〜割腹自殺にいたるまでの人生と、三島作品をオーバーラップさせる作りになっていて面白かった。『金閣寺』と『鏡子の家』のシーンが特に好きだった。美術も素晴らしい。

三島自身が映画出演し
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1999年の夏休み(1988年製作の映画)

3.4

1988年に男の子役を女の子に演じさせるって革新的だったんじゃないかとは思ったけれど、ストーリーはあんまり面白くなかった。
深津絵里が可愛い。

世界で一番美しい少年(2021年製作の映画)

3.5

ビョルン・アンドレセンがやられていることがジャニーズのそれだったし、搾取のされ方がジュディ・ガーランドともダブって見える。父親が誰なのかわからず、母親は自殺、ばあさんはビョルンの気持ちを無視して自分の>>続きを読む

イディオッツ(1998年製作の映画)

3.5

人間の愚かさを凝縮した話。
この生活に満足しているメンバーの気が知れなかったし、特に中心人物のストファーに対しては「そういう生き方してまで生きていたいのか…自分が嫌にならないのか?」と思った。ああいう
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岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.5

原作未読。
哀しい話だけれど、荒唐無稽なので観た後に引きずらなかった。
そうきたか!という驚きがあり、最終的には泉くんの最強さに救われる。全く後悔のない人もなかなか怖いものがあるけれど…ドラマでは毎回
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老婦人とハト(1998年製作の映画)

3.6

過不足なしなブラックコメディ。
ちっさいおばあちゃんの淡々とした動作が良い。
それにしても食うのに困るのだけは嫌だな…

わたしは金正男を殺してない(2020年製作の映画)

3.8

2人の女性がどういう経緯で事件に関わることになったのかということから、マレーシア・ベトナム・インドネシアと北朝鮮のそれぞれの関係性、マレーシアのお国柄や裁判制度、金正恩が金正男をなぜ殺さなければならな>>続きを読む

ヴィザージュ(2009年製作の映画)

3.6

わけわかんないけど好きだった。
これは役者自身も「何やらされてるんだろ…」と思いながら演じてるシーンが確実にあるはず… ジャン=ピエール・レオがお墓(?)で謎の曲歌ってるシーンとか、後ろの方の手ブラ千
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Hole(1998年製作の映画)

3.5

ミンリャンにしては普通のハッピーエンド。
急にミュージカル挟むところは『西瓜』と似てるので、オチもっと捻ればよかった…!って思って作ったのが『西瓜』なのかもしれない…
本作のようなロマンティックなオチ
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こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話(2018年製作の映画)

3.5

他者に助けを求める勇気に溢れる人が描かれた作品だった。
大泉洋も良かったけれど、一番印象に残ったのはボランティアメンバーの1人を演じていた渡辺真紀子。『浅田家!』でもそうだったけれど、押し付けがましく
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かつて、ノルマンディーで(2007年製作の映画)

3.5

ルネ・アリオ監督の『私、ピエール・リヴィエールは母と妹と弟を殺害した』で助監督を務めたフィリベールが30年ぶりにロケ地に行くドキュメンタリー。通称『リヴィエール』は撮影する家から小道具から役者まで現地>>続きを読む

フリーダ(2002年製作の映画)

3.5

フリーダの絵画にかける情熱を描いている、というよりは、フリーダと夫の痴話喧嘩を延々と魅せられる感じの映画だった。あと共産主義絡みのいざこざ。政治の描写いる?と思って観ていたら後々の展開のために必要な要>>続きを読む

ぼくの好きな先生(2002年製作の映画)

3.5

ずいぶん子どもっぽい子がいる小学校だなと思って観ていたら幼稚園児から小学6年生まで網羅した学校だった。

生徒たちが喧嘩した時に両者の言い分をちゃんと聞いて、関係を修復させる先生はまさに先生の鑑…人数
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すべての些細な事柄(1996年製作の映画)

3.5

フィリベール監督の精神病院を舞台にしたドキュメンタリーは『アダマン号に乗って』が初めてかと思っていたので、こんな前から撮ってたんだなと思った。
患者さん、スタッフ共に私服なので見分けがつかないのはアダ
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行け、ラペビー!(1988年製作の映画)

3.4

おじいさんになってもあんなほっそい車輪の自転車に乗ってるのがすごい…
自転車に乗ったまま死ぬのが夢って言ってたけど、あれだけ毎日乗ってりゃ叶いそう。

それにしてもフランス人の自転車レースにかける情熱
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動物、動物たち(1994年製作の映画)

