エピソード43
はたらくお嬢さん

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あらすじ
衛星テレビの「働くお嬢さん」に、野明が出演することになった。番組の企画と司会は、桜山桃子レポーター。彼女の方から特車二課へ取材を申込んできたのだが、少しでも二課の評判を良くしようとする福島課長ら上層部は大歓迎し、野明本人の意向を無視して決まってしまった。もっとも、野明自身も、決してやぶさかではない表情だったようだが。
しかし実際に収録が始まると、仮眠室で眠っているところを叩き起こされ、寝起きのヒドイ状態を撮られてしまい、野明は憮然としてしまう。思わず抗議の声をあげようともするが、マスコミのカメラを前にすると強いことが言えなくなってしまう。つい黙ってしまい、せめて醜態だけは見せまいとして、慣れない化粧を始めるのであった。
しかし、そんな特車隊の事情などに構うことなく事件は発生する。自称不治の病の男(実はただの胃潰瘍)が作業用のレイバーを奪い、自殺寸前の状態である。出動する第2小隊に続き、桃子レポーターたち撮影クルーも後を追った。
だがそこで、突撃レポーターを自称する桃子が勇み足で犯人に近づき過ぎ、人質になってしまった。自分はガンでもうすぐ死ぬんだ、と叫ぶ犯人に、ただの胃潰瘍だよと後藤が応える。しかし犯人は逆上してガスタンクへ真っしぐら。野明はダッシュでこれを追い、間一髪で自殺を阻止した。人質の桃子共々オイルまみれになってしまうが、働く女性としてお互いにOKサインを出し合った。
放映当日、テレビの前に集まる隊員たち。一同はワクワクしながらチャンネルを合わせる。しかし番組は、ナイターの延長により無情にも中止されていた。