壮大なテーマの作品
復讐心に駆られた少年がその復讐心を燃やしながら年月を経て、あらゆる経験を積み、気付けば自分が「殺す側」になり、そして人の心に触れていく。
そんなトルフィンをはじめ、クヌート、アシェラッドたちの心の変化や正しさとは何か。
これらは現在の世界にも当てはまることであり、否が応でも自分事として考えさせられる。
とても深い深い作品でした。
トールズ
「お前に敵などいない、誰にも敵などいないんだ」
「こんな剣に頼らざるを得んのは、オレが未熟だからだ、本当の戦士には剣など要らぬ」
トルフィン
「オレ達は今日あったばかりだ。
あんた方はオレの敵じゃない。
オレに敵なんかいない」
アシェラッド
「自覚がないだけなのさ。人間はみんな何かの奴隷だ」
クヌート
「こんな戦いに意味などない。だからもう死ぬな。
戦士達よ私の家臣になれ。
戦わねばならぬ時と相手を教えてやろう。
そなた達の戦いに生と死に意味を与えてやろう。
それが王の務めだ。」