Train

呪術廻戦 第1期のTrainのレビュー・感想・評価

呪術廻戦 第1期(2020年製作のアニメ)
4.2
映画公開に合わせて履修。

去年友人に「見てよ!」ってリクエストされたので試しに1話だけ見たのだが、ジャンプ作品によく出てくる「何かの正しさを妄信する」、「何かを習得する以前に既に強い」、「能天気」という苦手要素を全て主人公に注ぎ込まれてたのであれから先は見なかった。映画に合わせてもう一度1話から挑戦したのだが葛藤などのプロセスも特に無く、戦う理由探しを1話目で完結させてたのでこりゃ駄目かと…

でもこっからだったんすよねー。

1話だけでは分からなかったが、意外とキャラクター重視型の作品であった為次々に新キャラクターが登場する2話以降はキャラクター至上主義の自分ととても相性が良くそこから一気に見終えてしまった。五条悟を筆頭に特にサブキャラクターに魅力が集中している印象。個人的推しは五条悟、七海健人、東堂葵の3人である。五条悟は物言い、七海健人は呪術師としてのスタンス、東堂葵はあのビッグフレンド感が気に入っている。

人を正しい死へ導くという崇高な決意は決して綺麗事だけでは済まないという残酷な真実を虎杖に突きつけたりと1話目で懸念していた葛藤面の方も話が進むとちゃんと描かれていおり安心した。身に宿した両面宿儺の能力で常に無双ということもない。というか宿儺自体があまり出てこなかった。

まああとはなんといっても戦闘シーンの作画と音楽だよね。実はMAPPAのアニメ初めて見たけどufotableとかの戦闘描写と差はあまりないんじゃなかろうか。アクションと音楽との親和性が高過ぎる、というよりアクションの為に音楽が作れられてる気がする。いや、逆なのか。どちらにしても盛り上がりと熱量は半端なく、24話目の虎杖と野薔薇の共闘場面は思わず拍手してしまったくらい。

時々、小学生レベルのギャグを突っ込んでくるのが玉に瑕だが苦手なジャンプ作品の中では割とお気に入りの作品。
Train

Train