エピソード37
安心売ります

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あらすじ
悪評高き第2小隊が、またもや失態をさらすことになってしまった。暴走レイバー逮捕の途中、駐車していた一般車両を太田が壊してしまったのだ。これまでは始末書で済んでいたのだが、「今回は現場検証をもう一度行え」という命令が上層部から伝えられる。度重なる補償に当たっていた保険会社が、現状の調査を要求してきていたのだ。
渋々ながらも、もう一度現場検証を始める第2小隊。そこへ中年のオバサン調査員・サンライズ保険の山田尚代がスクーターに乗ってやってきた。2台の<イングラム>を使用して、逮捕劇を再現させる山田オバサン。オバサンながらもその動きはテキパキとしたもの。審査の結果、不注意が車両破損の原因とされ、保険は下りなくなった。
怒りまくる太田と隊員たちの前に、再びオバサンが現れた。特殊なパトレイバー保険の実態を調査するため、しばらく第2小隊と行動を共にするというのだ。とにかく実状をごまかして早々にお引き取り願うしかない、と願う一同。しかしこのオバサンは隊員たちの弁当まで作ってきてくれ、とても調査員とは思えない大らかでやさしい人物だった。特に太田は、制服の繕いまでしてもらって複雑な気分である。
その時、重量級のレイバーを輸送していたトレーラーがテロリストに奪われた、との連絡が入る。いつものように出動する第2小隊。オバサンも現場に同行して彼らの行動を追う。そして、ゆっくり食事もできないレイバー隊に与えられたハードな任務を見て、保険こそが彼らの支えであると理解する。実はこのオバサン、外交員から取締役にまで昇進した叩き上げの女性であった。太田たちの活躍に感動した彼女は、以後の保険の適用範囲を大幅に拡大して去っていった。
えりこ