世界を壊し世界をつくる

AIRの世界を壊し世界をつくるのレビュー・感想・評価

AIR(2005年製作のアニメ)
5.0
時を超え空(AIR)に憧れた少女達の願い、想いを題材として主人公の往人を中心に描く夏の日の儚くも切ない物語。(途中でお母さん中心に描かれます)
昔の作品の夏はこの作品に限らず温度もあって湿度もあっていいですよね。
特にこの作品は夏独特な風情とか真っ青な空の儚さや夕焼けの重さ、淡い清涼感など夏の要素を色濃く鮮明に表現しているのが印象的でした。
時代が時代だから正直なところ作画は綺麗とはいい難いけれど、誰しも持っているであろう『昔のあの頃』を感じることができるような形容し難い懐古的な思いに駆られますね。味があってこの作品を上手く引き立てていると思います。
前半は4話までは全然ピンとこなかったしハマれていなかったけど、5話からの話で心掴まれ、特に後半10話あたりから儚く切なく泣ける展開の連続で今まで観てきたアニメの中で一番切なかったです。
夜な夜な一人で心が痛くて大号泣、愛情が愛おしくて寒い夜が温かい。
鳥の詩を聴くだけで泣けるようになってきました。本当にどうしてくれるんだ😭
観てない方いらっしゃったら観ることをおすすめします。