BK477

神様になった日のBK477のレビュー・感想・評価

神様になった日(2020年製作のアニメ)
3.5
よくもわるくも「KEYっぽい」「いかにも麻枝准らしい」
知る人ぞ知る”そういう作品”である。

つまり「感動したい」事が目的の、KEY作品のコアなファンならば存分に楽しめるでしょう。

逆に一般的な娯楽要素を求めると痛い目を見る事となるので、覚悟して視聴すべし。

未来を予知できる能力、それを狙う怪しげな企業、美人弁護士、凄腕ハッカーなどの要素がありながら、普通のアニメ・映画のようなアクション・サスペンスには傾かない。 これが一般的な娯楽作品であれば、後半は主人公たちの報復・復讐になって企業/政府との対決、そしてカタルシスへ…となるところ。

結局のところ、本作の目的は「お涙ちょうだい」「悲劇」を作ることが目的であるからして、視聴者には、行き場の無い憤りが積もることとなる。

良く言えば、
政府や企業という圧倒的な”力”の前に成す術がない、非力な市民をリアルに描いている。

悪く言えば、感動レイプが狙いの、安っぽい悲劇。
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