Train

あまんちゅ!~あどばんす~のTrainのレビュー・感想・評価

あまんちゅ!~あどばんす~(2018年製作のアニメ)
3.8
【追いついたり、追い抜かれたり】
※原作全巻読破致しました。原作の評価点数はFilmarks基準に合わせると4.3/5点と高評価です。気になった方は同じ原作者の著作『ARIA』と合わせて読んでみてください。(ステマ)

これは評価が難しいシーズンだ。 見終えてから約一ヶ月経つが中々言葉にするのは難しく...全体的に見れば普通に好きではあるのだが。昨日原作を全巻読破したので比較しながらちょっと振り返ろうと思う。

てこ「頑張る...!私もっと頑張るね...!頑張って、怖がりでダメダメな自分に負けないようになるから...!」

ぴかり「てこっ!そんな頑張りはNO GOODだよ。」

てこ「えぇぇ... でも...」

ぴかり「てこがやりたいと思うときがきっと来るから。その時でいいんだよ!無理するとダイビングを嫌いになっちゃうよ?」

上記の会話はナイトダイビングを怖がりながらも何とか克服しようとする てこ に ぴかり がアドバイスする、今期で一番好きな天野先生の優しさてんこ盛りの場面だがTVオリジナルのものだったことを知ってちょっと驚く。

原作の改変が割りかし多いがその殆どが良い方向に作用してたと思う。一番凄かったのは7〜9話のピーター編。実は原作では学園祭の話で一旦終わり数巻挟んだ後日譚でピーターの物語は幕を閉じるのだが、アニメ版ではその学園祭と後日譚をミックスさせ一気に終わらせるという下手すればテンポ悪さや原作との解釈違いを引き起こしかねない荒技を見事にやってのけた。(原作ではいきなりの登場だったピーターだったがアニメでは一期の時に既にピーター編の為の前振りはされていたりもしていた)

で評価に困る理由なんだが、やっぱりピーター編かな...現実に非現実が舞い込んでくる摩訶不思議描写は天野先生の作風であることは理解しているのだが、いきなり現れた美青年にフォーカスされるのはちょっと...ARIAと違って現実にある世界が舞台になっているせいで不思議エピソードは世界観にそぐわないのかなとも一瞬思ったけど ぴかりの龍神様遭遇回(原作のみ)や てこの夢のプロフェッショナル回だったり普通に良いエピソードはあるのでやっぱり話の完成度が問題なのかなという気がする。

あとこれは原作読んでから気付いたけど、お話めちゃくちゃ省いてますやん!(合宿回とかとか)そのせいでテンポが早過ぎるとは思わなかったけどもうちょっと見たかった。

でもやっぱり3期は来てほしいんだよォ。新一年生の桜ちゃんと紅葉ちゃん動くの見たいし、何より てこ と ぴかりの後半のエモさを極めたやり取りはやってもらわなきゃ死ねないんですわ。実質続きやりません宣言の1期2期を一つにしたブルーレイボックスが4月に発売するらしいがせめて3期やるまで待ってもらいたい。
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