厚かましく感じてしまった。知育菓子を食わされてる気分。
あの終わりはダメでしょ。あれが「人生」なの?
絶対悪(サッカー部)が出てくる作品は下品で苦手。悪を作って主人公達を虐めてそれを自分(作り手)が解決する、マッチポンプ。超悪い奴を出して主人公が問題を解決して涙、みたいのは下品だよ。
これを作ってて楽しかったのかな…
泣かせるシーンで必ずフラッシュバックが挟まるのも下品。
雨の中の殴り合い、抗争する不良集団。何かどこかで見たものばかりで図式的過ぎる。
図式的でやるなら『まどマギ 叛逆の物語』みたいにするか、より抽象的にしてカフカみたいにするかしかない。
学校のくだり無くして直ぐ社会人パートに入っていい。仕事を始めた辺りは「人生」っぽかった。
野球で結婚を決める展開も良く分からない。「父を超える」みたいのがやりたいんだろうけどそれ以前に展開としておかしい。
少女とロボットの「もう一つの世界」と現実との関連も良く分からない。
渚の留年の話は丸々無くしても問題無いと思う。体が弱い事の表現なら充分出来てるし、「出産で死ぬ」っていうのは確率として少ないけど、物語としては成り立つから。
父を再認識するシーンが全部台詞なのはどうなのか。「子供だった主人公が父になった」って物語全体の展開で充分伝わるのになぜ台詞で説明して安っぽくしちゃうのか。
17話の最後、汐がスキップするのは泣いた。あれぐらいで良いんだよ。
汐の「パパが初めて買ってくれたからあれが良い」って、あそこまで自分の感情を客観的かつ分かりやすく説明出来る幼稚園児居るの? 流石にリアリティ無い。
感動的なシーンでも台詞に頼ってて変な感じになってるから、感動の奥に作り手が透けてて凄く萎える。
素人モノなのに名前が載ってるみたいな…
突如として意味も無く大切な人が死ぬ事がある。僕らは怒って嘆いて悲しんで、信じてもいない神を罵るだろうけど、それでも日常は知らんぷりで進んでいく。そんな世界で生きていくには喪失を受け入れるしかない。これこそが「人生」なんじゃないの? 大切な人が死んでも生き返るのが人生なのか?
それに渚が死なない世界では朋也は自分と対峙しないから父と仲直り出来ないんじゃないか?