世界を壊し世界をつくる

ヴィンランド・サガ シーズン1の世界を壊し世界をつくるのレビュー・感想・評価

4.6
ある事から死ぬか死なないかの世界に足を突っ込むこととなる主人公トルフィンの11世紀北ヨーロッパを舞台に繰り広げられる復讐と成長の物語。
親の在り方や自分の突き通してきたものの揺らぎ、命のやり取りからくる逸脱した成長、愛、醜さ、愚かさなど、淡々と流れていく死ぬかか死なないかの旅の軌跡の中での感情の機微を色濃く描写しており、それを通して成長していく人間模様が魅力的な作品となっている。
また、世界観に裏付けられた手に汗握る戦闘シーンも魅力的。
大まかに外道の話が続くことから気分のいい話ではないですが、それなりに筋が通っているからこそ現実味のある人間性が際立ち、キャラ立ちが良く、世界観に没入できていると感じる。
本能に訴えてくるような高揚感伴う作品となっていて、無性に面白いなと感じます。
観ていない方は是非観ていただきたい。