エピソード06
ザ・タワーSOS

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あらすじ
特車二課に災害救助出動の命令が下った。建設中の都市型高層建築物タワーシティの1番タワーで、大規模な火災が発生したのだ。そのうえ、視察に訪れていた某国のクラウス外相とその一行が、地上200m辺りの階層に閉じこめられた。もちろん消防庁も、レスキューレイバーや化学消化用レイバーを大量に投入して消火・救助にあたっているが、化学物質の炎で引火・爆発したため次々と破損、通路を塞いでしまったにすぎなかった。外相が閉じこめられている場所まで、たどり着ける状態ではない。そこで第2小隊に与えられた任務は、器用さが身上のイングラムを用いて内部に進入、彼らを救い出すというものなのだが、彼らがその任を与えられたのには、もうひとつ理由があった。とかく不始末を繰り返すためにマスコミで叩かれ、警察全体のイメージをダウンさせている彼らにイメージアップをはからせようというのだ。
災害救助を宣伝に使うとは・・・後藤や南雲は憮然とするが、とにかく人命は救わねばならない。外相たちのところへ通じるルートを見つけ出そうとするが、地上からレイバーが入り込めそうな通路は、すべて使用不能。そこで後藤は屋上に設置されているクレーンからイングラムを釣り降ろして、壁面の作業口から進入させることにした。
地上200mに、ワイヤー1本で釣り下げられる<イングラム>。まずは太田機がチャレンジするが、勢いあまって自爆、周囲に鉄骨の雨を降らせてしまうという始末。続いて野明が挑戦して見事に成功、モーション・トレーサーを駆使して遮断壁を開き、外相たちを救い出したのであった。
しかし、結局は太田の不始末が報道され、いつものように第2小隊は避難を浴びる。
だが、広報部が予定していたPR作戦は、火災の原因が経費の削減によることが判明して中止。イメージアップに利用されるよりも全員無事ならそれで良いじゃない、と後藤はにこやかな面もちで語るのだった。
えりこ