可愛いポップな絵柄とは裏腹に全編通してブラックジョークとパロディずくしの作品。
OP映像から昭和アニメのパロディのオンパレードだし、クレジットもまともな部分が一つも無くて、この作品が悪ふざけで出来ているということを表している。
20年以上前の作品なので当時の時事ネタは今見たらピンとこない物もあったけれどこの世界観は本当にクセになる。
ミルクちゃんのふにゃふにゃした声が堪らなく好き。調べて見たら声優さん当時10歳ぐらいだったそうで、よく10歳の女の子にあんな毒舌とか大人びたセリフ言わせてたな…と思う。今だったら無理なんじゃないかな。
実験的な回も多くて、
・前半と後半で細かい部分は違えど同じようなストーリーの回がある
・急に実写になるのは日常茶飯事
・効果音が全て声帯模写
・アニメなのにまるまる1回分NG集(という設定)
など今思えばポプテピピックみたいなことを既に20年前からやってた。
キャラクターデザインの田中秀幸、構成の椎名基樹、声優に日出郎など電気グルーヴ界隈の人たちが多く携わってる作品で、随所に電気のエッセンスは感じる。次回予告のナレーションとか「Cafe de 鬼（顔と科学）」MVの一番最初っぽい。