3.5

動物園のドキュメンタリーだと思って観始めて
「草食動物と肉食動物が一緒くたに荷台に乗せられてあんな雑に搬送!?」
と思ったら、博物館用の剥製だった。
動物と昆虫を一緒に展示するアイデアが素敵。
動物た
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僕たちの舞台(1998年製作の映画)

3.5

15人で一晩で舞台を作ろうとするドキュメンタリー。
即興で短編を組み立てて行くうちに「俺の役がないじゃないか!役の相談乗ってくれよ!」って言い出すメンバーがいて揉める場面が面白かった。
『アダマン号に
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バケのカムバク(1988年製作の映画)

3.3

クリストフというよりバケが主役。
唐突に日本人青年が出てきて、バケ爺に「登るためのチケット買った?」っていうだるいジョークかまされてた。

たった1人のトリロジー 〜クリストフプロフィのアルプス三大北壁単独登攀(1987年製作の映画)

3.4

クリストフの登山以上に奥さんの手厚いサポートが記録されていた。
一人で登っているように見えるけど、ある意味たくさんの人と登ってるんだな…

ヘリコプターが結構な近さでクリストフに接近するので大丈夫なの
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クリストフ(1985年製作の映画)

3.5

自分で登りたくて登ってても「ちくしょう!なんだよこの岩肌!」みたいに山に対して悪態つくんだなと思って面白かった。
みんなで飲んでるところ?に鍵かかってて入れなくて壁登って窓から入っちゃうっていう謎演出
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カマンベールの北壁(1985年製作の映画)

3.4

クリストフ・プロフィが映画のスタントを務めた記録映像。
クリストフがおしゃれなデザインの建物の外壁を登って行く。
サングラスにスタッフのクレジットが載っている演出と、音楽がぴたっと止まって息づかいが聞
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雄獅少年/ライオン少年(2021年製作の映画)

3.4

オンライン試写会にて鑑賞。

悪意の描き方がベタというかドラマの「家なき子」の頃の描き方みたいで、人ってこんなに優しくないかな?と思った。子どもにも伝わるようにわかりやすい悪意にしたのか?嫌な奴が実は
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Madame Butterfly(英題)(2009年製作の映画)

3.0

いくらツァイ・ミンリャンとはいえ、これはさすがに退屈すぎる。

fOUL(2021年製作の映画)

3.4

ドキュメンタリーというよりライブDVDって感じだった。
fOULというバンドを知っている人向けの作品。
音楽が好きなのは伝わってきたけれど、奇妙な音楽をやる人たちだなあ…という印象も残った。ドキュメン
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無無眠(2015年製作の映画)

3.5

ツァイ・ミンリャンの作品だってこと以外に何にも知らずに観たら
安藤政信出ててびっくりした。しかも全裸…

あいかわらず何にも起きない映画ではあるけれど、不思議と飽きない作品。
カプセルホテルは一回泊ま
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SING/シング:ネクストステージ(2021年製作の映画)

3.7

観ていてわくわくした。
前作から引き続きのメンバーも良かったけれど、メガネザル(?)のタップダンスがかわいかったな。

ファイナル アカウント 第三帝国最後の証言(2020年製作の映画)

3.6

いかなる理由があったとしても非人道的な行為に加担しちゃいけないって言いたいのはわかるけれど、洗脳教育を受けていた世代の人にまで責任を問うのは酷だと思った。お揃いのスタイリッシュな制服とか、色んなスポー>>続きを読む

ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

3.0

退屈だった。
ソフィア・コッポラが日本で暮らしてた頃の体験を反映しているらしいけど、ちょっと偏見入ってる部分もあって日本を全然観察できてないじゃん…と思った。
「風をあつめて」の使い方だけ良い。

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マリー・アントワネット(2006年製作の映画)

3.0

記録漏れ。観たのは10年以上前?
衣装・美術は素晴らしかったけどストーリーがとにかくつまらなかった記憶。

ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

3.4

フォーリー・アーティストのくだりが面白かったのだけれど、ほんの数分しか取り上げられなかったのでもっと詳しく観たかった。

さらばわが愛、北朝鮮(2017年製作の映画)

3.0

北朝鮮の体制を批判した過去があっても「祖国のために映画を作れなかったことが心残り」っていう考え方になるが不思議だった。
亡命できても結局ソ連のためのプロパガンダじみた映画を作るはめになったりして、結局
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ニックス・ムービー/水上の稲妻(1980年製作の映画)

3.4

『We Can’t Go Home Again』を2年くらい前に観ていたので、あの映画の裏側か!と懐かしく思った。
死に向かっていく様子をここまで克明に撮らせているのがすごい…
船上でニコラス・レイを
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