エピソード23
香貫花レポート

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あらすじ
香貫花の半年間の研修期間が終了した。、自分のライフスタイルを頑固に守る香貫花なら、送別会の話を持ちかけても承知しないとみた第2小隊の面々。そこで、内緒で送別会の準備をするべく、彼女の自宅に忍び込む作戦を立てた。侵入成功、ふと、香貫花のワープロをのぞいたシゲが、書きかけの研修レポートを見つけてしまった。それは香貫花が半年間の研修の成果をNY市警へ報告するためのレポートで、第2小隊の各メンバーに対する彼女の評価が加えらたもの。人の評価というのは、とかく気になる、ということで、レポートの盗み読みが始まった。それぞれの性格分析、職務態度分析レポートは、皆を熱気で包んだ。
太田のレポートが読まれたとき、破綻的な事態が引き起こされた。 自分に付けられた数々の形容詞に逆上した太田が、香貫花のワープロをぶち壊し荒れ狂う。送別会の支度はメチャクチャ。彼のゲキリンに触れたその評価とは、“正義の狂戦士”“歩く火薬庫”“瞬間核融合炉”等々であった。
香貫花が激怒するのを恐れた一同は、大あわてで逃げ出そうとするが、帰って来た彼女に出くわしたから、さあ大変。
さんざん怒られ、やっとのことで退散する第2小隊一同。残された香貫花は一人、レポートの続きを書く。さすがに腹立ちは押さえ切れない。しかし問題多き第2小隊は同時に個性的でもあり、そんな彼らを気に入っているのも確かなのだ。香貫花は苦笑して、ワープロに向き直った。