このレビューはネタバレを含みます
サンジの過去に迫る。
ヴィンスモーク家の三男だが、サンジはその過去を葬り去りたいよう。
ジェルマ66という、人の心を持たずして、強靭な肉体を持ち、兵力として育てられた他の兄弟たちと過ごした幼少期。
サンジは父から、自身を失敗作だと罵られ、なんと死んだ事にされ、存在すら否定されていた。
兜をつけさされ、人目のつかない地下牢に幽閉されて、食事だけは与えられるのだが、かわいそうすぎる。見ていて辛くなった。
唯一、姉であるレイジュがサンジを理解し、イーストブルーで戦争が起こることから、そこでサンジを逃してあげようとする。
「海は広い・・・いつか 必ず優しい人達に会えるから!走れ!振り返るな!」
まるで、サウロがロビンに言ったように、背中を押したレイジュ。
サンジは船舶船に乗り込み、雑用係からコックへ。
サンジは兄弟の中でずっと劣等感を植え付けられてきた。
実はサンジは、妊娠中の母が遺伝子操作された我が子たちを、普通の人間として産みたくて毒を飲んで生まれた子供だった。
レイジュが言った、
「あなたが失敗作な筈がない。母さんの命懸けの抵抗で守られた”感情”を持って生まれて来た子。それがあなた。サンジ!だからあなたは誰よりも優しいのよ!」
泣ける。また麦わらの一味に帰ろうか迷うサンジに対して、
「しっかりしなさい!サンジ!大切なものをよく見て!あんな素敵な奴らもう一生出会えないわよ!」
と言った言葉が響いた。
政略結婚の為、ビッグマムの娘であるプリンと結婚しそうになるのだが、良い子に見えたプリンは実は腹黒悪女。
メモメモの実の能力者で、人の記憶を操作。
挙式の誓いのキスの前に、第三の目を開眼し、サンジを暗殺しようと目論む。レイジュに気づかれ、攻撃。そして記憶を消す。
偶然その場面を聞いてしまい、涙に滲むサンジの表情に涙。。
結果、プリンはサンジの優しさに触れて、彼を愛するのだが、なんとも切ない。
ビッグマム、こえぇ。マンママンマ。。
今作は、ルフィのサンジに対する熱い思いも溢れて来て、心痛くなった。
次作は鎖国中のワノ国!滝登りしてレッツゴー!