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マクロスFRONTIERのshxtpieのレビュー・感想・評価

マクロスFRONTIER(2008年製作のアニメ)
2.5
タイトルは『マクロスF』が正しいと思います。ひさしぶりに見た。わたしはランカ・リーがすきです。色々と言いたいことはあるけれど、とにかく菅野よう子はすごい……。全体的に作画は粗い。「星間飛行」の第 12 話だけで泣ける。異種の生命体どうしの生存を賭けた戦い、ということで、アルトたち人類が「侵略者」になってしまう展開が圧巻なので、そこをもっと掘り下げるべきだった。ただ、ランカとシェリルの二個体のちがいからバジュラが人類を理解した、というあたりはいい。『三体』のような世界だ。あとは、女性性をスピリチュアルなものにしたり(神秘的な力をもつ歌手)、過度に敵視したりと(ラスボスの女王)、男性目線が目立つ。だからこその、三角関係に対する中途半端で都合のいい回答なのだろう。結局シェリルの出自はなんだったのかとか、ランカのよくわからない行動原理とかもふくめて、とくに終盤の脚本はもうすこしなんとかしてほしかったところ( Wikipedia のあらすじを読んでようやく理解できた)。河森正治は絵コンテでどんどん物語を書き換えていくタイプだというから、しかたないのだろうか。物語を締めるには、やっぱりシェリルはV型感染症によって死ぬしかなかったと思う。そうしなかったことで、あらゆることが中途半端になってしまった。
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