このレビューはネタバレを含みます
エピソード毎のレビューを修正できないので、
ここに追記
第一話 2023.7.8記載
補完やアニオリへの変更がヤバい。
原作組ではないのでアニメを観てからコミックを読んだのだが、原作の台詞を細かく拾いながらもシチュエーションなどを大胆に改変している。
屋敷に入る前から入って暫くのシーンがまるまるオリジナル、その後のシーンも原作から改変しているが嫌味がない。冥冥らが帳を降ろさなかった理由も補完されているのが心憎い。
冥冥のビジュと台詞がいちいち秀逸、センスのかたまり。
「居るね」
「私は要らないけど・・要るだろ」
最小限の言葉にすることで冥冥のキャラを上手く表現しているように感じる。
歌姫がお菓子の空箱で結界脱出の案を説明する際、
「よく触れるね」
と視聴者も感じただろう違和感にすかさず突っ込みを入れるのが気持ちいい。歌姫もそのセリフに全く反応しないのも良い。
歌姫の演技も抜群で
はっ ほっ やっ どっ ぜいっ
は音階を付けて表現しているのが素晴らしい。
スクリームも100点満点。
あと、ディフォルメが上手く、ハイスクール鬼面組を彷彿とさせる。
引きの絵で画面的に退屈になりそうな部分を
五条の等身変化&夏油のぬるぬるした合流で観客を飽きさせない工夫がされており、監督やスタッフなどの愛を感じる。
デジモンネタは私よりもかなり下世代に向けており、視聴者層としてはピッタリな選択といえる。
ただ、欲を言えば、そのネタに対する夏油の「えー」はやや濁った「え゛ー」で表現した方がコミカルになったと感じた。
改変についても追加で、アクションシーンが魅力的になっていた。原作ではビル下から天内が落下するのを五条・夏油両名が目撃するが、アニメでは五条と夏油が別行動しており、ビル内にいた夏油が爆発から呪霊を使って自身の身を守り、その後天内の落下に気付き、更なる呪霊を使ってビルの窓を撃ち破り救出に向う一連のシーンは洋画を観ているような感覚になった。爆発より少し前の五条が夏油の台詞に反応する際の空き缶のアクションも原作にもある場面ではあるがアニメならではのインパクトを与えている。