shitpieさんの映画レビュー・感想・評価

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@shit_pie #4.0+ をつけるのはほんとうにいい映画だけ。傑作には #masterpiece #instantclassic タグ。 5 つ星には #fivestars

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.5

ほとんど非の打ち所のない傑作。とにかく、古典的ながらもとんでもない恋愛映画だ。オープニングからして、ああ、これはただものじゃない、しかもヨーロッパ映画の伝統に連なろうした映画なんだというのがひしひしと>>続きを読む

ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)

5.0

ホモソーシャルの関係性のなかで互いに協力しあいながらも憎みあい、なにかをえたようでいてなにかをうしなっている。“ベイビー・ユーアー・ア・リッチ・マン”がながれるなか f5 キーをたたきつづけるマーク・>>続きを読む

AMY エイミー(2015年製作の映画)

4.0

独特のアイメイクと特徴的なビーハイブヘアー、スリップドレスとタトゥーだらけの肌、酒焼けしたような歌声、ジャズやリズム・アンド・ブルーズを現代的に解釈したサウンド--マリファナやアルコールや男やセックス>>続きを読む

お嬢さん(2016年製作の映画)

4.0

フェミニズム的ではないが(そして、そこが『お嬢さん』に欠けてるところではあるが)、とにかく、これでもかと男性性を否定していく。そして、その先に広がるのは女の、女だけの快楽の世界だ。プロットから語りから>>続きを読む

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語(2013年製作の映画)

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“魔法少女”や“戦闘少女”といったジャンルやフィクションにおける抽象概念への批評的なドラマ、悪く言えばパロディだったテレビシリーズの『魔法少女まどか マギカ』から、この劇場版の新作は醜悪なセルフ・パロ>>続きを読む

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 前編 始まりの物語(2012年製作の映画)

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テレビシリーズの放送から約7年……(つらい)。テレビアニメの総集編を映画にするというのは日本のアニメ、映画界における伝統なんだな、とふと思った。ヤマトにしろ、ガンダムにしろ、マクロスにしろ、総集編の劇>>続きを読む

スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

3.5

いいのかわるいのかよくわからない。この映画の評価についてはずっと考えつづけることになりそう。

グレムリン2/新種誕生(1990年製作の映画)

4.5

終わりの見えないドタバタ喜劇が続き、メタ・フィクション的な語りも飛び出す『グレムリン2』。まるでポストモダン文学の映画版だ。パロディーでもオマージュでもトリビュートでもない、ルーニー・テューンズをその>>続きを読む

グレムリン(1984年製作の映画)

5.0

永遠のクリスマス・クラシック。そして、愛すべき(この言葉を軽薄に用いることがゆるされるのであれば)ポストモダン映画。ジョー・ダンテは偉大な監督だ。『グレムリン』からは古典映画への一方的な愛があふれだし>>続きを読む

The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ(2017年製作の映画)

4.0

これまでのソフィア・コッポラの作品とは 180 度ちがう傑作。まず映像が、美術が、衣装が素晴らしい。こだわりぬいたフィルム撮影、照明をまったくつかってない、自然光による表現、一方で現代的な色調、絶妙な>>続きを読む

ジャスティス・リーグ(2017年製作の映画)

2.5

DCEU、ぶっちぎりのワースト! さっき観たばっかりだけど、なんかもう、内容をほとんど覚えてない……。トレイラーだけ見ておけば、もうそれで映画の98%はわかってしまう。

全体的にひどいんだけど、特に
>>続きを読む

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.5

『ゲット・アウト』が語っているのは、差別についてであるとともに、エキゾティシズムやオリエンタリズムについてでもある。はっきり言って、単に対象を異物として嫌悪したり否定したりする前者よりも、対象への憧れ>>続きを読む

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

3.0

北米、イギリス、ヨーロッパを巻き込んで大騒ぎ、大旋風を巻き起こした It のアダプテーション。原作から引き継いだものとアダプトしたものとを組み合わせたテーマがいいよね。ジュブナイルやビルドゥングスロマ>>続きを読む

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.0

オリジナル版を絶対視し、伝説化するあまり、あるいはオリジナル版のファンへのいやらしい目配せがすぎるあまり(このあたり『フォースの覚醒』にそっくり)、いやー、これはちょっと……、と序盤は思ってたんだけれ>>続きを読む

グッド・タイム(2017年製作の映画)

4.0

『神様なんかくそくらえ』に劣らぬ傑作。ホワイト・トラッシュの物語であることは前作とおなじだが、さらに踏み込んでユーモアや初期のタランティーノ的な犯罪映画の軽妙さも獲得。悲惨で救いようがないのに、なんだ>>続きを読む

ミリオンダラー・ベイビー(2004年製作の映画)

4.0

静かなる傑作。トレーラー暮らしのヒルビリーの映画としてもトランプの時代に観たいが、それ以上に『アムール』のような生と尊厳と愛についての映画である。

シティ・オブ・ゴッド(2002年製作の映画)

3.5

かなりドライなギャング映画で、だからこそ『グッドフェローズ』や『ワンス・アポン・ア・タイム...』とはまたちがったパワーがある。カルトーラの楽曲もつかわれてるけど、ああいうゆったりしたものでは映画はま>>続きを読む

ジャッキー ファーストレディ 最後の使命(2016年製作の映画)

