kumi

ヴィンランド・サガ シーズン1のkumiのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

時はヴァイキングの時代(9世紀頃?)
まだまだ未開拓で、富と力が全て。
人が人を買い、土地を武力で奪う。
正義や悪なんて概念は無意味。情けを持ったら負け。

最初は、血生臭くて酷くて苦手な内容だと思った。

併せて、トルフィンが好きじゃなかった。
でも、子供らしい感情で無垢で、無知でそれが当たり前というかしょうがなかった。

ただ、アシェラッドとトルフィンの関係は凄く好き。アシェラッドは嫌いにはなれない。どんなに非情でも。彼は彼の大義名分がある。トルフィンが、いつまでも復讐に執着して、自分の未来を他人への憎しみで費やしていることに静かに嘆く。気付いて欲しい思いが伝わる。

めちゃくちゃ憶測だけど、アシェラッドの過去や自分自身の立場、未来を見据えた上で、子供は作らなかったのかなぁと思った。でも、トルフィンと出会って、親子とは違うし、綺麗事な抜きにしても、トルフィンには別の生き方で前を向け!と思ったんだろうなぁ。

このアシェラッドの思い。トールズの「敵はいない」「戦士に武器は必要ない」教え。いつか分かる日が来るのかな…。

このアニメと出会って、こんなに考えさせられるとは思わなかった。
本当に私にとっては良作!
kumi

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