カニ組長

ドラゴンクエスト ダイの大冒険のカニ組長のレビュー・感想・評価

4.0
1991年に放送されていた同作のリメイクとして企画された本作。
評価は高いが中途半端な終わり方をした1991年版に対して、本作は制作開始当初からちゃんと最後まで描き切ると宣言した。
途中不正アクセス騒動で放送休止などの危機もあったものの、高クオリティ作画を保ったまま、全100話宣言通り描き切ったのは、もう執念というか、製作陣の作品愛の高さの賜物だなと素直に敬服する。
放送開始序盤は、やはり人気の作品なためか、テンポが速いだとか、昔の方が良かっただとか、視聴者からの批判的な意見がチラホラ見えたものの、全話放送終了後そんな意見ほとんど見なくなったのも、やはり製作陣の愛が伝わった故なのだろう。

古い作品であり、現代ではあまり見なくなった王道の冒険ファンタジーでありながら、古臭さを感じる事もなく、今にも通じるテーマがある。特にダイと仲間達との関係性、ポップの成長具合には見ていて感慨深いものがあり、リメイクして今の子ども達もこうして見ることが出来、本当に良かったと思う。
リメイクに携わった人全員に感謝したい。
カニ組長

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