4.0

どこか不穏な、うねるような、ミカ・レヴィが書いた弦楽とともに幕が上がる。虚ろな表情で歩くナタリー・ポートマンのアップのファースト・カットで、『ジャッキー』はとんでもない映画だと思わされる。タイムライン>>続きを読む

ドリーム(2016年製作の映画)

4.0

ele-king の三田格さんのレヴューがおもしろいんだけど、三田さんは『バッド・フェミニスト』(読みたいけどまだ読んでないな)から“マジカル・二グロ”というタームを引いて紹介している。“マジカル・二>>続きを読む

アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

3.0

露悪的だが、しかし下品にはなりきらないエレガントさがある(それと同時に、ものたりなさも)。ベイトマン(クリスチャン・ベイル)の音楽のこのみがヒューイ・ルイス&ザ・ニュースやフィル・コリンズであるところ>>続きを読む

ファーゴ(1996年製作の映画)

4.0

まぬけなジェリー役のウィリアム・H・メイシーが「脚本に実話だって書いてあるけど……」とコーエン兄弟に言うと、彼らは「ああ、それは嘘だよ」とこたえたそうだ。メイシーが「観客をだますことになるじゃないか」>>続きを読む

アルゴ(2012年製作の映画)

3.5

非常によくできていて、ベン・アフレックの映画作家としての体力の高さ(となによりアメリカ映画への愛)を感じずにはいられない(冒頭のワーナー・ブラザーズのロゴを見よ)。サスペンスとしてこの上ないできである>>続きを読む

シャイニング(1980年製作の映画)

3.5

なんだか急に観たくなって。たぶん小学生か中学生のころ以来の鑑賞だから、10数年ぶりの『シャイニング』。ほとんどすべてのシーンをおぼえていたから、当時のじぶんにとってはよっぽどトラウマだったんだろう。ま>>続きを読む

アウトレイジ ビヨンド(2012年製作の映画)

2.5

観終わったあとになにも残らない、この強烈な表層のちから。どことどこが争い、だれとだれが殺しあってるのかほとんどどうでもいいといった様相のドライなディレクションと俳優たちの過剰な演技(アウトレイジ サー>>続きを読む

ババドック 暗闇の魔物(2014年製作の映画)

2.0

夫を事故で亡くし、認知症病棟というストレスフルな職場で看護師としてはたらくシングルマザーが発達障害ぎみの息子の育児にうつ病化(不眠)、統合失調症傾向(幻覚、被害妄想)になっていくのをババドックという怪>>続きを読む

EUREKA ユリイカ(2000年製作の映画)

4.5

高校生のころ、サボタージュの常習犯でいつでも不貞腐れていた(いまだってそうかもしれないが)ぼくは、ある日、学校へ行かずに東京湾を見に行こうとした。調布から多摩川沿いを延々と自転車で走ったが、羽田空港の>>続きを読む

誰も知らない(2004年製作の映画)

3.5

特に母親が物語から退場してからの中盤の、この映画を取り巻く得も言われぬアトモスフィアにはかなり引き込まれるところがあった。フィルムの質感、西日、夕日が印象的な自然光の美しさ、1990年代末の東京の雰囲>>続きを読む

さや侍(2011年製作の映画)

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ゴミ。大のおとなが集まってこんなゴミのようなものをつくってしまえるのが逆にすごい、感動する、勇気づけられる。マイナス300.0点。

キングスマン(2015年製作の映画)

3.5

エドガー・ライトやジェームズ・ガンらに代表されるようなベタとネタの厚塗り、積み上げによってジャンル映画を内破し、突破口をむりやりこじ開けてしまう手法というのは、ポスト・タランティーノ世代におけるオタク>>続きを読む

プロメテウス(2012年製作の映画)

3.0

『エイリアン』は(ジョージ・A・ロメロの『ゾンビ』とともに)オールタイムフェイヴァリットのひとつですが、その前日譚となる『プロメテウス』もなかなかどうしてすぐれたSFホラーです。プロットにはかなりの粗>>続きを読む

そして父になる(2013年製作の映画)

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是枝裕和の映画ってぼくはほんとうに苦手で……。これ、小説にしたら直木賞でもとれそうだし、文体をへんてこにしてセリフをちょっと奇矯な感じにしたら芥川賞でもいけるんじゃない? ってそれは川上未映子の『乳と>>続きを読む

ヤンヤン 夏の想い出(2000年製作の映画)

5.0

エドワード・ヤンの映画は時間が一方向にしか進まないから素晴らしい。ヤンはけっして映画内の時間における過去を映像として語らない。そう、人生同様、映画の時間も前にしか進まないのだ。フィルムのリールが回るよ>>続きを読む

西瓜(2005年製作の映画)

4.0

台湾版『ラ・ラ・ランド』。うそ。ジャズピアニストでなくAV男優、女優志望ではなくなんだかよくわからない女の2人による恋愛悲喜劇。でも『ラ・ラ・ランド』と2本立てにして観たい。デイミアン・チャゼルはツァ>>続きを読む

オールド・ボーイ(2003年製作の映画)

3.0

復讐は常に劇映画(というか、あらゆる物語)の主題としてあり続けているけれど(さいきんも新鮮な復讐劇の『 Blue Ruin (ブルー・リベンジ)』があったし)、『オールド・ボーイ』は復讐によって復讐す>>続きを読む

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